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HOME   »   ゴルフ  »  [全米プロゴルフ選手権2020(無観客)] コリン・モリカワ選手 初優勝
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 サンデーバックナインに入って、トップタイの10アンダーパーに、一時は7名が並ぶ大接戦となりました。
 さすがはPGAツアー、さすがはメジャートーナメント、と感じましたが、それにしても「トップタイに7プレーヤー」というのは、観た記憶が無い程の競り合い。
 その競り合いから抜け出したのは、2019年にデビューしたばかりの23歳の新鋭、アメリカのコリン・モリカワ選手でした。

[8月9日・通算成績・TPCハーディングパーク(カリフォルニア州・サンフランシスコ)]
1位 コリン・モリカワ選手 267打 13アンダーパー
2位タイ ダスティン・ジョンソン選手 11アンダー
2位タイ ポール・ケーシー選手(イングランド) 11アンダー
4位タイ スコッティ・シャフラー選手 10アンダー
4位タイ ジェイソン・デイ選手(オーストラリア) 10アンダー
4位タイ トニー・フィナウ選手 10アンダー
4位タイ ブライソン・デシャンボー選手 10アンダー
4位タイ マシュー・ウルフ選手 10アンダー

 どこから誰が抜け出すのか、全く予想が付かない展開の中、コリン・モリカワ選手は「2つのミラクルショット」を魅せてくれました。

① 14番ホール・パー4の第3打をチップインバーディ。

 第2打を打って、グリーンに相当距離を残した第3打でした。砲台気味に観えるグリーンでしたから、モリカワ選手は高く打ち上げるアプローチショット。これがグリーンを捉えてホールに向かって転がり、そのまま入りました。

 大ピンチからのミラクルショット。

 アプローチショットが「寄らず入らず」のボギーの可能性が十分にあった状況でしたから、これは本当に大きな一打でした。
 メジャータイトルをグイッと引き寄せたスーパーショットだったのです。

 テレビ解説の丸山茂樹プロは「何か持ってるな」とコメントしました。

② 16番ホール・パー4のワンオン・イーグル

 16番ホールは294ヤード、距離の無いパー4でした。この大会に出場する選手ならば、大半の選手が「ワンオン」可能な距離ですし、我らが松山茂樹選手も4日間通してワンオンを狙って行ったと思います。

 しかし、メジャートーナメントの距離の無いパー4となれば、いくつものトラップが仕掛けられているのは当然のことでしょう。なかなかワンオンには成功できないのです。

 体格面では決して大きくは無く、所謂「飛ばし屋」では無いモリカワ選手にとっては、自らの1番ウッドの飛距離に合った距離のパー4でしたから、しっかりと打って行った最終日のティーショットは、トラップの間を縫ってグリーンヒット、転がったボールは、カップ手前2.5mに止まりました。

 スーパーショット!

 ラインも「ほぼ真っ直ぐ」の良い位置でしたから、慎重に読んだモリカワ選手は、このパッティングを綺麗に決めました。(僅かにスライスしてからストレートのラインでした)

 凄まじい競り合いの中でのイーグルは、「勝負を決めた」のです。
 この状況下、まさにミラクルなイーグルはコリン・モリカワ選手の「星の強さ」を感じさせると言えば、少し大袈裟でしょうか。

 本大会は、PGA2019~20シーズン唯一のメジャートーナメントですから、現在の世界ゴルフ界を代表するプレーヤーが集結しました。
 そして、サンデーバック9においては、ジャスティン・ジョンソン選手、ジェイソン・デイ選手、トニー・フィナウ選手といった現在のPGAを代表するプレーヤーと、コリン・モリカワ選手、スコッティ・シャフラー選手、マシュー・ウルフ選手といった、デビューしたばかりの「新世代」の争いとなったのです。
 そして、「新世代」のモリカワ選手が優勝を捥ぎ取りました。

 23歳のモリカワ選手は、2019年にデビューし、既にPGAツアーで2勝を挙げていました。メジャーは、2019年の全米オープン以来の2戦目、全米プロは初出場でしたが、これを制したのです。
 「23歳でのメジャー制覇」は、ジャック・ニクラウス選手、タイガー・ウッズ選手、ロリー・マキロイ選手に続いて、史上4人目の快挙でもありました。

 日系アメリカ人で、カリフォルニア大学バークレー校出身のコリン・モリカワ選手は、「優れたショットメーカー」でしょう。力みの無いフォームから、とても正確で美しいショットが生れます。その精神面、極めて冷静なプレーも印象的です。この大会において、唯一「(メジャー制覇への)プレッシャーの存在」を感じさせたのは、最終日18番・パー4の第2打でしょうか。珍しく左に引っ張ったように観えました。下半身の動きが少し悪かったのかもしれません。
 しかし、このショットとて、スイング中に修正して、そのミスを最小限に抑えていたように観えました。(ピン位置と反対側のリスクが低いと考えられる)グリーン右サイドを狙ったであろうショットは、ピン奥4mをヒットしたのです。

 さて、モリカワ選手を始めとする「新世代」の選手達は、アマチュア時代の輝かしい経歴から「黄金世代」と呼ばれることもあります。
 これらの「若き精鋭」達は、今後のPGA、世界ゴルフ界を牽引する存在となるかもしれません。
 その活躍が大いに期待されるのです。

 我らが松山英樹選手は、4アンダー・22位タイで大会を終えました。
 1日目のラウンドを観て、決して調子は悪くないと感じましたし、実際、次第にスコアを伸ばすラウンドを披露していましたから、3日目の午前中に2バーディを奪い「トップと2打差」に迫った時には、最終日の競り合いへの参加が期待されました。
 その「慎重なプレー振り」が、好調時を彷彿とさせたのです。

 その松山選手にとって惜しまれるのは、3日目の13番・14番の連続ボギーでしょう。
 12番~14番は、このコースでも最も難しいホールの連続ですから、止むを得ないという見方もあるのでしょうが、「メジャータイトル挑戦に向けての最終日午後の競り合いへの参加資格」を得るためには、どうしてもクリアしなければならなかったところでしょう。

 注目のタイガー・ウッズ選手は、1アンダー・37位タイでトーナメントを終えました。
 ところどころに、見所十分なプレーを魅せるのですけれども、「タイガーチャージ」を観ることは出来ませんでした。
 長袖の服を身に付けてのプレーが多かったので、「寒さ」が影響したのかもしれません。

 新型コロナウイルス禍の中の異例づくめの全米プロゴルフ選手権2020は、「新時代の到来」を予感させる大会でした。

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