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HOME   »   サッカー  »  [欧州サッカー] ACミランの黄金期を支えた「オランダトリオ」
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 サッカー界で「オランダトリオ」というと、特定の3人のプレーヤーを指します。「オランダトリオ」という言葉が、固有名詞になっているところが凄いところです。

 その3人とは、ルート・フリット、マルコ・ファンバステン、フランク・ライカールトです。

 イタリア首相として名高いシルヴィオ・ベルルスコーニ氏がACミランのオーナーとなったのは1986年。セリエAは、ユーべことユベントスの時代が長く続いていた頃でした。
 ベルルスコーニ氏は、その財力に物を言わせて、世界中の有力プレーヤーを集めました。1987年にはオランダからファンバステン選手とフリット選手を、1988年にはライカールト選手を移籍させます。
 この頃は、まだEU統合前ですから、セリエAでも欧州他国のプレーヤーも外国人枠の対象となり、3人しかプレーできませんでしたので、世界中から選手を集めたものの、結局このオランダ人3プレーヤーがゲームに出場することとなりました。

 そして、この3プレーヤー=後に「オランダトリオ」と呼ばれる3プレーヤーは、ACミランの黄金時代を築き上げたのです。
 1987~88年・90~91年・91~92年・92~93年の4度のスクデット獲得(セリエAリーグ優勝)。1988~89年・1989~90年のUEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)連覇など、ACミランはイタリア・セリエAと欧州サッカーを席巻したのです。

 ルート・フリット選手、身長186cm体重83㎏、がっしりとした体躯からゴール前での華麗なプレーを得意とするプレーヤーでした。フォワードFWでもミッドフィールダーMFでも活躍しました。1987年にバロンドールを受賞しています。

 マルコ・ファンバステン選手、身長188cm体重80㎏、細身の体躯から強烈なシュートを放つFW。1988~89年のUEFAチャンピオンズカップでは10得点を挙げて得点王となりました。1988年1989年1992年とバロンドールに3回輝きました。尚、2010年に旧バロンドールがFIFAバロンドールに統合される以前、3回のバロンドール獲得はヨハン・クライフ、ミッシェル・プラティニと並ぶ史上最多タイ記録です。

 フランク・ライカールト選手、身長190cm体重80㎏、細身のMFです。前線のフリットやファンバステンに活きたボールを供給すると共に、時には自らシュートを打っていくプレーヤーでした。
 ライカールとは、前述の2人と違いバロンドールを受賞していませんが、その投票で2回3位になっています。ちなみに、1988年のバロンドール投票は1位がファンバステン、2位がフリット、3位がライカールトとオランダトリオが上位を独占しました。

 オランダトリオが居た時のACミランは、時には「史上最強のクラブチーム」とも呼ばれましたが、当然ながらオランダ代表チームも強い時代でした。
 オランダトリオは、1988年のUEFA欧州選手権でのオランダ初優勝の立役者でもあったのです。

 我が国に世界のサッカー、とりわけ欧州サッカーが質・両共に十分に報じられるようになったのが1990年前後でした。それまで、ダイジェスト版や録画でしか見ることが出来なかった欧州サッカーをたっぷりと見ることが出来るようになった時代に、日本のテレビ画面を席巻していたのがACミランだったのです。

 「赤と黒の縦縞ユニホームは、強いチームの象徴」でした。日本のサッカーファンは、一気にACミランのファンになったのです。
 赤黒のユニホームを身に付けたルート・フリットが突進、ファンバステンが強烈なシュートを放ち、ライカールトが玄人受けするプレーを連発する「極めて攻撃的なチーム」ACミランの人気が、日本で爆発したのも当然のことなのでしょう。

 現在でも「ACミランチャンネル」というテレビ放送枠が続いています。低迷期に入って久しいミランですが、日本にはまだまだ沢山のミラニスタ(熱狂的なACミランファン)が存在するのです。

 ACミランの黄金時代を支え、我が国に欧州サッカーの香りを運んでくれた「オランダトリオ」。あの大きなシルエットが躍動する「華やかなプレー振り」は、その後の様々なクラブチームを含めても、他に類を観ないものであったと思います。
 
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