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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム66] モンタサン号とみのもんた氏
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 モンタサンは、今から46年前1967年のセントライト記念をレコード勝ちした競走馬です。

 モンタサン号、父モンタヴァル、母リュウリキ、母の父ヒカルメイジ、競走成績27戦12勝。2歳時に、朝日杯3歳ステークスを制して最優秀2歳牡馬に選出されています。
 最優秀2歳牡馬でしたが、クラシックレースには縁が薄く、皐月賞8着、日本ダービー10着の後馬体の立直しを図り、セントライト記念を制して勇躍菊花賞を目指しましたが、飼い葉に付いていた農薬のために激しい下痢と発熱を起こして出走を断念しています。

 現在の競馬では、飼い葉や飼料に農薬が付いているなどということは考えにくいことですし、当時でも、その農薬の影響によりクラシックレースに出走できなくなる程の影響を受けるというのは、珍しいことだったと思います。
 
 さて、フランスから輸入された種牡馬モンタヴァルの産駒は、気性が極めて荒く、やや狂気に近い様子を示すことが時々ある一方で、気持ち良く走ると素晴らしい成績を残すことで、知られていました。
 サラブレッドの歴史は、人の手により恣意的に競走に強い馬を作り出していった歴史ですから、いわゆる「闘争本能も強いほうが良い」ということから、気性に付いても、大人しいよりは激しい方が選択されていくことになります。例えば、サンデーサイレンス号も気性の激しさ・荒さでは有名な馬でした。

 こうした取組の当然の結果として激しい気性の馬が多くなるわけですが、これが時々限界を超えることがあり、極めて御しにくい血統が生まれることがあります。モンタヴァルの血統はその典型でしょう。
 
 モンタヴァル自身は、フランス馬で1956年・3歳時の英国ダービーで2着と健闘し、4歳時にはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに優勝するなどの活躍を見せ、1961年に日本に輸入されました。それから、亡くなる1964年までの僅か4年間の種牡馬キャリアでしたが、ナスノコトブキ(菊花賞、NHK杯優勝)、ニホンピロエース(皐月賞、阪神3歳ステークス)、メジロボサツ(朝日杯3歳ステークス)、モンタサンといった強豪馬を輩出しました。

 朝日杯3歳ステークスや阪神3歳ステークスといった、現在の2歳馬の大レースでの実績が目立ちますから、比較的早熟な血統と思われますし、身噛み(自分の体を噛んで傷つけること)で有名だったナスノコトブキを見ても、極めて神経質な気性が目立つ血統とも言えると思います。そして、モンタサンの「農薬事件」など、色々な不運に見舞われる一族とも言われました。
 こうした際立った特徴を持つモンタヴァル一族には、熱狂的なファンが数多くいました。詩人で競馬評論家の寺山修司氏や司会者の大橋巨泉氏などが有名です。その点からは、1960年代の中央競馬界に一時代を築いた一族と言えるでしょう。

 モンタサンに話を戻します。
 生涯12勝の内5勝がレコード勝ちというのを見ても、モンタサンが非凡な競走能力を保持していたことは明らかですが、一方で競走中に突然走る気を無くしてしまうことも度々で、騎手泣かせ、予想家泣かせの馬でもありました。

 また、気紛れ・綺麗な栗毛・気分が良ければレコード勝ち、というのですから、モンタサン自身も大変な人気馬でした。

 当時文化放送のアナウンサーだった、みのもんた氏の芸名はモンタサンに由来します。みのもんた氏もモンタサンの大ファンだったのです。
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