FC2ブログ
HOME   »   ゴルフ  »  [PGA] 19歳のジョーダン・スピース選手 優勝!
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 アメリカ・イリノイ州シルヴィスのTPCディアランコースで開催されたPGAツアー・ジョンディアクラシックトーナメントは、7月15日に最終日を迎え、4日間72ホールのプレーを終えて、19アンダーで並んだ3人のプレーヤーによるプレーオフとなりました。

 一人目はザック・ジョンソン選手。現在のPGAツアーを代表するプレーヤーのひとりです。既にツアーで9勝、メジャー大会マスターズ選手権にも優勝しています。
 二人目はデビッド・ハーン選手。カナダ出身の35歳。PGAツアーの勝利経験は無く、世界ランキング181位、賞金ランキング99位という、ツアーの中堅というか、シード権を争う位置にいる選手です。プレーオフ進出は初めてでした。
 三人目はジョーダン・スピース選手。全米ジュニア選手権に2度優勝し(同大会の複数回優勝は、タイガー・ウッズ選手に次いで史上二人目)、2012年にプロに転向したばかりで、今大会も推薦枠での出場でした。もちろん、プレーオフ進出は初めてでした。

 この3人のプレーオフとなれば、実績やこれまでプレーオフ3戦3勝の経験から見て、ザック・ジョンソンが有利と思われました。

① プレーオフ最初のホールは18番、482ヤード・パー4。ザックとハーンは、第二打がグリーンオーバー、スピースはグリーンヒットして7mのバーディパットを残します。ここで、ジョンソンはチップインを狙って強気のアプローチ。これが、ピンに当たりカップに弾かれてしまいます。ザックとしては、ここで決めておきたかったところです。スピースのパッティングは50㎝ショート。3人共パープレーでした。

② 次のホールも18番。今度はパッティング勝負。しかし、いずれも決まらず3人共パー。プレーオフは3ホール目に。

③ 3ホール目は16番。147.ヤードのパー3。このレベルのプレーヤーであれば、9番やピッチングウェッジPWといったショートアイアンで打てるホールです。ザックは5m、ハーンは3mにグリーンヒットして、バーディチャンス。スピースはPWで打ちながら、グリーンを外してしまいます。このあたりからスピースのスイングリズムが変調を来します。しかし、ハーン、ザック共バーディパットを外し、やはり3人共パーでホールアウト。

④ 4ホール目は17番の569ヤード・パー5。ティーショットはザックとハーンがフェアウェイFWヒット。スピースは左のラフ。スピースのスイングは一層固くなり、リズムが悪くなっています。

 このホールは、ハーンの大チャンス。第3打のアプローチが上手く打てて1m強のバーディパットを残します。ザックもスピースもバーディのチャンスが無くなり、ハーンのパッティング。これは入ると思いましたが、ホールに弾かれました。初優勝に向けてのプレッシャーということでしょうか。
 ハーンは千載一遇のチャンスを逸し、ザックとスピースは命拾いした形です。

⑤ 5ホール目は再び18番。ティーショットは3人揃って右のラフへ。3人共相当疲れてきた感じです。一番大きく右に外したのはスピースでしたが、木に当たりFW寄りに落ちました。とてもラッキーです。一番FW寄りに打ったのはザックでしたが、目の前に太い木があり、グリーン方向に打つことができません。これは不運です。ハーンのティーショットの当たりが悪く距離が出なかった上に、深いラフに入りました。

 ザックは木を交わして右から大きなフックボールを打ちに行きましたが、曲がり切らず前方の木に当たり、弾かれて左の池に落ちました。
 ハーンは低い球でグリーンの近くに打っていきました。まずまずのボールでした。

 前方が開けていたスピースは、低めの球でグリーンを狙い、僅かにグリーンオーバーしましたが、パーは十分に位置です。

 ザックは池の横から第4打、ピン左3m位のところに運び、このパットを決めてボギー。この状況でもパットを捻じ込み、相手のミスを待つあたりはさすがに百戦錬磨。スピースはアプローチパターを60㎝に寄せてパーパットを残します。

 アプローチで2.5m位に寄せていたハーンは、このパットを決めればパーセーブとなり、次のホールに進める権利を得たのですが、これを外しました。この日は、パッティングに嫌われていた感じです。あるいは、こうしたギリギリの局面での精神面に課題があるのかもしれません。

 スピースは、60㎝のパッティングをキッチリと決めて優勝しました。

 5ホールに及ぶプレーオフでした。バーディ合戦となるジョンディアクラシック大会ですが、プレーオフの3人の延べ15ホールではひとつのバーディも取れませんでした。

 ジョーダン・スピース選手は、この大会の勝利の女神に気に入られていました。まず、72ホール目の18番でバンカーショットがチップイン。ワンバウンド目が直接カップインしてのバーディで19アンダーとして、プレーオフに進出しました。
 そして、プレーオフ5ホール目の18番では、最も右にミスショットしたにもかかわらず、木に当たって左に大きく跳ね、直接グリーンを狙える位置に出ました。

 これらは、とてもラッキーということですが、私にはこの運の強さというか、星の強さが、とても印象的です。
 19歳11か月18日でのPGAツアー初勝利。これは史上4番目の早さだということですが、一番早い選手が1923年、二番目が1931年、三番目が1911年の記録だということですので、現在のような世界的なスケールになったPGAツアーにおいては「実質的に史上最年少優勝」と言って良いと思います。

 タイガー・ウッズやフィル・ミケルソンより若くして優勝したジョーダン・スピース。これで、来年のPGAツアーのシード権を獲得し、来週の全英オープンと来年のマスターズ・トーナメントの出場権をも手にしました。
ひょっとするとPGAツアーには、凄いシンデレラボーイが登場したのかもしれません。

関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[オールスターブレイク①] 日本人野手の伝統を継ぐプレーヤー達
NEW Topics
[温故知新2020-競泳3] 男子100m背泳ぎ 日本チームのメダル独占
[競馬(無観客)] 安田記念2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス3] 「アイス・ドール」 クリス・エバート選手
[温故知新2020-男子テニス4] 黒人プレーヤーの先駆者 アーサー・アッシュ選手
[ブンデスリーガ2019~20(無観客)] 鎌田大地選手 2試合連続ゴール
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
Entry TAG
ジョーダン・スピースPGAツアー初優勝  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930