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 全米オープン2020=第120回大会は、9月17日~20日、ニューヨーク郊外のウイングドフットG.C.西コースを舞台に開催されます。

 新型コロナウイルス禍のために3ヵ月遅れの大会となりましたが、舞台は「ザ・USオープンコース」と呼んで良い、歴史と伝統を誇る、重厚な名門コースです。

 私の感覚=全米オープンのコースは「極めて難しい」、では、オークモント・カントリークラブとウイングドフット・ゴルフクラブが、最も全米オープンらしいコースなのです。
 ラフが深く、ラフに入れてしまえば「1打罰」と考えて良いほどのコース、そもそもテレビから流れる「絵」そのものが、重々しい感じ、挑戦するゴルファーに毅然と立ち向かうような雰囲気さえ与えるのです。

 ウイングドフットG.C.西コースにおいては、過去5度の全米オープンが開催されました。

① 1929年大会 優勝者はあのボビージョーンズです。「球聖」と呼ばれる伝説のプレーヤーが、ウイングドフットの全米オープンデビュー戦を制しています。

② 1959年大会 優勝者はビリー・キャスパー選手です。優勝スコアは2オーバーパー。キャスパー選手は、1966年のオリンピッククラブにおける全米オープンや1970年のマスターズ大会にも優勝した、名プレーヤーでした。

③ 1974年大会 優勝者はヘール・アーウィン選手です。優勝スコアは7オーバーパー。ヘール・アーウィン選手といえば「難コースに強い」ことで知られていました。この後、1979年と1990年の全米オープンも制覇していますが、メジャートーナメント制覇が、「全米オープンのみ・3度」というのが、アーウィン選手のゴルフを良く示す事実です。
 ちなみに、私の記憶に残るウイングドフットの全米オープンは、この1974年の大会からです。「何と難しいコースが存在するのだろう」と感じたことを、よく憶えていますし、「ブーツから羽が生えているようなマーク」、文字通りのウイングドフットですが、そのマークが記憶に残りました。

④ 1984年大会 優勝者はファジー・ゼラー選手です。優勝スコアは4アンダーパー。ウイングドフットでもアンダーパーが出るんだと、不思議な感じがしたものです。
 ゼラー選手は1979年のマスターズ大会にも勝っていて、メジャートーナメント2勝の名手でした。「葉巻を咥えながらラウンド」していて、豪放磊落なプレーヤーというイメージですが、そのためもあってか、米国民に大変人気があるプレーヤーでもあったと思います。
 この1984年大会では、4日間通算4アンダーで並んだ、グレッグ・ノーマン選手(オーストラリア)とゼラー選手がプレーオフを闘い、ゼラー選手が競り勝ちました。
 当時、長く「世界ランキング1位」に君臨していたノーマン選手ですが、メジャー大会には縁が薄く、残念ながら全米オープンやマスターズ、全米プロには勝てませんでした。(アメリカにおけるメジャー大会で2位が8回)

⑤ 2006年大会 優勝者はジェフ・オグルビー選手(オーストラリア)です。優勝スコアは5オーバーパー。1984年大会で「アンダーパーの優勝者」を生んだので、さすがのウイングドフットも「道具とボールの進歩」には抗しえないのかと感じていましたが、どうしてどうして、距離を伸ばしたことを主因に、再び「超難関コース」に変貌していました。
 この大会では、「悲願の全米オープン制覇」を目指したフィル・ミケルソン選手が最終日の18番ホールまで4オーバーパーでラウンドし、最終ホールをパーでクリアすれば優勝という状況でしたが、残念ながらこのホールをダブルボギーとして、オグルビー選手に逆転優勝を許してしまったのです。(ミケルソン選手は、全米オープンで2位が6度ありますが、まだ優勝していません)

 今回は、ウイングドフットG.C.西コースを舞台に開催された、過去5度の全米オープンをざっと観てきました。
 オーバーパーでの優勝も多く、また「劇的な幕切れ」も多い印象です。

 ウイングドフットG.C.を設計したのは、アルバート・ウォーレン・ティリングハースト氏(1876年~1942年)です。
 数多くのコース設計に携わったティリングハースト氏ですが、やはり全米オープン開催コースとして有名なバルタスロール・ゴルフクラブとウイングドフットが代表作なのではないかと、勝手に考えています。(ちなみに、1895年の第1回全米オープン大会の開催コース、ニューポート・カントリークラブもティリングハースト氏が改修設計しています)

 あの1980年大会、ジャック・ニクラウス選手と青木功選手の死闘(日本人プレーヤーが全米オープンタイトルに最接近した闘い)は、バルタスロールG.Cを舞台に繰り広げられました。この時の「箱庭のように美しく、しかしながら、とても難しいコース」が心に刻まれています。

 ウイングドフットもバルタスロールも、ニューヨーク近郊のコースです。ティリングハースト氏は、ニューヨーク近郊で数多くの素晴らしいコース、現在では「名門」と呼ばれる数多くのコースを手掛けているのです。
 ある意味では、「アメリカ合衆国のゴルフ史の一端を担った人物」と言っても良いのでしょう。
 ティリングハースト氏は、死後70年以上の後、2015年に世界ゴルフ殿堂入りしました。

 さて、2020年の全米オープンもオーバーパーの決着となるのか。(2020年の世界トップクラスのプレーヤー達とウイングフットG.C.の戦いです)

 いずれにしても、最終日・最終ホールまで目が離せない大会となることは、間違いありません。

 そして、6度目の開催となる「2020年大会のウイングドフットの『絵』」も、本当に楽しみです。
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