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HOME   »   MLB  »  [MLB] 勝ち星に恵まれない日本人先発トリオ
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 テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が、9月9日対ピッツバーグ・パイレーツ戦に先発登板し、7回81球を投げて1失点と好投しましたが、味方テキサス打線が沈黙。試合は0-1で敗れて、今シーズン8敗目を喫しました。
 7回1失点というのは、立派なクオリティスタートで、MLBの先発投手としては十分合格点なのですが、勝ち星が付かないどころか負け投手になるのですから、ベースボールとは難しいものです。

 ダルビッシュ投手、ヤンキースの黒田博樹投手、シアトルの岩隈久志投手のMLBアメリカンリーグAL日本人先発トリオは、このところ勝ち星から見放されています。
 MLBの先発投手は、登板回数・投球イニング数が大切で、試合の勝ち負けは打線の責任である、ことは理解していても、やはり勝利数を積み上げたいのは人情です。

 ダルビッシュ投手は、9月9日時点で12勝8敗です。8月12日以来勝ち星が付いていませんから、もう1ヵ月以上になります。この間5ゲームに先発し3敗と負け星ばかりが増えている状況ですが、この5ゲームの自責点は3・2・3・5・1と4勝1敗でも何の不思議も無い投球内容です。少し打線との噛み合わせが良ければ5連勝でもおかしくない成績なのですが、0勝3敗というのですから、上手くいかないものです。

 黒田投手は同11勝10敗です。やはり8月12日以来勝ち星に恵まれません。ダルビッシュ投手と全く同じ期間、勝ち星が無いというのも不思議なことです。この間、やはり5ゲームに先発しています。黒田投手について言えば8月の下旬は調子を落とし、7失点のゲームなどがありましたが、9月に入って復調気配。直近の2ゲームは、4失点、2失点と勝ち星がついても何の不思議も無い投球内容ですが、打線との噛み合わせが悪いのです。黒田投手も、この5ゲームで3敗と負け数だけが増えています。

 岩隈投手は同12勝6敗です。3人の中では、最も近い8月21日に勝ち投手となっていますが、それでも3週間近く勝ち星に恵まれていないことになります。この間3ゲームに先発登板し、失点は3・0・3とこちらも立派なクオリティスタートを継続していますから、3戦全勝でも何の不思議も無いのですが、いずれも勝ち負け関係なしの結果です。
 ダルビッシュ投手や黒田投手のように負け数が増えていってはいないものの、9月1日のヒューストン戦のように7イニングを完封しても勝ち投手になれないというのは、とても残念なことです。

 なかなか勝ち投手になれない日々が続く3投手ですが、その投球内容は安定感十分です。9月9日時点の防御率を見ると、ダルビッシュが2.84でAL2位、岩隈が2.97で同5位、黒田が2.99で同6位と、堂々たる成績を残しています。3人とも、防御率3.00を切っているのです。

 ALの価値頭は、開幕から13連勝を魅せたデトロイトのマックス・シャーザー投手で、19勝3敗です。これはAL2位のクリス・ティルマン投手(ボルチモア)の16勝5敗を大きく離してダントツです。
 
 このシャーザー投手と、日本の3投手を比較して見ましょう。
・ シャーザー投手 29先発登板・194と1/3イニング投球・防御率3.01
・ ダルビッシュ投手 28・186と2/3イニング・2.84
・ 黒田投手 29・183と2/3イニング・2.99
・ 岩隈投手 30・196と2/3イニング・2.97

 この比較を見ても明らかなように、日本3投手はシャーザー投手に全く引けを取らない投球を続けています。にもかかわらず、勝ち星は7つ以上少ないのです。

 確かに、シャーザー投手のデトロイト・タイガースはMLB屈指の強力打線を誇るチームです。昨シーズンの三冠王ミゲル・カブレラ選手は、今シーズンも好調で連続三冠王の可能性も十分です。
 このデトロイト打線と比較すれば、テキサス、ヤンキース、シアトルの打線が見劣りすることは明らかですが、それにしても3人の登板の際に打線が打てないことも事実です。

 こうなると、巡り合わせではなく「3投手の投球リズムが悪いので、打線が湿ってしまう」のではないかと、疑ってしまうほどです。

 そんなことは無いと思います。そうすると、ひたすら我慢して、打線の爆発というか「普通の打撃と得点」の試合を待つことしかないのでしょうか。

 3投手のレギュラーシーズンの残り登板は4試合位と見られますので、例えばダルビッシュ投手についていえば、昨シーズンの16勝を越える勝ち星を挙げることは不可能に近いことですし、並ぶことも相当難しいでしょう。昨シーズンより防御率が1点前後改善しているのに勝ち星が少ないというのですから、ベースボールは難しいものです。

 加えて、圧倒的な奪三振数と防御率の良さから、1ヶ月ほど前にはサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)の有力候補といわれていましたが、さすがに15勝以下では難しいと思います。シャーザー投手が20勝以上挙げる可能性は高いと思いますので。この1ヵ月間の停滞が、本当に惜しまれます。

 こうして見ると、松坂大輔投手のボストンでの2年目、2008年の18勝3敗というのは、素晴らしい成績であったことが分かります。「持っている」という感じでしょうか。
 その松坂投手が8日のクリーブランド戦で5と2/3イニングを投げて被安打3、1失点と好投しました。勝ち負けは付きませんでしたが、ようやくメジャーのマウンドを思い出してきたということでしょうか。

 日本人4投手が、勝ち星に恵まれますように。
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