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 8月22日~25日にかけて行われた、フェデックスカップ2013のプレーオフ第一戦ザ・バークレイズ大会は、アダム・スコット選手(オーストラリア)が4ラウンド通算273打・11アンダーパーのスコアで優勝しました。スコット選手は、PGAツアー今季2勝目、春のマスターズトーナメントとプレーオフのザ・バークレイズと、大試合2つを制したことになります。
 この大会は最終日の追い上げによる逆転優勝でしたが、メジャートーナメントを制して一皮剥けた感じがします。

 さて、今季のザ・バークレイズは、リバティ・ナショナル・ゴルフクラブで開催されました。リバティ・ナショナルG.C.は、アメリカ・ニューヨーク近郊というか、マンハッタンから自由の女神像を挟んで反対側に位置しています。
 そして、ニューヨーク他から出されたゴミを埋め立てて作られた人工島に作られたコースと伝えられていますから、東京でいえば「若洲ゴルフリンクス」に相当するゴルフ場ということになります。
 テレビ画面で見る限り、とても良いゴルフ場という風情です。特に、イギリスのリンクスコースを思わせるフェスキューのラフや、大きな植物を密生させたゾーンの存在など、荒々しさを随所に配している点が、難しいコースという印象を与えます。

 このリバティ・ナショナルG.C.を始めとして、ニューヨーク近郊には、アメリカを代表する名コースが点在しています。
 ビッグアップルとも呼ばれ、世界の経済・文化の中心地である大都市ニューヨークの郊外に、素晴らしいゴルフ場がいくつも存在するというのは、とても興味深いところです。少し、観ていきましょう。

 私は、アメリカやニューヨークのゴルフ場事情に詳しくはありませんので、ここでは主に「ビッグトーナメントに使用されるコース」を挙げます。他にも「このコースを忘れるな」というご意見が沢山あろうかと思いますが、その点はご容赦ください。

① シネコック・ヒルズG.C.
② メリオンG.C.
③ ウィングド・フットG.C.
④ バルタスロールG.C.
⑤ べスページ・ステート・パークG.C.
⑥ オークヒルC.C.
⑦ リバティ・ナショナルG.C.
⑧ パイン・バレーG.C.

 まず、①のシネコック・ヒルズ・ゴルフクラブは、全米オープンの開催コースとして有名です。これまで4回の全米オープンが開催されている難コースですが、2004年大会の最終日の平均スコアが79打に近かったということで「難しすぎる」との批判が、プレーヤーから上がったほどです。
 見た目からして難しいという印象を与えるコースです。権威があるとされていて2年に一度発表されるアメリカ・ゴルフマガジン誌の2011年世界のゴルフ場100選では、6位にランクインしています。

 次に②のメリオン・ゴルフクラブ(イーストコース)は、今年の全米オープン開催コース(5回目)でした。①のシネコック・ヒルズと同様に、全体で7,000ヤードを切る「現在ではとても短いコース」ながら、全米オープンの難しさを実現できるという点で、とても良く出来たコースなのでしょう。
同ランキングで10位でした。

 続いて、③のウィングド・フット・ゴルフクラブも、全米オープン開催コース(5回開催)として有名です。テレビを通じて、たくさんの全米オープンゴルフ大会を観てきましたが、私には、このウィングド・フットG.C.とピッツバーグ郊外にあるオークモント・カントリークラブが全米オープンに最も相応しいコースに思えます。
 一見、あまり難しいと感じさせない佇まいと、極めて濃いラフが印象的なコースです。加えて、コース名である「羽の生えた靴」のマークも、良い味を出していると思います。

 ④のバルタスロール・ゴルフクラブ(ローワーコース)は、1980年の全米オープン最終日、ジャック・ニクラス選手と青木功選手の激闘で日本のゴルフファンに知られるコースです。1993年までに全米オープンが7回開催されていますが、何故か最近は使われていません。
 ウィングド・フットやオークモントに比べると開放的な印象のコースだと思います。

 1980年大会の最終日にコースで観戦していた知人によると「箱庭のような、とても綺麗なコース」だそうです。そして「あの日は、コースに向かう途中の道から、コース内の色々なところに『ジャック・イズ・バック』(ジャック・ニクラス復活)という横断幕や表記が目に付きました」とのことでした。青木選手は、大変なアウェイゲームを戦ったのです。

 続いて、⑤のべスページ・ステート・パーク・ゴルフコースは、そのブラックコースが2002年に初めて全米オープンに使用され、2009年にも会場となりました。全米オープンコースとしては新参者?のコースですが、全部で90ホール(5つの18ホールコース)もあるゴルフ場であり、パブリックコースでもあります。
 会員で無い人でもプレーできるのですが、全米オープン開催コースとなってからは、中々予約が取れないと、ニューヨーク在住の友人が嘆いていました。

 ニューヨーク州立公園の中に、90ホールもあるゴルフ場が設けられていることだけでも驚きですが、そのコースの特徴が300ヤード近いパー3ホールに代表される「長い距離」というのですから、またまた驚いてしまいます。
 世界有数の大都市ニューヨークに、これほど大きなゴルフ場があるというのは、色々な点で凄いことでしょう。

 ⑥オークヒル・カントリークラブ(イーストコース)は、今年2013年の全米プロゴルフ選手権大会の開催コースです。全米オープンも、過去3度開催されています。

 ⑦のリバティ・ナショナル・ゴルフクラブは前述の通りですが、何しろ埋立地に造成され、2006年にオープンしたことから、世界で一番造成に費用がかかったコースとも言われています。

 最後に、⑧パイン・バレー・ゴルフクラブです。このコースは、これまでの7つのコースとは異なり、トーナメントの会場にはなっていません。それどころか、その様子を知ることも中々出来ないコースなのですが、「常に世界NO.1コース」にランキングされているコースなのです。
 インターネットのお陰で、近時はコースの様子も紹介されていますが、バンカーがとても多いというか、ティーインググランドからグリーンまで、全てバンカーといったホールもあります。全体としてラフは「あるがまま」という感じの荒々しさに満ちたコースに見えます。一方で、よく整備された雄大なフェアウェイも存していますから、そのバランスが「永年の世界一評価」の源泉なのでしょうか。

 さて、ニューヨーク郊外にある世界屈指のゴルフコースに付いて書いてきました。いずれも、一度はプレーしてみたい素晴らしいコースばかりです。
 しかし、これらのコースに共通しているのは、プレーすること自体が非常に困難なコースばかりだということでしょう。在ニューヨークの友人によると、これらのコースの大半が会員制クラブですが、この会員制の運用がとても厳密なのだそうです。

 そして、パブリックコースでも、人気が高く中々予約が取れないのです。

 さすがは、世界の経済・文化の中心地ニューヨーク。近郊のハイレベルなゴルフ場の数も世界最高でしょう。

 当面の間は、テレビ放送でトーナメントを観ながら、楽しませていただくことにします。そういえば、2018年の全米オープンがシネコック・ヒルズG.C.、2020年がウィングド・フットG.C.で開催されると報じられていました。

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