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HOME   »   ラグビー  »  [大学ラグビー] 好天に恵まれた2013年の早明戦
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 現在の国立競技場で行われる最後の早明戦は、雲ひとつ無い快晴でした。

 テレビ放送が始まった直後に「満員だ」と思いました。46,000人の大観衆が詰めかけたのです。このところ30,000人位の観衆であることが多く、空席が目立った早明戦でしたが、現国立での最後のゲームということか、ユーミンの「ノーサイド」生歌の効果か、とにかく満員となったのです。早明戦に相応しい舞台だと思いました。

 ゲーム内容も、往年の早明戦を思わせるものでした。ボール支配率で明治が上回り、ゲームも7割方早稲田陣内で進められました。
 明治が押し込み、早稲田が耐える、という1980年代の早明戦の内容に近い展開。早稲田ゴール前まで進んだ明治チームは「フォワードに拘り」、ラックサイドを執拗に突きます。1~2m突破できれば、トライの可能性が高まるのですが、これを早稲田のディフェンスが耐え続けます。ほとんど10cm単位の前進しか許さず、明治のボール確保が少しでも緩めば、ターンオーバー・マイボールにする形でゲームが進みました。

 後半開始早々の明治のミスに付け込んで早稲田が初トライを挙げて8-3とリード。その後明治は再三早稲田ゴール前に迫りますが、早稲田はついに守り切り、残り5分からは明治ゴール前に迫ります。
 おそらく、トライは取れなくとも、このままこの位置で攻め続け、時間を消費できれば良いとの戦略だったのでしょう。自慢のバックスにボールを回すことなく、フォワード戦に徹しました。ただし、早稲田の方が時々はセンターまでボールを回していた点が異なりました。

 ファンブル・インターセプト・ターンオーバーを絶対にしない・させないプレーを続ける早稲田に、ついにチャンスが訪れ、止めとなるトライ・ゴールを挙げて15-3としたところでノーサイドでした。

 得点が少ない試合になったのですから、試合は終始明治ペースでした。早稲田ペースの試合なら大量点が入ります。(早明戦の最大得失点差は2007年の早稲田が明治を71-7で破った64点差です)
 明治がボールを支配し、スクラムやフォワードに拘った試合を続ければ、時間を消費し、早稲田の攻撃時間を少なくすることが出来ますから、得点が上がりにくいのです。

 明治としては、理想的なゲーム展開に持ち込むことに成功し、実際に3-8という1トライ・1ゴールで逆転できる点差で残り10分を迎えたのですから、あとは試合終了直前の逆転トライを取るだけだったのです。惜しい試合でした。

 早明戦再興のためには、明治ラグビーの復活も必要でしょう。明治復活に向け、留意していただきたい2点を上げます。

① 良いスクラムハーフ・スタンドオフを育成すること。

 明治ラグビーが強い時には、大学NO.1ハーフプレーヤーを擁しています。例えば、1970年代後半に早稲田の公式戦連勝を36で止め、明治に初の大学日本一をもたらした松尾雄二選手や1990年前後に2度の対抗戦優勝と大学日本一に輝いた砂村光信選手、そして1990年代に対抗戦3連覇を成し遂げた永友洋司選手と、この3人のハーフプレーヤーが居た時代に、明治ラグビーは強かったのです。
 フォワードは常に強い明治ですが、全国高校トップクラスのプレーヤーが紫紺のユニフォームに憧れて入校してくる筈ですから、バックスのプレーヤーにも常に良い選手が揃っているのです。
 このフォワード・バックスが一体となった攻撃のキーとなるのがハーフ団です。明治が強い時は、良いスクラムハーフ・スタンドオフが居ることを忘れてはいけません。

② 強力なナンバー8を育成すること。

 明治ラグビー攻撃の最大の特徴は「スクラムサイドの縦への突破」だと思います。極めてシンプルな攻撃ですが、ここを5~10ヤード突破されると、ディフェンスの過半がオフサイドポジションになってしまい、とても守り難いのです。明治が強い時には、このスクラムサイドを5~10ヤード突破するナンバー8が存在しました。このナンバー8プレーヤーこそ「縦の明治の象徴」だったのです。
 1980年代の河瀬泰治選手はその典型で、彼の突破を早稲田は全く止めることが出来ず、試合は常に明治ペースでした。
 強烈なナンバー8の突進が見られなくなってから、明治ラグビーの迫力は半減したと考えています。

 素晴らしいハーフ団とナンバー8、明治ラグビーを支える二つの柱が復活する日が、本当に待たれます。

 「早明戦」が国立競技場に帰って来ることが可能になるのは、おそらく2020年以降となるのでしょう。そうすると、2014年から2019年の6年間の早明戦が、どのような状況となるのかがポイントとなります。
 「国立でなければ収容できない大観衆」が詰めかける「早明戦」でなければ、2020年の東京オリンピック閉幕後、収容人員が大幅に増加した新国立競技場には帰って来られないかもしれないのです。
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