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2013
08.23

 「ESPN Baseball Tonight」の見出しです。

 2013年8月21日、ニューヨーク・ヤンキースタジアムで行われたヤンキース対トロント・ブルージェイズのゲームで、イチロー選手が「日米通算4,000安打」を達成したことを報じるものです。

 日本プロ野球NPB9年間で1,278安打、MLB13年間で2,722安打の計4,000安打。素晴らしいとしか言いようが無い記録です。イチロー選手、本当におめでとうございました。

 私は「日米通算」という概念の評価は難しいものだと考えてきましたし、現在も考えています。NPBとMLBは、野球とベースボールというルールは略同じですが、本質的に相当異なるプレー、ゲームを展開しています。
 また、ひとつのシーズンの試合数も異なりますし、全体のチーム数もNPB12チームに対してMLB30チームと違いますから、相違点が多いと思います。

 その2つのリーグでの記録を合計することの意味・意義が、いまひとつ掴めないのです。今回のイチロー選手の4,000本安打にしても、どのように評価すべきか、解りませんでした。

 しかし、4,000本安打にあと少しと迫った試合での、1打席1打席における球場のファンからの声援や、4,000本安打を達成した時のヤンキースタジアムの大声援、そしてヤンキースのチームメイトがベンチを出て祝福し、1塁ベース上でイチローが帽子を取って笑顔でファンに挨拶する姿を見て、この日米通算4,000本安打は素直に評価して良いと確信しました。

 全米で最も熱いベースボールファンが、イチローの記録を認めたのです。2,722安打のバッターとしてではなく、4,000本安打の打者として遇したのです。ESPNのニュースも同様でした。本当にファンタスティックなことだと感じます。

 そして、米国におけるイチローの4,000本安打への素直な評価は、イチロー自身のMLBにおける活躍や、他の日本人プレーヤーのMLBにおける実績の積み上げが、大きく寄与していることは間違いないでしょう。

 米国のベースボールファンは、イチローを始めとする日本人プレーヤーのスキルの高さ、チームプレーへの貢献、そして礼儀正しさ、等々の特徴・実績を目の当たりにして、日本で行われている「野球というスポーツ」が、決して極東の低レベルなベースボールに似たスポーツ、ではなく、ベースボールのルールを踏まえて、独自に発達したハイレベルなスポーツであることを認識してきたのでしょう。
 ひとりひとりの米国MLBファンの日本人プレーヤーへの評価見直しに次ぐ見直しの結果の象徴が、今回の「日米通算4,000本安打」への高評価であると思います。

 さらに、長嶋茂雄氏やボストン・レッドソックスの上原浩治投手のお祝いコメントにもあるように、イチロー選手が、怪我や故障をせずに毎日試合に出場できる状態を造り上げ、出場してきたことが最も高く評価されるべきことなのでしょう。ハイクオリティな自己管理能力とほんの少しの幸運が、イチロー選手のプレー継続を可能としたのだと思います。

 イチロー選手には、これからも活躍を続け、記録をどんどん伸ばしていっていただきたいものです。
 次の目標はMLB3,000本安打でしょうか。あと278安打、とても高い山です。イチロー選手にとっても、ギリギリの数字でしょう。

 そして、この高峰を登る途中には、ピート・ローズ選手の通算4,256安打のMLB記録が存在しています。

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