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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム73] やはり厚かった欧州馬の壁
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 凱旋門賞2013は、10月6日の日曜日にフランス・パリ郊外のロンシャン競馬場に、世界の精鋭17頭(ドイツ馬ノヴェリストが出走取消)が参加して実施されました。

 優勝は、フランス3歳牝馬のトレヴ、2着は日本の5歳牡馬オルフェーヴル、3着はフランス3歳牡馬のアンテロ、もう1頭の日本3歳牡馬キズナも4着に食い込みました。

 昨年まで91回の開催で、欧州馬しか優勝していないレースでしたが、第92回の今年は事前の1番人気がオルフェーヴルであり、地元マスコミも◎を打っていましたので、初の日本馬=欧州以外の地域の馬の優勝が期待されましたが、今回も夢は実現しませんでした。

 レースは淡々と進みました。馬場は、パンパンの良馬場ではなく相当柔らかい感じでしたが、不良馬場でもない様子でしたから、日本流なら「重馬場」だったのでしょう。

 オルフェーヴルは中団のやや後ろ、キズナは後方から進みました。偽りの直線にかかって各馬がスピードを上げ、直線に出たところではオルフェーヴルとキズナが並びました。ここで、先行集団に位置していたトレヴが加速して、一気に5馬身以上の差をつけます。

 残り100mからゴールまで5馬身差は詰まらず、トレヴの圧勝でした。

 オルフェーヴルも、その力を十分に発揮していましたから、勝った馬が強かったのでしょう。「オルフェーヴルが負けたのではなく、トレヴが勝ったレース」だったと思います。

 改めて「欧州馬の厚い壁」を実感させられたレースでしたが、「日本馬の地力」も感じました。トレヴは今年のフランスオークス馬にして無敗馬、これで5連勝です。3着のアンテロは今年のフランスダービー馬です。
 今年の日本ダービー馬キズナは、今年のイギリスダービー馬ルーラーオブザワールド(7着)に、これで2戦連続先着です。

 欧州各国のクラシック優勝馬と日本のクラシック優勝馬が互角に戦えることが示されたのです。凱旋門賞に日本馬が優勝できなかったことは大変残念でしたが、この点では、私は素晴らしいレースだったと思っています。

 1969年のスピードシンボリの挑戦以来44年間で14頭が16回挑んだが勝てなかったのではなく、「44年間で14頭しか挑戦していない」と考えたいのです。

 物理的な距離としても「パリは遠い」のですが、2年連続のオルフェーヴルの挑戦と今回のキズナの参戦で、輸送・検疫や現地での調整方法などについて、相当ノウハウが蓄積されたと思います。これからは、毎年のように日本馬が挑戦するのでしょう。

 日本馬による凱旋門賞制覇の夢は、楽しみとして取っておくことにしましょう。
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