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HOME   »   NFL  »  [NFLプレーオフ]  コルツ10-38から大逆転!
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 NFL2013~2014のレギュラーシーズンにおいて、成績上位のチームには勝利し、成績下位のチームには星を落とすという不思議なプレーを展開しながら、プレーオフに進出したインディアナポリス・コルツが、ワイルドカード・プレーオフで、一層不思議な勝利を上げました。

 今季プレーオフシリーズの緒戦、ワイルドカード・プレーオフは2014年1月5日から始まりました。
 AFCのインディアナポリス・コルツ(南地区優勝:第4シード)とカンザスシティ・チーフス(西地区2位:第5シード)のゲームは、コルツのホーム・ルーカスオイルスタジアムで行われ、コルツが45-44のスコアでチーフスを破りました。

 このゲームは、チーフスの一方的な展開で始まりました。
 チーフスクオーターバックQBアレックス・スミスのパスが自在に決まり、第2クオーターQまでに3本のタッチダウンTDパスを通して、チーフスが31-10とリード。
 第3Q残り13分40秒に、QBスミスからランニングバックRBナイル・テービスへのTDパスが決まり、38-10と、チーフスがリードを28点に広げた時には「さすがにチーフスの勝利だろう」と思われました。
 コルツQBアンドリュー・ラックは、ここまでに2つのインターセプトを受けていましたので、コルツは攻守ともに良くないゲームを見せていたのです。

 しかし、コルツはここから猛反撃に転じます。
 それまで中々決まらなかったラックのパスが息を吹き返します。これはもう、不思議なほどに通るようになったのです。
 第3Qの残りの時間で、コルツは3TDを上げて31-41と10点差に詰め寄り、最終の第4Qに入りました。

 ここで、ミラクルなプレーがコルツに生まれます。チーフスゴール前5ヤード位のコルツの攻撃、QBラックはRBブラウンにボールを渡し、ランプレーを狙いましたが、RBブラウンがこれをファンブル!
 このファンブルしたボールが、QBラックの前に転がり、ラックはこれを拾い上げて、真っ直ぐに走りダイブ、オフェンスラインの上を飛び越えチーフスゴールに入りました。TDです。
 「自軍のファンブルから生まれたタッチダウン」ということになります。

 ファンブルボールが、偶然にQBラックの目の前に、取りやすいバウンドで転がって来たと言う、「ターンオーバーのピンチがタッチダウンのチャンスに変わった」プレーでした。何と言う幸運でしょうか。
 コルツは38-41と3点差まで追い上げます。
 
 チーフスにとっては「嫌な感じ」になってきましたから、QBスミスを中心に懸命に攻めます。しかし、前半あれだけ上手く行っていたオフェンスが、今度は中々決まりません。なんとかフィールドゴールFGで3点を加え、44-38と6点差にしました。
 とはいえ6点差のリードとは、アメリカンフットボールにとっては1ポゼッション差、1TDで逆転できる差です。コルツにとって、逆転のチャンスであることに、変わりはありません。

 そして、第4Q残り5分で、QBラックからワイドレシーバーWRヒルトンへの64ヤードのTDパスが決まり、ついに45-44とコルツが逆転しました。何か信じられないような逆転劇でした。

 FGの3点で再逆転できることから、残りの5分間チーフスは懸命に攻め続けますが、ライン際のパスが「両足フィールド内に残っていなかった」プレーなどで、ついにFGを蹴る位置にさえ前進できず、ゲームは終了しました。

 45-44、両チームあわせて89点という点の取り合い。
 コルツQBアンドリューラックは443ヤードを投げ4TD、一方のチーフスQBアレックス・スミスも378ヤードを投げ4TDと、QB対決は互角のゲインでしたが、ラックは3つのインターセプトを受けていますから、スミスの方が上回っていたといえます。

 チーフス側から見ると、獲得513ヤードと攻撃陣は大活躍したのですが、失ったヤードが536ヤードと、守備陣はコルツの攻撃を止められなかったことが解ります。
 この536マイナス513の23ヤード分が1点差負けに結びついているのですから、得失点とは本当に正直なものだと、改めて感じます。

 チーフスにとっては、試合開始早々のエースRBジャマール・チャールズの故障発生・離脱も痛かったのですが、より痛かったのは守備陣のコーナーバックCBブランドン・フラワーズ、ラインバッカーLBジャスティン・ヒューストンといった中心選手が次々と試合中にリタイヤしていったことが、ゲーム後半におけるディフェンスの崩壊を招いたことになります。

 それにしても、ゲームを分けたキープレーを選ぶとすれば、第4Qの「ファンブル→タッチダウン」ということになるでしょうから、コルツそしてアンドリュー・ラックの強運を感ぜざるを得ません。

 一発勝負のプレーオフ・ゲームにおいては、こうした「ミラクルな強運」がとても大切なのです。

 デンバー・ブロンコスのQBペイトン・マニングとニューヨーク・ジャイアンツのQBイーライ・マニングは兄弟プレーヤーです。NFLにおける評価は、お兄さんのペイトンの方が相当上回っています。4度のシーズンMVPは史上最多です。

 しかし、スーパーボール制覇回数で見ると、イーライが2度、ペイトンが1度なのです。イーライ・マニング+ジャイアンツは、プレーオフ・ゲームにおいて、時折ミラクルなプレーを魅せます。パスレシーバーが右肩からフィールドに倒れこみながら、ヘルメットと左手の間でボールを確保したパス成功など、イーライのパスはプレーオフ・ゲームで奇跡を再三起こしてきました。

 そして、そのイーライ・マニングのミラクルに似た雰囲気を、アンドリュー・ラックのプレーから感じるのです。

 2年目を向かえ、すっかり逞しくなったQBアンドリュー・ラック。キャリアにおける、プレーオフでのミラクルな活躍が始まったばかりだとしたら、今季スーパーボールに向けて、コルツがダークホースとなる可能性は十分です。
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