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HOME   »   高校野球  »  [夏の甲子園2013] 和歌山・箕島高校、石川・星稜高校 登場!
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 夏の甲子園2013の和歌山代表に簑島高校が名乗りを上げました。21世紀になってからセンバツ大会には出場していた箕島ですが、選手権大会(夏の甲子園)は1984年以来29年振り、本当に久しぶりの出場です。

 一方、石川県代表は星稜高校。2007年以来6年振りの登場です。共に甲子園大会の有名校です。新鋭校ももちろんフレッシュで良いのですが、こうした伝統校の久しぶりの出場も何とも言えない楽しみがあります。

 最近では、和歌山県といえば智弁和歌山高校が常連校でした。名将高島監督率いる智弁和歌山は、過去10年間で9回の出場でしたから、夏の甲子園・和歌山代表といえば智弁和歌山という時代が続いていたのです。
 しかし、1970年代から80年代にかけては「和歌山といえば尾藤監督率いる箕島高校」だったのです。この時期に、夏の甲子園1回、春のセンバツ3回の計4度の全国制覇という、輝かしい実績を残しています。

 また、石川県代表といえば、金沢高校か星稜高校かという時代も長く続きました、最近では遊学館高校が力を付けて、この2強に割って入っている状況ですが、現在でもこの2校は石川県高校野球の看板校です。
 星稜も夏の甲子園1995年準優勝、1976年・91年のベスト4の実績があります。また、松井秀喜選手や小松辰雄投手といった、プロ選手を数多く輩出しています。

 この箕島高校と星稜高校といえば、オールド高校野球ファンなら忘れることができない名試合がありました。夏の甲子園史上最高の試合という人も多いゲームです。

 1979年の第61回大会3回戦で、箕島と星稜は戦いました。

 私はこの頃、既に社会人でした。勤務を終えて、同僚と職場近くの喫茶店に入ったのが午後6時半前後だったと思います。試合は9回を終えて1対1の同点で延長戦に入りました。喫茶店のテレビを見ながら、まさか「もう一試合分」を見られるとは、夢にも思いませんでした。

 試合は、両チームとも得点を挙げることが出来ず、延長戦が続きます。

 延長12回の表、星稜高校は相手エラーでついに勝ち越します。2対1でリード。さらに1死3塁のチャンスでスクイズ失敗。追加点を挙げることが出来ません。
 延長12回の裏、箕島高校は簡単に2アウト。ランナーも居ません。本当にあっさり2アウトになった印象でした。この年の春のセンバツ大会優勝チームも、ここで消えるんだなぁと思いましたが、箕島の選手がホームラン。2対2の同点となって、延長戦は続きます。
 こんなところでホームランが出るとは、信じられないことがあるものだと思いました。

 そして延長16回。この頃は、現在と違って延長戦は18回までありました。

 16回表の星稜の攻撃。見事なタイムリーヒットで3対2とリード。
 16回裏の箕島の攻撃も2アウト、ランナー無し。ついに星稜の勝ちかと思っていたところ、箕島の打者が一塁ファウルフライを打ち上げます。これを箕島の加藤一塁手が追いかけ、落下地点に入ったと思った時、転倒。これを取ることが出来ません。ゲームセットかと思われた瞬間の出来事でした。
 命拾いした箕島の打者は、ここでホームラン。「えー」驚きました。2度リードして、2度2アウトから、同点ホームランて、そんなことが実際に起こるとは・・・・。信じられないを通り越した感覚でした。

 延長18回の表、星稜高校は絶好のチャンスを逸して、迎えた18階の裏、これで星稜高校には引き分け・再試合しかない状況。ここまでひとりで投げ抜いてきた星稜の投手には、さすがに17回から疲労の色が見えましたが、18回裏は完全に限界でした。箕島高校が1点を捥ぎ取り、サヨナラ勝ちしました。

 試合終了は、午後8時頃だったと思います。4時間近い大激戦でした。
 箕島高校は、この大会に優勝し、春夏連覇を達成したのです。

 翌日の新聞で知ったことなのですが、9回までの1対1のスコアも、4回表に星稜が先制氏、4回裏に簑島が追いついていたのです。星稜は18回を戦い、3度リードし、同じ回に3度追いつかれたのです。小説に書くのも憚られる様な、奇跡のゲームであったと思います。

 加藤選手の一塁ファウルフライ補給時転倒は、この年から導入された人工芝と自然土の境目にスパイクが引っかかったことにより発生しました。加藤選手のために付言するとすれば、あのファウルフライは誰でも取れるような容易なフライではなかった、つまり落下してくるのを悠然と待つような時間的余裕の無い、ギリギリの難しいフライであったと記憶しています。

 尾藤監督が去ってから、箕島高校の名前は一時甲子園大会から消えました。そして、近時再び、春のセンバツに登場するようになり、ついに夏の甲子園2013に名乗りを上げたのです。
 そして、今年のチームを率いるのも尾藤監督です。そう、あの尾藤監督のご子息なのです。

 箕島高校の夏の甲子園の新しい歴史の扉が開かれます。
 そして、組み合わせによっては34年ぶりの箕島・星稜戦が見られるかもしれません。
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