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HOME   »   ラグビー  »  [全国高校ラグビー2014準決勝] 「もがき」が活きた 桐蔭学園!
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 第93回全国高等学校ラグビーフットボール大会・準決勝第2試合は、2014年1月5日、桐蔭学園vs大阪桐蔭のカードで行われ、桐蔭学園が43-0で勝ち、1月7日の決勝戦に進出しました。

 スコアを見ると桐蔭学園の一方的なゲームですが、試合内容は僅差であったと思います。実力伯仲の両チームの間に、これだけ大差がついた理由を考えてみました。

① 桐蔭学園プレーヤーの「もがき」が功を奏したこと。
 現代ラグビーは、ディフェンス技術の進歩が著しいため、ボールを持ったプレーヤーが独走するというシーンは中々見られません。このゲームでも、ボールを保持した桐蔭学園の選手が走り出すと、すぐに大阪桐蔭の選手がタックルに入ります。そこで、桐蔭学園の選手は一度止まるのですが、そこからの「もがき」で1~2m前進します。
 
 この「もがき」には、捕まってから両足を動かし続けて全身を図るタイプや、体を左右に動かしながら進む形など、色々なタイプがあるようですが、桐蔭学園の選手は皆、この努力を続け、これが相当な確率で功を奏して、桐蔭学園チームは前進を続けるのです。

 アメリカンフットボールで言えば「セカンドエフォート」と呼ばれるプレーであり、個々のプレーヤーの努力の賜物です。

 桐蔭学園と大阪桐蔭のプレーヤーの体格はほぼ互角、フォワードの大きさなら大阪桐蔭が上回っていたと感じましたが、プレーにおいては桐蔭学園の選手が「なかなか止まらない」のに対して、大阪桐蔭の選手は概ね止められていました。
 ひとりひとりのプレーヤーとっては、たった1~2mの+αですが、それが連続して実行されると、一連のプレーとしては10m以上の違いになります。

 この小さな差が、大きな得点差に結び付いたと思います。

② ボールへの集散スピードで勝っていたこと。
 桐蔭学園チームのボールキープ率の高さは際立っていました。①で前進したボールを生かし続けるのです。ボールを保持するプレーヤーには必ず1~2人のプレーヤーがフォローしていました。これは、おそらく当たり前のプレーなのでしょうが、その当たり前のプレーもこれだけ忠実・正確に行われると、大きな威力を発揮するのでしょう。
 ターンオーバーを得意とする大阪桐蔭の各プレーヤーも、その力を中々発揮できませんでした。

 結果としての桐蔭学園大勝の要因は、以上の2点であると思いますが、どちらのプレーも普段の練習の賜物であることは、間違いないでしょう。

 「もがき」による前進も、文字通り「ただ、もがいている」のではなく、コンタクトしてきた相手プレーヤーの位置・形・バランスを瞬時に判断して、的確な対応を行っていたように観えました。
 「集散」については、言うまでも無く、シチュエーションに合わせた体制が取られていました。

 桐蔭学園フィフティーン全員の見事な「個のプレー」と「連係プレー」が見られたゲームでしたが、特に目に付いたのは13番の白井吾士矛選手でした。相手のタックルを受けると、一瞬スピードを落として間を取り振り切るという、不思議な?プレーを再三見せました。「捕まった時の独特の対応」ということですが、一瞬スローモーションの様に感じられる動きは、おそらく天性のものでしょう。
 
 相手チームの守備網に引っ掛かってしまうことが多い現代ラグビーにおいては、こうした動き・プレーが有効なのでしょう。バックスプレーヤーとして、白井選手の今後の活躍が期待されます。

 モール、ラック、そして様々なコンタクトプレーにおいて、高校ラグビーの進化を魅せてくれた、とても面白いゲームでした。
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全国高校ラグビー準決勝で桐蔭学園が大勝した理由  
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