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HOME   »   サッカー  »  [FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
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 新型コロナウイルス禍のために、多くのスポーツイベントが延期・中止なっている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのが良いようです。
 今回はワールドカップ2010南アフリカ大会の決勝トーナメント1回戦です。

[2010年6月28日・エリスパークスタジアム(ヨハネスブルグ・南アフリカ)]
ブラジル3-0チリ

 グループリーグG組を1位で突破したブラジル代表チームと、H組を2位で通過したチリ代表チームが、決勝トーナメント1回戦で戦ったゲームです。

 ワールドカップ2002以来6度目の優勝を目指すブラジルに対して、初のベスト8・準々決勝進出を目指すチリという形ですが、南米対決となったゲームを観て行きましょう。

[ブラジルチームの先発メンバー]
1. GKジュリオ・セザール選手
2. DFルシオ選手
3. ファン選手
4. マイコン選手
5. ミシェルバストス選手
6. ダニエウ・アウベス選手
7. MFジウベウト・シウバ選手
8. カカ選手
9. ラミレス選手
10. FWルイス・ファビアーノ選手
11. ロビーニョ選手

[チリチームの先発メンバー]
1. GKブラボ選手
2. DFフェンテス選手
3. イスラ選手
4. コントラレス選手
5. ハラ選手
6. MFカルモナ選手
7. ビダル選手
8. FWサンチェス選手
9. スアソ選手
10. ゴンザレス選手
11. ボセジュール選手

 いつも世界的なプレーヤーが揃うブラジルチームですが、この大会でも、2007年のバロンドールとFIFA最優秀選手賞を受賞したカカ選手を始めとして、ロビーニョ選手、ダニエウ・アウベス選手、ジウベウト・シウバ選手、マイコン選手、ルシオ選手と、好プレーヤーが並んでいます。
 ピッチ上のイレブンを一見して、「長身のプレーヤーが多い」と感じました。
 
 セレソンというと、1994年大会のロマーリオ選手やベベト選手の時のチームは、比較的小柄な選手が多いという印象でしたが、2002年大会では相当身長が高い選手が増え、2010年大会は一層その傾向が強いと感じました。
 ドゥンガ監督のチーム創りの結果なのでしょうが、「セレソンの大型化」が進んでいたのかもしれません。

 一方のチリチームは、ブラジルチームと比較すれば小柄なプレーヤーが多いという感じですが、この大会後、FCバルセロナやアーセナル、マンチェスター・ユナイテッドで活躍することとなるアレクシス・サンチェス選手を始めとして、アルトゥーロ・ビダル選手、ジャン・ボーセジュール選手、マルク・ゴンザレス選手といった好プレーヤーを揃えていました。
 短いパスを繋ぎながらチャンスを創造していくという面では、当時のスペインチームにも通じるものがあり、グループリーグGLのH組では、緒戦でスペインチームを破ったスイスチームと、ホンジュラスチームを共に1-0で破り、スペインチームには1-2で敗れましたけれども2位通過。
 チリサッカー史上でも屈指のチームに仕上がっていたと思います。

 ゲームは静かな立ち上がりとなりました。

 ブラジルチームは、長めのパスでサイドをつき、ドリブルで前進する形、チリは細かいパス回しによって前進を図ります。
 目立っていたのは、ブラジルチームのコーナーキックCKが多かったことでしょう。
 ブラジルチームが押し気味にゲームは進みました。

 両チームともに決定的なチャンスが創れずにいた前半34分、ブラジルチームは6本目のCKを得ました。右からのキックでした。
 蹴るのはマイコン選手。

 ボールは左に曲がりながらファーサイドに飛びました、落下点にはブラジルの高身長のプレーヤーが密集していました。その内のひとり、フアン選手がヘディングシュート。当りの良いシュートが、チリゴール左上に飛び込みました。

 このゲームのチリチームには、身長180cmを越えるプレーヤーは一人しか居ませんでしたから、高さではブラジルチームが優位なのです。

 ブラジルが先制しました。
 こうなるとゲームのペースはブラジルチームに傾きます。
 セレソンは伝統的に、先制して余裕が出来ると、とても素晴らしい試合運びを魅せるのです。

 先制点から3分も経たないうちに、再びブラジルチームの攻撃が実りました。
 チリチームの攻撃からのカウンター、ロビーニョ選手が左サイドをドリブルで駆け上がり、中央のカカ選手にパス、カカ選手はこれをダイレクトで前に居るルイス・ファビアーノ選手に流し込みました。
 このタイミングでのパスでなければオフサイドになっていたプレーですが、それはつまり、ルイス・ファビアーノ選手が守備ラインを完全に突破して、GKクラウディオ・ブラボ選手と1対1になったことを示していて、前に出て止めようとするブラボ選手を交わしたルイス・ファビアーノ選手が無人のゴールにボールを流し込みました。

 あっという間の2点目でした。

 後半になっても、試合はブラジルペースでした。

 チリチームはパスを繋いでブラジルゴールを目指しますが、ブラジルチームはペナルティエリア付近で厳しい守備を披露して、そこからの前進を許しません。
 このゲームでは、ブラジルチームの守備テクニックが光りました。

 そして後半13分。
 センターライン付近でボールを得たラミレス選手がドリブルで突進。
 ピッチの中央を40メートル位ドリブルしたでしょうか。
 チリのディフェンダーDFは、これを止めることが出来ません。
 
 ラミレス選手は、ペナルティエリア手前でロビーニョ選手にパス、ロビーニョ選手はこれをダイレクトでシュート。右足から放たれたシュートはチリゴール右端に飛び込みました。
 
 GKブラボ選手が僅かに届かない位置への、巻き込むようなシュートですから、決して易しくないというか、とても高難度なシュートでしょうが、ロビーニョ選手は「簡単にやってのけた」ように観えました。

 3-0となって、ゲームは決しました。

 結果として、ブラジルチームの一方的なゲームとなりました。
 先制して、気持よく戦った時のセレソンの強さを、まざまざと見せつけたゲームなのでしょう。

 南米を代表するナショナルチームによる「貫録の勝利」でした。

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