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 温故知新2020の陸上競技編です。

 今回は、男子100m競走のオリンピック金メダリストの記録を観て行きましょう。

 私の記憶にある最初の大会、ローマオリンピック1960をスタートにします。
 記載は、金メダリスト名、記録の順です。

・ローマ1960 アルミン・ハリー選手(東西統一ドイツ) 10秒2
・東京1964 ボブ・ヘイズ選手(アメリカ) 10秒0
・メキシコシティ1968 ジム・ハインズ選手(アメリカ) 9秒95
・ミュンヘン1972 ワレリー・ボルゾフ選手(ソビエト) 10秒14
・モントリオール1976 ヘイズリー・クロフォード選手(トリニダードトバゴ) 10秒06
・モスクワ1980 アラン・ウェルズ選手(イギリス) 10秒25
・ロサンゼルス1984 カール・ルイス選手(アメリカ) 9秒99
・ソウル1988 カール・ルイス選手(アメリカ) 9秒92
・バルセロナ1992 リンフォード・クリスティ選手(イギリス) 9秒96
・アトランタ1996 ドノバン・ベイリー選手(カナダ) 9秒84
・シドニー2000 モーリス・グリーン選手(アメリカ) 9秒87
・アテネ2004 ジャスティン・ガトリン選手(アメリカ) 9秒85
・北京2008 ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ) 9秒69
・ロンドン2012 ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ) 9秒63
・リオデジャネイロ2016 ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ) 9秒81

 改めて過去15大会の男子100mを観ると、興味深いものです。

 「10秒0の壁」を強く叩いたアルミン・ハリー選手とボブ・ヘイズ選手が並び、メキシコシティ1968大会でハインズ選手が初めてこの壁を破りましたが、この後もしばらくの間は、「10秒00の壁」が健在であったことが分かります。
 各地の大会などでは時々9秒台が出てきた時期ですが、オリンピック決勝という世界最高の舞台においては、なかなかこの壁を破ることが出来なかったことが、良く分かるのです。

 こうした「壁」を破るためには「天才」が必要であることも事実で、オリンピック決勝において次に9秒台が観られるのは、ロサンゼルス1984のカール・ルイス選手の登場を待たなければなりませんでした。
 この決勝レースのゴール直後、テレビ放送のアナウンサーが「9秒99、9秒99」と連呼していたのは自然なことなのでしょう。ジム・ハインズ選手の記録は「半分手動」であったとも伝えられていますから、このカール・ルイス選手の走りが、私達が史上初めて眼にした、オリンピック決勝レースにおける、電動掲示による9秒台と言って良いのかもしれません。

 「天才」はオリンピックを連覇します。
 カール・ルイス選手は、ソウル1988でも9秒台で金メダルを獲得したのです。

 世界中の、相当多くの人々が「100m競走」を行ったことが有ると思います。
 全てのスポーツ競技・種目の中で、100m競走は「プレーしたことが有る人の数」という点で屈指のものでしょう。
 陸上競技の中でも、最もメジャーな種目でしょうし、「世界で一番速い」というフレーズは、プレーヤーの気持ちを揺さぶるものです。
 結果として、世界中の「いだてん」が強化に取り組み、日々研鑽を続けていることになりますから、その種目でオリンピックの連続金メダルというのは、尋常なプレーヤーでは実現できないと感じます。

 やはり天才、いや大天才にしか出来ないことなのでしょう。

 その快挙を、オリンピック史上初めて成し遂げたのがカール・ルイス選手なのです。
 大袈裟に言えば、「男子100m競走の歴史を変えた」といっても良いのでしょう。

 カール・ルイス選手後、オリンピック決勝においても9秒台が当たり前となり、逆に言えば「9秒台を出さなければメダルは取れない」時代となりました。

 アトランタ1996大会からアテネ2004大会までは、9秒8台で走れるスプリンターの中で、オリンピック決勝にピークを持ってくることが出来た選手が金メダルを獲得していたのでしょう。

 そして2人目の大天才が登場するのです。
 北京2008からロンドン2012を経てリオデジャネイロ2016までの3大会で金メダルを獲得した、ウサイン・ボルト選手です。
 ボルト選手は頭抜けた存在でした。
 ひとりだけ「9秒6の世界」に突入したのです。
 リオ大会における優勝タイム9秒81を観ると、世界トップクラスの水準が、いまだ9秒8前後であることが分かります。
 そうした中で、ボルト選手のみが9秒6前後の世界を知ることが出来たのです。
 本当に素晴らしいことだと感じます。
 「9秒6前後で走った時の体を包み込む感覚」、空間が圧縮される感じや筋肉の動き方、といった事柄を真に知っているのは、いまでも世界中でウサイン・ボルト氏だけなのでしょう。

 今回は、オリンピック男子100m競走の金メダリストを観てきました。
 国別に観ると、アメリカやジャマイカの強さとともに、イギリスが2つの金メダルを獲得しているのが目立ちます。アラン・ウェルズ選手とリンフォード・クリスティ選手ですが、「陸上競技大国」の面目躍如でしょう。

 さて、東京オリンピック2021においては、どのようなシーンが観られるのでしょうか。

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