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HOME   »   駅伝・マラソン  »  [全日本大学駅伝2013] 駒澤大学 強し!
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 全日本大学駅伝競走2013が11月3日に行われました。

 例年とは異なり、第一区の5㎞を過ぎたところから、東洋大学と駒澤大学が抜け出しました。これを、明治大学、大東文化大学、青山学院大学、早稲田大学などが離れて追う展開でした。

 この形が、まさに2013年度の大学駅伝界の勢力図そのものだと思います。

 駒澤大学と東洋大学の2校の力量が抜けています。3番手以下の大学間には、大きな力の差が無いと思います。

 そして、駒澤大学と東洋大学の間にも相当の差があります。従って、2強というわけではありません。駒澤大学が大学駅伝トップの座にあり、その地位は確固たるもの、東洋大学が大学駅伝2番手の座にあり、やはりその地位は確固たるもの、という形でしょう。

 その他の大学は、その時々のチーム全体の調子やレース展開、他校とのバランス等々により、順位が変わってくると思います。

 第一区のゴール地点では、駒澤の中村匠吾選手が、東洋の設楽悠太選手に32秒の大差を付けて、二区に繋ぎました。この差は、少し大き過ぎますから、中村選手の調子が良かったということでしょう。

 その後、多少の順位変動はありましたが、ゴール地点では駒澤大学が5時間13分9秒で優勝し、東洋大学が3分10秒差の2位、以下明治大学、早稲田大学、山梨学院大学、青山学院大学の6位までがシード権獲得、7~10位は大東文化大学、日本体育大学、日本大学、順天堂大学でした。

 今シーズンの各大学チームを観て行きましょう。

 現在の駒澤大学チームからは選手層の厚さを感じます。苦手としている短距離駅伝「出雲」にも快勝し、この全日本も圧勝しました。もともと、一人当たりの走破距離が長い駅伝を得意としており、常に箱根駅伝制覇を目標としてトレーニングしている駒澤大学チームですので、結果として出雲駅伝を苦手としていました。5㎞と20㎞では、トレーニング方法、体の作り方が全く違いますから。
 その駒澤が、出雲を久しぶりに制したのです。長距離駅伝重視の方針は不変の筈ですから、短距離駅伝が得意なランナーも揃えることが出来たということでしょう。

 20世紀末から21世紀にかけて、日本の大学駅伝界を常にリードしている駒澤大学ですが、今季はその強さが一層際立っています。客観的に観て、箱根駅伝も制する可能性が高いと思います。

 一方残念なことに、このところ2番手が続いている東洋大学ですが、その2番手の地位は揺るぎ無いものです。
 設楽兄弟や服部勇馬といった選手を揃え、常に安定した走りを見せます。但し、区間賞を取れるようなランナーが少ないのです。力量十分なランナーは揃っているが、平均した個々のランナーの力量が僅かに駒澤に届かない状況でしょう。

 3番手以下のチームの力量は、前述の通り拮抗しています。殆ど差が無いと言って良いでしょう。レース毎に順位が変動すると思いますが、箱根駅伝に向けて「3番手」グループの学校を上げておきます。

[箱根駅伝3番手グループ]
・日本体育大学
・青山学院大学
・明治大学
・早稲田大学
・山梨学院大学
・中央学院大学

 日体大は箱根駅伝2013を制しましたが、このところ調子が上がっていません。
 青山学院は、箱根の3位を狙える力を付けてきている感じがします。
 明治は、メンバーが揃いましたが、大砲が欲しいところです。
 早稲田は、箱根に向けて、調子の良い選手を10人揃えられるかがポイントでしょう。
 山梨学院は、この数年では一番良いチームに観えます。
 中央学院は、箱根に強いチームでありながら出雲や全日本でも相応の成績を残しましたので、期待できます。

 箱根駅伝2013で、よもやの途中棄権であった名門・中央大学の復活を期待していましたが、道のりは遠いようです。持ちタイムが高い選手は少ないが、常に各ランナーが自分の力を相当に発揮して、チーム全体の好成績に結び付けるのが中央の伝統だったと思いますが、箱根駅伝2013以来、その伝統が失われつつあるように見えるのは残念なことです。

 また、古豪の日本大学、順天堂大学もなかなか順位を上げられずにいます。こうした学校が活躍すると、箱根も一層盛り上がるのですが。

 それにしても、駒澤大学の安定した活躍は見事です。この15年間位の大学駅伝界は、駒澤大学を倒すのはどの大学かが常に焦点になっているのですから、「駒澤大学の時代」と言って良いでしょう。

 「駒澤ランナーの走り」も良いと思います。上半身がしっかりしているランナーが多く、無駄な上半身・肩の動きも少ないと思います。また、脚を前後に真っ直ぐに動かすランナーも多く、膝から下が外に広がらないのです。なめらかで無駄の無い走りですから、体力の消耗が少なく、加速もスムースです。
 爆発的なスピードを発揮する超一流ランナーには必ずしも向いていない走法ですが、毎年10人以上の一流ランナーを育てるにはピッタリだと思います。

 ひとりひとりのランナーの特性を見極め、「駒澤ランナー」に育て上げて行く指導法は見事なものです。

 高校時代の成績に囚われずに若いランナーの素質を見抜く眼と、高品質な指導体制が無ければ、これだけ続けてトップの地位を維持することはできません。
 大八木弘明監督を始めとするスタッフの皆さんの弛まない研究とご努力の賜物だと思います。

 最後に、全日本2013では有力ランナーの「走り損ね」が目立ちました。駒澤のアンカー窪田選手が15㎞過ぎから両足痙攣、東洋のアンカー設楽啓太選手も本来の走りには程遠いものでした。山梨学院のアンカーオムワンバ選手も、襷を受けた時には3位に上がるのは間違いない差だと思いましたが、全く精彩を欠く走りでした。早稲田の大迫選手も終始体が重そうでした。

 どのランナーも箱根に向けての調整途上ということかもしれませんが、箱根でこのような走りをすれば致命傷になりかねません。こうしたことが起こるのであれば、駒澤・東洋にも死角があるということになります。
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