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HOME   »   アイスホッケー  »  [NHL] アイスホッケーのはじまり
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 冬になると氷が張り、その冬が長い地域では、相当古い時代から氷上の遊戯が行われていたと考えるのが自然です。スコットランドのシンティ、アイルランドのハーリング、ネイティブアメリカンのバゲタウェイなど、現在のアイスホッケーの原型ではないかといわれる遊戯も存在します。
 とはいえ、これらは現在のアイスホッケーとは相当に異なるものと言われていて、直接つながるものではないと思われます。

 近代アイスホッケーの起源地についても、これだけの人気スポーツになってしまったためもあってか、カナダのモントリオールを始めとして複数の都市が名乗りを上げている状況で、特定するのは難しいようです。

 1875年3月3日に、初の屋内でのフィールドホッケー式の競技が行われたとの記録が、モントリオール市公報に記載されていますから、少なくとも19世紀の後半には、モントリオール市では様々なルールで、フィールドホッケー型のスポーツが屋外、後には屋内でも、行われていたようです。

 1877年にマギル大学の学生であったジェームズ・クライトン、ヘンリー・ジョセフ、リチャード・スミスらが、ラグビーなどのルールを参考にして7つのルールを創り、地方新聞紙上で発表しました。このルールは、短い期間にモントリオール中に広がり、1883年にはモントリオールの冬祭りで実施されるようになりました。「統一されたルールができること」「そのルールのもとで行われる競技が人気があること」という条件を充足しますので、1877年をアイスホッケーのはじまりとしたいと思います。

 それにしても、カナダ・モントリオールのマギル大学は、1821年に創立された、カナダ最古の大学ですが、アメリカンフットボールの起源に関係する1874年の「ハーバード大学対マギル大学の試合」の一翼を担ったり、バスケットボールの発明者ネイスミスの出身大学であったり、今度はアイスホッケーの最初のルールを創ったり、近代スポーツの起源に、よく登場する大学です。
 19世紀後半に、そうした気風に溢れた学校であったことは間違いないでしょう。

 もともと氷上のフィールドホッケー型競技が盛んに行われていた地域ですから、この7つのルールが発表されると、アイスホッケーはカナダ中に広まり、1887年にはオンタリオ州でアイスホッケーのリーグ戦が始まり、1896年にはアメリカでも公式戦がスタートし、1897年には、カナダ・モントリオールで現在のルールに近いルールが制定されるなど、アイスホッケーは急速に発展しました。

 1888年、当時のカナダ総督スタンレー卿は、冬祭りで観たアイスホッケー競技に痛く感激し、優勝杯を贈ろうと考えたとの説があります。これが、いわゆるスタンレーカップのはじまりとされています。現在、NHL(ナショナル・ホッケーリーグ)の優勝チームに贈られるスタンレーカップのことです。

 NHLは、世界初のプロアイスホッケーリーグとして1917年に始まりました。現在では、北米4大スポーツのひとつとして隆盛を極めています。

 尚、スタンレーカップそのものの写真や映像をご覧になった方であれば、上部に小さなカップが付いていて、土台部分が長く・広がっている形をご存知だと思います。
 当初は、上部の小さなカップと普通の土台だったのですが、「優勝チームとその全選手の名前」を土台部分(金属製のリング)に刻むこととされていましたので、どんどん金属製のリングが追加されていって、土台部分が下に伸びたのです。さすがに限界ということで、いまでは古い刻印板を順次外して、博物館に保存し、新しい優勝チーム・選手の名前を刻印するスペースを確保しているとのことです。

 とはいえ、高さ88cmになってしまった現在のカップを当初の大きさ(高さ40cm程度といわれています)に戻そうとはせず、88cmのままにしておくのは、スタンレーカップとはこういう形のものだというのが、定着しているからでしょうか。




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