FC2ブログ
HOME   »   柔道・剣道  »  [全日本剣道選手権2013] 11月3日は剣道の日
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 毎年11月3日・文化の日には、剣道の全日本選手権大会が開催されます。このところは会場も日本武道館に定着しています。

 全日本剣道選手権大会は、天皇杯を競うその格式からみて、日本国内の剣士にとって最高の大会です。もちろん剣道競技にも国際大会があり、世界選手権大会も開催されていますが、日本人剣士にとっては、「全日本」が最も優勝したい大会でしょう。
 とても崇高な大会だと感じます。

 警察の正課に取り入れられていますし、学校の課目でもありますから、競技人口が多い中で、各都道府県の予選を勝ち抜かなければなりませんから、出場すること自体が大変難しい大会であることは言うまでもありません。

 予選を勝ち抜いて本大会に出場するのは64名。この64名の猛者がトーナメント方式で争います。そして、6回勝たなければ優勝できません。

 今年の準決勝第一試合は、小谷明徳選手(千葉)と正代正博選手(東京)の対戦。正代(しょうだい)選手がメンで一本先行しましたが、小谷選手はメンを返して、ツキで勝負を決めました。このレベルの試合で、あれだけ見事なツキが決まるというのも凄いことです。試合経過の中で、メンに行く動きを繰り返した小谷選手が、同じ動きからツキを放つことで、正代選手の予想を覆したというところでしょうか。

 準決勝第二試合は、内村良一選手(東京)と安藤翔選手(北海道)の対戦。このところ内村選手が準決勝まで進出している頻度が高いなと思っていましたら、5年連続の進出とのこと。この全日本で5年連続準決勝以上に進出とは、素晴らしいというか信じられない実績です。
 この試合でも、コテとメンで早々に勝負を決めました。特に2本目のメンというかヨコメンのスピード・威力は凄まじいものがあり、好調を印象付けました。

 さて決勝は、小谷選手と内村選手の対戦。両者互角の間合から内村選手のコテが決まり、一本先取。小谷選手が反撃に出るところ、再びコテが決まり、内村選手の優勝と成りました。

 内村選手は、これで通算3度目の全日本制覇となります。3度の優勝というのは歴代2位タイの素晴らしい成績ですが、前述の通り、内村選手は8度の全日本出場で7度のベスト4進出、6度の決勝進出という、信じられないような安定した成績を残しています。現代の剣道競技を代表するプレーヤーです。

 勝負が決まり、面を外し、身づくろいをする動きも、当然ながら剣道の一部です。30年ほど前から、見ることが出来る11月3日には必ずテレビ観戦していますが、試合後に大喜びして満面の笑み、という選手は見たことがありません。
 相手選手への敬意の表れかと思いますが、「剣道とはそういう競技」なのです。この「日本武道そのもの」の精神性の高さが評価され、広く世界中で行われているのでしょう。

 一本を決めた直後に小さくガッツポーズをしたら、一本が取り消しになった試合を見たことがあります。礼儀を重んじ、試合前の所作・試合中の所作・試合後の所作の全てが競技の内なのです。

 では、型・精神面ばかりを重んじるのかと思えば、とんでもない。「一本」は、真剣であったなら相手に致命傷を与える威力を持ったものでなければ、認められません。
 今大会、小谷選手が正代選手に決めたツキは、真剣であれば正代選手の喉を大きく突き抜けていたと思いますし、内村選手の安藤選手へのメンは、安藤選手の頭蓋骨が真っ二つになっていたでしょう。コテ一本は、間違いなく相手の腕を骨ごと切り落とす威力です。
 いずれの一本も、VTRで観ると、竹刀がしなっています。綺麗に当たっていても威力不足ならば一本では無い、その意味では極めて実践的な競技だと思います。

 鳴り物や大声での応援も無い日本武道館、凛とした空気が張り詰める中で、技の応酬は、私などの肉眼では捉えられないスピードです。そして、赤や白の旗がさっと上がります。
 「決まったのか」とVTRを観ると、見事な一本。

 こうした雰囲気を、連綿と守ってきている競技、こうした雰囲気の中で高い競技レベルを維持してきている競技が「剣道」なのでしょう。

 「本当に素晴らしい」と、いつも感じます。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[NS2013] 東北楽天ゴールデンイーグルス 日本一!
NEW Topics
[温故知新2020-陸上競技8] 男子円盤投げ オリンピック金メダリストの記録
[PGAツアー2019~20(無観客)] ダスティン・ジョンソン選手 今期初優勝
[NPB2020(無観客)] ロッテマリーンズ 8連勝!
[競馬コラム271・宝塚記念2020] 「重巧者」 クロノジェネシス 圧勝!
[温故知新2020-男子水球] オリンピックにおけるメダル獲得チーム
[NPB2020(無観客)] 山川穂高選手の逆転3ランホームラン
[温故知新2020-競泳6] 女子200m平泳ぎ 日本チーム「伝統」の種目
[競馬(無観客)] 宝塚記念2020の注目馬
[セリエA2019~20(無観客)] 再開!
[プレミアリーグ2019~20(無観客)] 再開!
[PGAツアー2019~20(無観客)] ベテランの戦い
[NPB2020(無観客)] 開幕3連戦の結果
[温故知新2020-陸上競技7] 女子円盤投げ オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳5] 男子4×200mフリーリレー 日本チームの復活
[温故知新2020-男子ホッケー] オリンピックにおけるメダル獲得チーム
[NPB2020(無観客)] 6月19日 歴史的な開幕
[競馬コラム270-日本馬の海外挑戦13] 2010年 ブエナビスタとナカヤマフェスタ
[温故知新2020-女子テニス5] 「強烈無比なフォアハンド」 シュテフィ・グラフ選手
[温故知新2020-男子テニス6] 初代「ザ・オールラウンダー」 ピート・サンプラス選手
[温故知新2020-女子バレーボール] オリンピックにおけるメダル獲得チーム
[リーガ・エスパニョーラ2019~20(無観客)] 再開!
[PGAツアー2019~20(無観客)] トーナメントの再開!
[温故知新2020-陸上競技6] 男子砲丸投げ オリンピック金メダリストの記録
[ラグビー日本選手権2006・2回戦] 早稲田大学チーム トヨタ自動車チームを破る
[温故知新2020-競泳4] 男子200m平泳ぎ 日本チームの「お家芸」
[ブンデスリーガ2019~20(無観客)] バイエルン 圧倒的な攻撃力
[温故知新2020-女子テニス4] WTAツアー歴代最多勝 マルチナ・ナブラチロバ選手
[温故知新2020-陸上競技5] 女子走り高跳び オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-男子バレーボール] オリンピックにおけるメダル獲得チーム
[ブンデスリーガ2019~20(無観客)] 長谷部誠選手 309試合出場!
[温故知新2020-男子テニス5] 「フラットの強打」 ジミー・コナーズ選手
[UEFA-EURO2000準決勝] フランス ポルトガルとの死闘を制す
[温故知新2020-競泳3] 男子100m背泳ぎ 日本チームのメダル独占
[競馬(無観客)] 安田記念2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス3] 「アイス・ドール」 クリス・エバート選手
[温故知新2020-男子テニス4] 黒人プレーヤーの先駆者 アーサー・アッシュ選手
[ブンデスリーガ2019~20(無観客)] 鎌田大地選手 2試合連続ゴール
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
Entry TAG
第61回全日本剣道選手権大会・内村良一選手優勝  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031