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HOME   »   MLB  »  [NLCS] カーディナルスとドジャースの差は「守備力」
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 MLBポストシーズン、ナショナルリーグ・チャンピオンシップNLCSは、4勝2敗でセントルイス・カーディナルスがロサンゼルス・ドジャースを下し、NLチャンピオンに輝くと共に、ワールドシリーズに進出しました。

 毎年のようにポストシーズンゲームに進出している名門ドジャースですが、今季もワールドシリーズへの進出はなりませんでした。これでドジャースは、四半世紀にわたってワールドシリーズに進出していないことになります。
 地区優勝の常連で、リーグ優勝21回を誇る名門チームですが、中々ワールドシリーズに届かない原因は何なのでしょう。

 今回のNLCSについて言えば、カーディナルスとドジャースの差は「守備力」であったと考えます。
 守備と言っても、投手力は互角でしたから、まさに「守る力」という意味です。

 10月18日の最終第6戦でも、トジャース守備陣にはエラーや、エラーは付かないものの小さなミス、そして守備力自体の比較劣位が目立ちました。一方のカーディナルスは、そうしたプレーがとても少なかったと思います。

 特に目立ったのが、外野手・左翼手と右翼手のプレーでした。
 トジャースの左翼手カール・クロフォード選手は、とにかく弱肩でした。無死・1死ランナー3塁で、浅いレフトフライでも楽々と本塁セーフになりました。カーディナルスのランナーも良く分かっていますから、必ず突っ込みます。1点が重いポストシーズンゲームでは、致命的なことでした。

 右翼手のヤシエル・プイグ選手の方は、強肩なのですがプレーが雑でした。この試合でも、本塁への送球がキャッチャーの身長の2倍以上の高さになったり、ライト前ヒットを後逸したり、それらのプレーが悉く失点に繋がりました。
 今季レギュラーシーズンのドジャースの前半の不振からの大躍進・地区優勝の立役者であったプイグ選手ですが、このNLCSでは打撃面も不振、守備面では大きなブレーキとなりました。

 こうした明らかなミスや差以外にも、外野からの返球ミスも多かったと思います。プイグ選手のランニングスローでの本塁返球は、凄い迫力のプレーだったのですが、実は2塁に返球しておくべきものであったり、ドジャース中堅手の3塁への送球が実は2塁へ送球すべきシチュエーションであったりしました。こうしたプレーは、外野手のみに責任があるわけでは無く、内野手の指示にも問題があるのでしょう。
 両方のケースとも、カーディナルスのランナーは2塁を陥れ、次の得点に繋がりました。

 また、パスボールやワイルドピッチといったバッテリーミスもトジャースに目立ったと思います。一方、カーディナルスのキャッチャーであるヤディア・モリーナ選手のプレーが再三賞賛されていたのも印象的でした。カーディナルスには、代々優秀な捕手が存在します。それは「チームの文化」だと思います。

 こうした「細かいプレーの精度」こそが、カーディナルスベースボールの神髄なのでしょう。

 かつてカーディナルスに在籍し、2006年にワールドチャンピオンも経験している田口壮氏が、テレビ放送の解説者でしたが、カーディナルス時代の練習の特徴として「とにかく、基本練習を繰り返し繰り返し行う」とコメントしていました。世界最高のスキルを身に付けているメジャーリーガーに対して、ひたすら基本練習を要求するチームは、大きなゲームになるほど力を発揮するのだと思います。
 いかにも、野球どころのセントルイス・カーディナルスらしいと感じました。

 1995年に監督に就任し、現在のカーディナルスの基盤を創り上げた名将トニー・ラルーサ、そして2011年のワールドシリーズ制覇を最後に引退したラルーサ監督の後を継いだマイク・マシーニ監督、この2人の監督の指導が徹底しているのでしょう。
 現在のMLBで最も理に叶ったベースボールを展開しているのが、セントルイス・カーディナルスだとも思います。

 ナショナルリーグの大豪チームとして並び立つカーディナルスとドジャースですが、現時点では「精緻さ」という点で、カーディナルスが勝っているということでしょう。

 ベースボールに限らず、全てのスポーツに共通していることだと思いますが、「精緻で丁寧なプレー」は、勝利を手にするための必須要素だと思います。
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