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HOME   »   サッカー  »  [UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
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 新型コロナウイルス禍のために、多くのスポーツイベントが延期・中止なっている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのが良いようです。
 今回はユーロ(欧州選手権)2012ポーランド・ウクライナ共催大会の準決勝です。

[2012年6月28日・ワルシャワ国立競技場(ポーランド)]
イタリア2-1ドイツ

 ナショナルチーム同士の、ワールドカップやユーロといった大きな大会で、ドイツ代表とイタリア代表が会い見える機会は、当然ながら、それほど多くはありません。
 グループリーグGLの組分けや、それをベースとした決勝トーナメントの組合せ、そして決勝トーナメントの勝ち上がり、といった諸要素によって、他の強豪国とのバランス等の要因も重なるのですから、何年かに1度、あるいは10年以上ぶりの対戦というのも、このカードに限らず、珍しくは無いのです。

 しかし、ブラジル代表に次いで、共にワールドカップ4度制覇という、ヨーロッパを代表するナショナルチーム同士ですから、決勝トーナメントともなれば、時折は対戦が観られます。

 そしてこの対戦は、断じて「イタリアが強い」のです。

 このゲームが行われる前、ドイツチームは前述のような大舞台ではイタリアチームに一度も勝っていなかったと記憶していますし、このゲームも、やはりイタリアの勝利に終わっています。

 国際大会で安定した強さを誇り、自国開催以外であれば「どこに行ってもアウェイ」という、「強過ぎて憎まれっ子」のドイツチームも、イタリアチームを前にすると、力を発揮できない、逆に言えば、イタリアチームは「ドイツチームとの戦い方を知っている」ということになるのでしょうか。
 ある意味では、不思議な話です。

 ちなみに、ユーロ2012における大会前の予想では、ドイツチームは優勝候補の一角であり、決勝はドイツVSスペインになるであろうと予想されていましたし、実際、ドイツはGLを全チーム中唯一の3戦全勝で勝ち上がり、準々決勝もギリシャチームを4-2で下して、好調が伝えられていました。

 それでも、ドイツチームはイタリアチームに勝てなかったのです。

[イタリアチームの先発メンバー]
1. GKブッフォン選手
2. DFキエッリーニ選手
3. ボヌッチ選手
4. バルザーリ選手
5. バルザレッティ選手
6. MFピルロ選手
7. デ・ロッシ選手
8. モントリーボ選手
9. マルキージオ選手
10. FWカッサーノ選手
11. バロテッリ選手

[ドイツチームの先発メンバー]
1. GKノイアー選手
2. DFラーム選手
3. バドシュトゥバー選手
4. フンメルス選手
5. ボアテング選手
6. MFケディラ選手
7. ジュバインシュタイガー選手
8. ポドルスキー選手
9. エジル選手
10. クロース選手
11. FWゴメス選手

 このゲームは、イタリアのフォワードFWマリオ・バロテッリ選手のゲームとなりました。
 21歳という若さでアズーリのFWを務めたバロテッリ選手ですが、このゲームは、バロテッリ選手の代表キャリアにおいても「ベストゲーム」でしょう。

 悪童と呼ばれましたが、私の妻は「怪獣」と呼びます。
 私は「怪物」と呼んでいます。
 そのプレーの圧倒的な破壊力・爆発力は、なかなか他に類を見ないものでしょう。

 その破壊力がまず示されたのは、前半20分でした。
 アンドレア・ピルロ選手から左サイドのジョルジュ・キエッリーニ選手にパス。キエッリーニ選手が駆け上がり、アントニオ・カッサーノ選手にパス、カッサーノ選手がドリブルで抉ってセンタリング、これをバロテッリ選手がヘディングシュート。身長190cmのバロテッリ選手による強烈なシュートでした。
 ドイツのGKマヌエル・ノイアー選手が全く反応できない程の威力。

 ドイツチームが、この大会で初めて許したリードでした。
 このゲームでも、メスト・エジル選手やサミ・ケディラ選手らが多彩な攻めを展開しました。ポゼッションならば圧倒的にドイツが勝っていたでしょう。
 しかし、なかなか決定的な形を創れずにいました。そうした中での失点は、ドイツチームに衝撃を与えたことでしょう。

 当然ながらドイツチームは反撃に出ますけれども、やはり、イタリアチームの堅陣を崩せずにいました。
 GKジャンルイジ・ブッフォン選手の好守も目立ちます。

 そして前半36分、歴史的なゴールが生まれました。

 イタリアゴール前から、ドリブルで駆け上がったリッカルド・モントリーボ選手から、前線に残っていたバロテッリ選手へのロングパスが綺麗に通って、バロテッリ選手がドリブルで突進。
 ペナルティエリアに入ると同時に右足を振り抜きました。
 ボールは、ドイツゴール右上隅に、文字通り突き刺さりました。
 これも、あのGKノイアー選手が一歩も動けないシュートでした。

 このシュートは、FWバロテッリを代表するゴールであると思いますし、世界サッカー史上においても、その威力という意味ならば、屈指のものでしょう。
 これ程に強烈なシュートは、滅多にというか、まず観られません。

 イタリアチームは、前半で2-0とリードしました。
 バロテッリ選手の2ゴールでした。

 バロテッリ選手は2点目を挙げた直後にユニフォームを脱ぎ、自らの上半身を誇示しました。世界中のサッカーファンに自らの肉体を披露したのです。
 そしてイエローカードを受けています。
 この精神面の不安定さは、この頃は「若さゆえ」と言われていましたが、バロテッリ選手の性格そのものだったのです。
 プレーヤーとしての、この後の成長に悪影響を与えたとも言われています。

 前半は、イタリアが2-0とリードして終了しました。
 ドイツにとっては「まさか」という展開でしょう。

 後半、ドイツチームはFWミロスラフ・クローゼ選手を投入しました。
 「決定力」ならば、と称されるプレーヤーを投入したのです。
 
 そして、再び当然ながら、ドイツは攻めに攻めます。

 しかし、イタリアチームも「伝統の堅守」を魅せました。
 かつての「カテナチオ」とはやや異なり、ペナルティエリア内での堅守と言ったらよいのでしょうか。
 レオナルド・ボヌッチ選手、キエッリーニ選手、アンドレア・バルザーリ選手、ダニエレ・デ・ロッシ選手、そしてピルロ選手らが、ギリギリの素晴らしいディフェンスを展開し、最後はGKブッフォン選手が登場するのです。

 ドイツチームはインジュリータイムに入っての後半47分、エジル選手がペナルティーキックPKを決めて1点を返しましたけれども、反撃もここまでというか、結局、ドイツチームが考えていたようなゲームは、ついに出来なかったという印象です。

 このゲームは、バロテッリ選手のベストゲームであり、「イタリア代表チームのドイツ代表チームに対する強さ」をまざまざと見せつけたゲームでした。

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