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HOME   »   ゴルフ  »  [ゴルフ全米オープン2020] さすがのウイングドフット・ゴルフクラブ西コース
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 全米オープン2020(無観客)は、ブライソン・デシャンボー選手の優勝で幕を閉じましたが、会場となったウイングドフットG.C.西コースは、さすがの「絵」を魅せてくれました。

 2006年以来14年振り6度目の舞台となりましたが、20世紀の全米オープンと同じ「絵」もありましたし、21世紀のというか、2020年独特の「絵」もあったと感じます。

① 深くて濃いラフ

 これはまさに「ウイングドフットそのもの」でした。
 ファーストカット、セカンドカット、そして本ラフと、3段階のラフが用意されていましたが、当然ながら本ラフに打ち込んだ時の選手に対するダメージは、相変わらずでした。

 当然ながら選手達は、フェアウェイにボールを置くことに注力するのです。アイアンや3番ウッド、ハイブリッドクラブなどを使用して、コントロール重視でティーショットを行うプレーヤーも多かったのですが、これが不思議と曲がるのです。
 世界トップクラスのプレーヤー達にして、何故これ程に曲がるのだろう、と感じたことは、これは20世紀のウイングドフットにおける全米オープンと同じでした。

 名手たちが曲げないようにと工夫をして打って行くにも拘らず、曲がる、時には大きく曲がるというのは、ウイングドフットやオークモントといった、難しいコースにおける全米オープンの特徴なのでしょう。

 そして、その深くて濃いラフからの次のショットは、とても難しいのです。

 今回の大会で興味深く感じたのは、グリーン周りのアプローチショットならば「ファーストカット」の方が打ち易いと、公言されていたことでしょうか。
 確かに、刈り込まれたフェアウェイより、ややボールが浮くファーストカットの方が、微妙なアプローチショットには適しているのでしょうが、ファーストカットに止まることを狙って打って行くというのは至難の技でしょうから、「結果論」という見方もありそうです。

② グリーン入り口付近の急傾斜

 今大会、何度も眼にしたのは、グリーン上の手前側をヒットしたボールが、下り斜面で転がり落ちて、大きくグリーン外に運ばれるシーンです。
 これは、グリーンからちょっと外れるといったレベルでは無く、10ヤード、時には20ヤードも転がり落ちます。
 
 もちろん、フェアウェイからグリーンにかけての面も、刈り込まれた急傾斜であることから、こうした現象が発生するのですが、ウイグドフットのグリーンの手前側がこれ程に急傾斜であったかどうか、については、残念ながら記憶がありませんので、この現象が20世紀から続いているものなのか、2020年の特徴なのかは分からないのですけれども、とにかくアプローチショットが「1~2ヤード短かった」ために、グリーンを一度はヒットしたボールが、ピンから30ヤード・40ヤード離れてしまうというシーンが、多発していました。

 多くのアベレージゴルファーから観ると「選手が可哀そう」ということになるのでしょう。

 こうした現象は、マスターズ・トーナメントの会場であるオーガスタ・ナショナルG.C.において良く観られるのですけれども、オーガスタの転げ落ち方より、ずっと長い距離を転げ落ちているように観えます。
 「次はパッティング」と考えていたプレーヤーに、40ヤード以上の難しいアプローチショットを強いるのですから、これは厳しいコースです。

③ 波打つグリーン

 グリーンのアンジュレーションの大きさにも、驚かされました。
 これはおそらく、20世紀から継続されているものなのでしょうが、20世紀と21世紀の「映像技術の進歩」によって、お茶の間のテレビ画面にも、その凄まじさが伝えられるようになったのでしょう。

 グリーンの大きなアンジュレーションと言えば、前述のオーガスタ・ナショナルが有名ですが、ウイングドフットも勝るとも劣らない凄まじさでした。
 長いパッティングともなれば、「どうやって打つのだろう」と感じるシーンも数多く在りましたし、実際に名手たちが大きくオーバーするパッティングを見せていました。

 さて、大会前にUSGA(全米ゴルフ協会)は、今大会の優勝スコアを「+8打=8オーバーパー」と予想していました。1ラウンド平均+2打での4日間です。

 初日は、ウエルカムセッティングと言わんばかりの、比較的容易なピン位置でしたから、首位は5アンダーという良いスコアが出ましたし、アンダーパーのプレーヤーも多かったのですが、2日目からは「これが全米オープン」と言わんばかりのセッティングとなって、プレーヤー達は次々とオーバーパーに落ちて行きました。
 そして4日間を終えて、アンダーパーは唯一人となったのです。

 しかし、4日間通算6アンダーパーで押し切ったデシャンボー選手は、これは見事に「ウイングフットG.C.西コースに打ち勝った」のでしょう。
 本当に、本当に素晴らしいプレーでした。

 そして、USGAとしては、「これ程に難しいセッティングにしてもアンダーパー、それも1アンダーや2アンダーではない」プレーをする選手が居ることを、再認識したのではないかと思います。
 USGAが「もっと難しいセッティング」が必要だと考えたとしたら、プレーヤーにとっては「とんでもない話」なのかもしれません。

 全米オープン2020、4日間とても楽しませていただきました。観る側にとって、これ程面白い大会は、そうは無いでしょう。

 次回のウイングフットは、何時の大会なのでしょうか。

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