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HOME   »   高校野球  »  [夏の甲子園2013] 第95回大会を振り返って
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 夏の甲子園2013決勝戦は、群馬県代表前橋育英が宮崎県代表延岡学園を4-3のスコアで破り、優勝しました。夏の大会初出場初優勝でした。

 とても印象深い大会でした。少し振り返ってみましょう。

① 接戦が多かったこと。

 各代表チームの力量が接近していたということでしょう。
 決勝もそうでしたが、準々決勝以降の7試合で1点差ゲームが5試合。最大点差も、準決勝の延岡学園対日大山形戦4-1の3点差。近時、強力打線を擁して大量点で勝ち上がるチームが多かった中、今大会は少ない得点の守り合いというゲームが多かったのです。10点差以上のゲームも少なかったと思います。

② 地域毎の実力差が小さい大会であったこと。

 日大山形対日大三の7-1、富山第一対木更津総合の8-0、といったゲームはその試合内容でも日大山形、富山第一が圧倒していました。これまで、甲子園大会で中々勝てないといわれていた地域の代表校が、常連校・常勝地域代表校を圧倒したのです。他にも、随所にこうした試合が見られました。「こちらが勝ちそうだ」という先入観念が全く通用しない大会でした。

 中部地方、近畿地方、中国地方のチームは、早々に姿を消し、ベスト8には東北2校、関東2校、四国2校、北信越1校、九州1校が残りました。ベスト4には、東北2校、関東1校、九州1校ということですから、いわゆる「野球どころ」と呼ばれる地域や、東京・神奈川・千葉といった首都圏地域から1校も勝ち残れなかったのです。

 10年後に振り返ってみると、ターニングポイントとなった大会なのかもしれません。この傾向が本物なのかどうか、来年以降の大会が楽しみです。

③ ビッグイニングが多かったこと。

 前述のように、大量点・大差が少ない大会であったにもかかわらず、1イニングに大量点が入る試合が目立ちました。
 決勝戦も、延岡学園が一挙3点を挙げ、前橋育英が一挙3点で追いつくという展開。他のゲームでも、1イニングに5点以上の得点が入るケースが目立ちました。好投、粘投を続けてきた投手および堅い守りを誇った守備陣が、何らかのきっかけで大崩れし、歯止めが効かなくなるということです。
 今後は「セーフティリード」の概念を見直す必要があるのかもしれません。

 東北代表チーム6校中5校が初戦を突破し、2校がベスト4に勝ち残ったのですから、東北地域が健闘した大会に見えますが、富山県代表が久しぶりにベスト8に勝ち進んだり、宮崎県代表が初めて決勝戦に駒を進めたりと、これまで中々勝ち進めなかった地域の代表が、快進撃を魅せたという点は「全国的な現象」だったと思います。

 繰り返しになりますが、こうした代表校の「堂々たる戦い振り」が、本当に印象的でした。強豪校に挑む新鋭校という図式ではなく、互角の立場・意識での戦いだったのです。
 結果以上に、その点が、今後の甲子園大会にとって大きな意味・意義を持つ、第95回大会であったと考えます。
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