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HOME   »   ゴルフ  »  [PGA] ファイアーストーンCCはタイガー・ウッズのコース
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 アメリカ合衆国オハイオ州アクロン郊外に存するファイアーストーン・カントリークラブは、距離が長いこと、フェアウェイが狭いこと、グリーンが速いこと、から全米でも屈指の難コースとされています。
 過去には、メジャー大会である全米プロゴルフ選手権も3回開催されました。

 このコースでは、1999年からゴルフ世界選手権大会WGCが開催されています。この大会は、その名の通り、世界のトッププロだけを集めた大会で、世界ランク50位以内、世界各国のツアーの中の指定大会優勝者、ライダーカップやプレジデンツカップの出場者など、厳選されたメンバーにより争われる、4大メジャー大会に次ぐ格式の大会です。

 このWGCブリジストンインビテーショナル(2005年まではNECインビテーショナル)大会で、抜群に強いのがタイガー・ウッズ選手なのです。
 これはもう「抜群に強い」といった形容詞では不足な程の強さです。

 今年の大会も、15アンダーパーで、2位のキーガン・ブラドリー選手らに7打差を付けて、ゆうゆうと優勝しました。
 これでこの大会8度目の優勝ですが、前述のようにこの大会は1999年開始ですから、今年が第15回なのです。タイガーは、15回の大会の内8回に優勝していることになります。
 世界最高水準の大会で、優勝確率5割以上というのは、ゴルフ競技では「非常識」なもので、他に類を見ません。

 加えて、優勝していない回での成績も凄いもので、2010年(例の女性問題がピークの頃)の78位タイを除けば、全て4位以内です。タイガー・ウッズ選手にとって本当に相性の良い大会・コースということになります。

 確かに、
① 距離が長いこと。全体で7400ヤードを越えてパー70打ですから、長いコースが多いアメリカにおいても、長いと言えるコースです。有名な16番ホール・愛称「モンスター」は、667ヤード・パー5です。
   これだけ長いと、飛ばし屋のタイガー・ウッズに有利といえるのでしょう。

② 狭いフェアウェイ。長い上に、ティーショットの落下地点付近はフェアウェイが絞りこまれているホールが多いのです。
   タイガーもドライバーの安定度は良いとはいえませんので、ティーショットはたびたびラフに掴まります。タイガーは、ここからの脱出(距離を稼ぎながらの脱出)が上手いということになります。

③ 高速グリーン。スティンプメーターで13インチ強のスピードにセットされているそうですから、マスターズトーナメントより少し速いグリーンということになります。世界最高速レベルのグリーンは、高速グリーンの大会に数多く出場するタイガー・ウッズ選手は慣れているということでしょうか。

 以上、諸点から考えてみましたが、これらの要素を折り込んでも、この大会でのウッズ選手の異常な?勝率の説明にはなっていないように感じます。
 飛距離なら、ババ・ワトソン選手の方が相当飛びますし、パッティングならスティーブ・ストリッカー選手の方が上手です。アプローチショットならフィル・ミケルソン選手も居ます。

 唯一、②に関連して、ファイアーストーンCCの特徴のひとつである「ケンタッキーブルーグラス」への対応の良し悪しは、要因として考えられると思います。纏わり付く力が強い、人によっては「クラブに張り付く」と形容するケンタッキーブルーグラス。ラフに打ち込むとリカバリーが難しいといわれます。
 前述のように、ウッズ選手のフェアウェイキープ率は、いつものようにこの大会も決して高いものではなく、6割を切っていたと思いますから、2回に1回位はティーショットがラフに行ったことになります。

 ウッズ選手はこのラフからのリカバリーショットが、いつも大変上手です。この点が、他の世界トップクラスのプレーヤーとの一番の違いなのかもしれません。
この点の優位性が常に存在し、その大会でのウッズ選手のパッティングやアイアンショットの調子次第で、優勝できるか出来ないかとか、2位との差、が決まってくるのではないでしょうか。

 ちなみに、この大会での8回の優勝時の2位との差に付いて、見てみましょう。

・ 1999年 1打差
・ 2000年 11打差
・ 2001年 プレーオフ
・ 2005年 1打差
・ 2006年 プレーオフ
・ 2007年 8打差
・ 2009年 4打差
・ 2013年 7打差

 こうして見ると、調子が普通(普通で優勝されては他のプレーヤーは困るのでしょうが)の年は、1打差やプレーオフでの決着となっていて、調子が良い時には最大11打差の大差で勝っていることが分かります。
 今年の7打差は、タイガーにとっては、さして大きくも無い差であったのです。

 PGAツアーにおける同一大会8勝は、サム・スニード選手に並ぶ最高記録ですが、この大会に対する「常識外れの相性の良さ」を考えると、タイガー・ウッズ選手が、この大会・ファイアーストーンCCで、9勝目・10勝目を挙げるのも、時間の問題という気がします。

 今大会2日目に、大会タイ記録(自身の記録)である61打・9アンダーのラウンドを終えた後も、ウッズ選手は特別に嬉しいといった様子ではありませんでした。14番ホールまでで9アンダーであったのに残りの4ホールでスコアを伸ばせず、59打を出せなかったことへの反省があったのかもしれません。

 7400ヤード・パー70のコースでの59打あるいは58打のラウンドを見せてくれそうな、ファイアーストーン・カントリークラブとタイガー・ウッズ選手のマッチングです。

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