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 10月8日体育の日に、第24回出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝競走)が開催されます。いわゆる大学駅伝の3大大会の緒戦です。

 この後、11月4日日曜日に、第44回全日本大学駅伝(全日本大学駅伝対校選手権大会)が開催され、2013年1月2日と3日の第89回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)へと続きます。

 この3つの駅伝は、創設趣旨や歴史が異なりますが、結果として、丁度良い間隔で開催されることもあり、大学3大駅伝と呼ばれます。少し比較してみましょう。

[出雲駅伝]
・1989年開始 コース、出雲退社から出雲ドーム
・主催 日本学生陸上競技連盟
・6区間 総距離44.5㎞ 1~5区間の平均距離6.86㎞、最終6区10.2㎞

[全日本大学駅伝]
・1970年開始 コース、熱田神宮から伊勢神宮
・主催 日本学生陸上競技連盟
・8区間 総距離106.8㎞ 1~7区間の平均距離12.44㎞、最終8区19.7㎞

[箱根駅伝]
・1920年 コース、東京大手町と箱根芦ノ湖の往復
・主催 関東学生陸上競技連盟
・10区間 総距離217.9㎞ 各区間の平均距離21.79㎞

 出雲と全日本は、最終区の距離が長いので、最終区手前の区までの平均距離を出してみました。こうして見ると、出雲と全日本と箱根は相当違う駅伝であることが解ります。
 走行距離が7㎞と12㎞と22㎞では、走り方・練習の仕方が全くと言ってよいほど異なるからです。

 特に、箱根駅伝の予選会に出ようとする大学は、20㎞の練習を積み重ねて、今年の予選会である10月20日(土)に一度目のピークに持って行こうとしますから、その2週間前に出雲駅伝に出場して、スピード駅伝を真剣勝負で行うのは、とても難しいことだと思います。心身両面の疲労残りも心配されます。

 箱根駅伝予選会を終えてピークアウトしますから、2週間後の11月4日の全日本に調子を合わせるのも難しいことです。

 こうしてみると、関東の各大学駅伝チームの監督やキャプテン・メンバーは、出来ることなら、出雲用、全日本用、箱根用の3チームを作りたいと考えるでしょうが、能力が高いランナーというのは、どの大学にも沢山いるわけではないので、それも難しい。結局、ほぼ同じメンバーで3大会に臨むことになるのです。

 こうした状況で1990年の大東文化大学、2000年の順天堂大学、2010年の早稲田大学が、いわゆる三冠制覇を実現しています。驚異的なことであると思います。やはり、箱根の予選会に出なくてよい=前年の箱根駅伝でシード権を確保していることが、三冠への第一歩だと思います。

 今シーズンの大学駅伝の有力校を考えてみましょう。
 この10年間常に安定したパフォーマンスを示している駒澤大学と過去3年間高いパフォーマンスを示している東洋大学、そして高校長距離界のエース級が進学する早稲田大学の3校が、この数年は3強と呼ばれていますが、今シーズンも活躍が期待されます。

 駒澤は一段と戦力が充実しました。出雲の結果によっては同校初の三冠を狙えるチームです。東洋は、柏原選手の穴は大きいのですが、設楽兄弟を始めとして、依然として高い戦力を維持しています。もともと部員数が少ない早稲田は、毎年の新入生ランナーに期待するところ大なのですが、今年の新人は例年に比べて相当小粒ですので、チーム力は下がっていると見ます。

 次のグループとしては、今年の箱根で3位入省を果たし名門復活の足取りも軽い明治大学、今年のインカレ5000mに2人の入賞者を出すなどスピードランナーが揃った青山学院大学の2校が上げられます。

 明治は、有力な新人も入学し戦力が充実しました。伸長著しい青学も期待できますが、先日の全日本大学駅伝予選会の成績が著しく振るわなかったのが心配です。予選会1位通過候補でしたが、結果は14位と惨敗。箱根への練習スケジュールの関係で、全日本を諦めたとしても、メンバーの能力からして悪すぎる成績です。何かあったのかと心配にはなります。

 続いては、中央大学と日本体育大学の伝統校2校。大学駅伝界きっての伝統校である名門中央大学は、このところ強力なエースは居ないものの、メンバーの粒を揃えて安定した成績を残しています。「伝統の力で走る」という言葉は中大のためにあります。具体的には、練習・調整ノウハウの蓄積が素晴らしいのでしょう。

 情報化時代と言われて久しいのですが、真に大切な情報は、過去と同じように、いや過去にも増して秘匿される傾向にあります。中大には、ランナーの能力を最大限に引き出すノウハウが脈々と受け継がれているように思います。

 日体大は一時期低迷していましたが、この3~4年復活してきました。今年も有力な新人ランナーも迎えて、戦力充実です。

 さらに、東海大学、山梨学院大学、帝京大学が続きます。東海は、大砲村沢選手の最後のシーズン。連綿と続いた長野佐久長聖高校出身者を主力とした駅伝のラストイヤーです。山梨学院は、部員数が多く、その時々に調子が良い選手を起用できるのが強みです。ベテラン上田監督の采配も、例年のことながら楽しみです。帝京は、先の全日本駅伝の予選会で3位と健闘。大砲は居ないがメンバーが揃った感じです。

 この他に注目される大学は、順天堂大学、東京農業大学、城西大学です。特に、城西大学は、今年のメンバーと練習の様子を推察すると箱根駅伝での活躍が期待されます。

 以上から、2012~2013年大学駅伝レースに臨む各チームの地力ランキングは、以下の通りとしました

[2012~2013年大学駅伝『地力』ランキング]
① 駒澤大学
② 東洋大学
③ 明治大学
④ 早稲田大学
⑤ 青山学院大学
⑥ 日本体育大学
⑦ 中央大学
⑧ 山梨学院大学
⑨ 東海大学
⑩ 帝京大学

 これは「地力」のランキングですので、個別レースの順位予想の際には、別の要素も考慮する必要があります。 例えば、出雲や全日本は最終区間が長いので、「大砲」を持つチームが上がってきます。特に全日本の最終区間は、例年大砲が良く効きます。オムワンバ(山梨学院)や村沢(東海)を擁する大学の予想順位には注意が必要でしょう。
 また、前述のように箱根駅伝のシード権を保持していない大学(上の10校なら、日体大、東海大、帝京大)は、出雲駅伝の約2週間後に20㎞の記録を競う箱根駅伝予選会を控えています。(今年はたまたま、この3校は出雲に参加しません)
 
 どのスポーツもそうですが、駅伝は特に体調管理が重要です。各チームの選手の皆さんが、それぞれのレースに「調子をピークに持って行くこと」に成功して、悔いのない走りができることを祈ります。



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