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HOME   »   サッカー  »  [日本代表] 本田選手「僕たちは格下だから」
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 サッカーの国際親善試合、日本代表対グアテマラ代表のゲームが、9月7日大阪長居競技場で行われ、日本が3対0で勝ちました。

 このゲームに臨んで、ザックジャパンは少なくとも2つのテーマを持っていたと思います。
① 新しい日本代表プレーヤーの選出
② 守備陣の再構築

 この内、②についてはゲームを無失点で終えたのですから、一応は成功したと思います。FIFAランキングが100位に近いグアテマラチームとはいえ、中米のサッカーどころのチームですから、その攻撃力は侮れないものでした。
 中盤からの長めのパスから、フォワードの個人技を活かそうとする攻撃を、ザックジャパンの前線・中盤・守備陣が一体となったディフェンスが良く機能して、防ぎ切りました。

 今後は、より攻撃力が上のチームに対して応用していくことになります。

 さて、①のテーマですが、これは課題を残しました。

 前半は、ワントップに大迫選手、トップ下に香川選手、両サイドに清武選手と岡崎選手を配し、中盤は遠藤選手と長谷部選手、4バックはセンターに吉田選手と森重選手、サイドバックに長友選手と酒井高徳選手、の布陣でした。
 新戦力候補としては、大迫、森重の2プレーヤーであり、本田選手抜きという意味では前線のフォーメーションも試行だったのでしょう。

 この前半、日本代表チームの攻撃には得点の匂いがしませんでした。開始して10分で、このチームでは点が取れないと思いました。チャンスは数多くあったように見えましたが、決定的には感じられませんでしたし、何よりシュートが決まる雰囲気が皆無でした。
 前半37分には「このままではこのゲームは負ける」と感じました。

 大迫選手を始めとする日本のシューターは、シュートを打つ瞬間にとても緊張していて、シュートが芯に当たらず威力が無い上に、コースも不正確。加えてグアテマラのプレーヤーは日本選手が打とうとする瞬間に「体」を当ててきていました。
 少し体を当てられただけで、日本選手のシュートは決まらないのです。フリーでシュートすることや、下半身へのボディチェックの中でシュートすることに慣れてしまっている日本プレーヤーは、上半身への軽いがしっかりとしたボディコンタクトには、とても弱かった。当然ですが、強烈な上半身へのボディコンタクトは反則になりますから、グアテマラのプレーヤーはギリギリのプレーを展開しました。世界のゲームでは普通のことです。
 後から思い出すと、森重選手のヘディングシュートも含めて、前半で2~3点は取れるチャンスがあったと思いますが、観ていた時には全く入る感じはありませんでした。

 数多く見られたパスも線が細く、ボールをキープしているのではなく、キープさせられている状態で、リスクを取った大胆なパスもありませんから、日本チームの攻撃は見え見えのものばかり。グアテマラチーム想定内の攻撃が多かったように思います。

 後半は、柿谷選手と本田選手を投入し、大迫選手と清武選手を下げました。

 いつものことですが、本田選手が入ると相手チームの想定を超えた攻撃が展開されます。加えて、パスの線も太くなります。これは不思議なことですが、事実ですから理由があるのでしょう。

 後半5分、左サイドから長友選手が上がり、ゴール反対サイドの本田選手にラストパス、これを本田選手が簡単に決めて、1-0と日本チームがリードしました。この時も、グアテマラの選手は本田選手に体を当ててきましたが、本田選手は何事も無かったようにシュートしました。フィジカルが強いと言われる所以です。かっこ良いシュートではなく真下に打ちつけるような「下手糞に見えるシュート」でしたが、こうやって得点するのだと言っているようでした。

 長友選手のセンタリングも見事なものでした。やはり、ゴール前を横切るパスは守るのが難しいということを再認識させてくれました。そして、細かなパスを繋ぐのではなく、大胆に一本のパスで反対サイドに送り込む大胆さが良かったのでしょう。
 南アフリカワールドカップ・カメルーン戦の松井選手→本田選手のパスからのゴールを思い出しました。

 柿谷選手は、周りに相手チームのプレーヤーが居たために力を発揮できませんでした。抜け出すスピードが非凡で、フリーになった時に力を発揮するタイプのプレーヤーなのでしょう。このタイプのプレーヤーは、現在のザックジャパンのサッカーでは力を発揮する機会に恵まれません。
 現在のザックジャパンは、長谷部選手や遠藤選手から本田選手・香川選手を通じてボールが供給されるか、長友選手・内田選手からセンタリングでボール供給される攻撃が多く、東アジア大会のチームの様に中盤の底から前方に大きく長い縦パスが出ることが想定しにくいチームだからです。

 後半24分、香川選手の見事なプレーから2点目が生まれました。工藤選手のゴールとされましたが、オウンゴールにも観えました。工藤選手は、後半42分完全フリーの状態でのヘディングシュートを決めることが出来ませんでした。

 結果として、このゲームでは新しい日本代表チームのメンバーは発掘できませんでした。ザッケローニ監督の試合後のコメントにもあったとおり「決定力不足は解消できなかった」のです。

 本田選手の試合後のコメント「僕らは格下だから」というのが、現状の日本代表チームの世界における立ち位置だと思います。
 このゲームの前半のチームでは、ブラジルワールドカップで1勝も出来ないでしょう。後半のチームでも、1勝できるかどうかというレベルだと思います。コンフェデレーションカップ3戦完敗を観ても明らかです。

 本田選手が言い続けているように「個の力を上げなければ勝負にならない」のです。新代表候補のプレーヤーの皆さんも「体をぶつけられても正確なプレーが出来る」強さを身に付けなければならないと思います。
 ワールドカップまであと9か月しかありません。実績を残して代表入りするには3~4か月でフィジカルを強化する必要がありますが、これは至難の技でしょう。

 ザックジャパンは、世界と戦い慣れた現メンバーで本大会に臨む可能性が高そうです。ワールドカップ出場権を勝ち取ったメンバーで本大会に臨むのは、ある意味では当然のことです。現メンバーの皆さんの個の力の向上に、大いに期待します。
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