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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム67] 良血の香り スターバレリーナ号
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 1983年にエリザベス女王杯のトライアルレースとして創設されたG2ローズステークス競走は、1996年G1秋華賞の創設に伴って、秋華賞トライアルへと位置付けが変わりました。
 コースも、1995年までは京都競馬場芝2000m、1996年からは阪神競馬場芝2000mへと変更になり、2007年からは阪神競馬場の芝1800m外回りコースへと再度変更されてきたのです。
 これらの変更に伴い、ローズステークスの性格も変化してきました。現在では、秋華賞トライアルとはいえ、芝内回り2000mコースで行われる秋華賞とは異なるレース=最後の直線の長さが120m近く異なる(内回り356m、外回り473m)、となりましたので、必ずしもローズステークスの結果が秋華賞には結びつかないことも多く、難しいレースとなっています。

 その優勝馬を見ると、とてもバラエティに富んでいます。1986年メジロラモーヌ、1994年ヒシアマゾン、1998年ファレノプシス、2007年ダイワスカーレット、2012年ジェンティルドンナといった強豪牝馬も居れば、このレースが唯一の重賞勝ちという馬も居ます。

 本稿で採り上げるのは、1993年の勝ち馬スターバレリーナです。

 スターバレリーナ号、父リズンスター、父の父セクレタリアト、母ベリアーニ、母の父ヌレイエフ、通算成績17戦4勝、重賞勝ちはローズステークスだけです。
 競走成績だけを見ると、いまひとつの感じですが、私には素晴らしい血統の馬に見えます。当時、彼女が走るレースはいつも注目し、良血開花の時をワクワクしながら待っていたものです。

 何しろ、父はあのアメリカ競馬史上最強の呼声高いセクレタリアトの晩年の傑作リズンスター、1988年のプリークネスステークスとベルモントステークスを制した米2冠馬です。セクレタリアトの父は、世界競馬史上屈指の種牡馬ボールドルーラー。

 母の父ヌレイエフは、自身の競走成績は3戦2勝(1敗は英国クラシック2000ギニー競走の1着入線後の失格)ですが、種牡馬としての成績は素晴らしく、欧州で凱旋門賞馬を始めとする多数のG1優勝馬を輩出、我が国でもハートレイク、ブラックホークの2頭の安田記念馬を送り出しています。1987年と1997年のフランス・リーディングサイアーでした。

 加えて、母の母方3代前の父がボールドルーラーですので、スターバレリーナはボールドルーラーの3×4なのです。
 私には、1990年当時望み得る最高の血統に見えたものです。

 スターバレリーナのローズステークスは3馬身差の圧勝でした。4歳時にも高松宮杯でウイニングチケットやマーベラスクラウンを抑えてナイスネイチャの2着と大健闘しました。好調時の直線の走りは迫力十分。「真っ直ぐ走れば強い」ボールドルーラー系産駒の特徴がよく出ていたと思います。

 5歳まで走って繁殖入り。ここからが、良血牝馬の力の見せ所です。G1優勝馬こそ出ませんでしたが、堅実な成績を残す産駒が続いたと記憶しています。
 そして、孫世代になってロゴタイプが生まれたのです。2012年のG1朝日杯フューティリティーステークスを制し、今年のG1皐月賞を快勝しました。

 現在までのところ、スターバレリーナの子孫は中距離に強い印象ですが、何しろセクレタリアトとヌレイエフ、そしてボールドルーラーの3×4ですから、これからどんなスターホースが出てくるか、とても楽しみです。
 スターバレリーナ一族の真の繁栄は、これからなのかもしれません。
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