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HOME   »   サッカー  »  [UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
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 新型コロナウイルス禍のために、多くのスポーツイベントが中止・延期に追い込まれている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのが良いようです。
 今回は、ユーロ2012ポーランド・ウクライナ共催大会のグループリーグB組の一戦です。

[2012年6月13日・ニューリビフスタジアム(ウクライナ)]
ポルトガル3-2デンマーク

 どの大会でも、グループリーグGLにおいて「死の組」と呼ばれるグループが登場するのですが、ユーロ2012においてはB組がそれでした。
 ドイツ、オランダ、ポルトガル、デンマークが同組になってしまったのです。
 もちろん、決勝トーナメントTに進出できるのは2チームだけですから、どのチームにとっても全く気の抜けないゲームが続きました。

 こうした組分けになってしまうと、大会前には、まずデンマークが脱落し、残る3チーム、ドイツ、オランダ、ポルトガルの争いという見方も多かったのですが、当然ながら、ユーロ1992優勝のデンマークチームもとても強く、グループBの混戦に拍車をかけたのです。

[デンマークチームの先発メンバー]
1. GKアンデルセン選手
2. DFアッガー選手
3. ケアー選手
4. シモン・ポウルセン選手
5. ヤコブセン選手
6. MFジムリング選手
7. クビスト選手
8. クローン・デリ選手
9. エリクセン選手
10. ロンメダル選手
11. FWベントナー選手

[ポルトガルチームの先発メンバー]
1. GKパトリシオ選手
2. DFペペ選手
3. ブルノ・アウベス選手
4. コエントラン選手
5. ペレイラ選手
6. MFミゲウ・ベローゾ選手
7. モウチーニョ選手
8. ラウル・メイレレス選手
9. FWクリスティアーノ・ロナウド選手
10. ナニ選手
11. ポスチガ選手

 攻撃力ならば、「大砲」クリスティアーノ・ロナウド選手を擁するポルトガルチームが1枚上と見がちですが、どうしてどうして、デンマークチームのワントップ、ニクラス・ベントナー選手の破壊力は凄まじいものです。

 身長193cmという大型フォワードFWでありながら、技術面、特に球際の競り合いには絶対の強さを持っていますから、ゴール前での得点力は抜群。
 デンマークチームとしては、ポルトガルチームの攻撃を凌ぎながら、「ベントナー選手にボールを集める」というシンプルなプレーで、十分に世界中の強豪チームと戦える力を備えていたことになります。

 ポルトガルの優勢が伝えられていたゲームでしたが、入りは互角であったと思います。
 両チーム共、持ち味を活かしたプレーを披露したのです。

 そして、前半20分を過ぎた頃からポルトガルの攻撃が目立ち始めました。
 フリーキックFKからコーナーキックCKと、セットプレーが続きます。

 前半24分、ポルトガルチーム左サイドからのCK。蹴るのはモウチーニョ選手。
 ニアサイドに速く低いボールが飛び、走り込んできたペペ選手がヘディングシュート。
 角度の無いところからのシュートでしたが、これが見事にゴールに吸い込まれました。

 ペペ選手にとっては快心のシュートだったのでしょう。
 空中で振り返り、ボールの行方を観続け、ゴールインを目に焼き付けていました。

 ポルトガルチームが1-0とリードしたのです。

 ポルトガルチームに一層の勢いが生れたのは、自然なことでしょう。
 攻勢が続きます。

 前半35分、ペナルティエリア直ぐ外のナニ選手から、ゴール前のポスチガ選手にセンタリング。低く正確なセンタリングでした。
 これをポスチガ選手が、ダイレクトシュート。ゴール右上に突き刺さりました。
 ファインゴール。

 このゲームのポスチガ選手は、度々チャンスシーンを創出していましたが、ついに得点を挙げたのです。

 ポルトガルチームが2-0とリードしたのです。

 クリスティアーノ・ロナウド選手に、デンマークディフェンスDFが集まる状況下、ナニ選手やポスチガ選手が縦横無尽に走るプレーが、得点を生んでいるのですから、良い攻撃になるわけです。
 ポルトガルの一方的なゲームになるように観えました。

 ところが、欧州選手権大会のゲームはそう簡単には行かないのです。

 後半40分、デンマークチームのヤコブセン選手が中央に持ち込み、ゴール左側に居たクローン・デリ選手にクロスを挙げます。これをデリ選手がヘディングでゴール前に折返し、走り込んだベントナー選手がヘッドで押し込みました。
 ポルトガルチームのディフェンスを完全に崩してのファインゴール。

 長身のベントナー選手が、頭に当てただけの「簡単に見える」ゴールでした。

 ゲームは俄然「接戦」となったのです。

 前半は、ポルトガルが2-1とリードして折り返しました。

 ポルトガルチームの、コエントラン選手やペペ選手からの配球と、ナニ選手、ポスチガ選手、クリロナ選手の破壊力十分な攻撃と、デンマークチームのベントナー選手を活かすためにしっかり準備された戦法が、印象的な前半でした。

 後半も、ポルトガルチームが攻めデンマークチームが守るシーンが多かったのですが、デンマークはクリスティアーノ・ロナウド選手への徹底マークと、ゴール前の身を挺した守備で、得点を許さず、30分を過ぎました。

 そして後半35分、デンマークチームは右サイドからヤコブセン選手がドリブルで上がり、ゴール前のベントナー選手にクロス。
 ゴール前左サイドに居たベントナー選手は、これをヘディングシュートで決めました。
 「ベントナー選手にボールを集める」戦法は、ポルトガルチームにも解っている筈なのですが、それでもゴールを決めてしまうベントナー選手の得点能力の髙さには、驚かされるばかりです。

 2-2の同点となりました。

 この後もポルトガルチームが攻めに攻めますが、デンマークゴール前でのクリスティアーノ・ロナウド選手へのマークは徹底していて、得点には結びつきません。

 後半も40分を過ぎ、このまま引分けかに見えた42分。
 コエントラン選手が左サイドを駆け上がりセンタリング。これは真ん中にいたクリスティアーノ・ロナウド選手に向けたものであろうと思いますが、ボールは隣にいたバレラ選手に渡りました。一度はタイミングが合わず空振りしたバレラ選手でしたが、振り向きざまに右足でシュート。ゴール右端に叩き込みました。
 デンマークディフェンスの厚い壁を、ついに打ち抜いたのです。

 ゲームはこのまま、3-2でポルトガルチームが制しました。

 「死の組」を戦って行かなければならないポルトガル代表は、貴重な勝点3を得たのです。

 もちろん、デンマーク代表の地力が示されたゲームでもあったと感じます。
 ユーロ優勝経験チームは、やはり強いのです。
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