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HOME   »   サッカー  »  [全国高校サッカー選手権決勝] 攻め続けた 富山第一高校
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 第92回全国高校サッカー選手権大会決勝戦は、1月13日国立競技場で行われ、富山県代表富山第一高校が、石川県代表星稜高校を3-2のスコアで破り、初優勝しました。

 試合は、キックオフ直後から終始富山第一ペースでした。

① ボール支配率は、試合全体を通じて7:3で富山第一が上回っていました。
② イーブンボールの獲得も、富山第一が相当上回っていたと思います。
③ 星稜のプレーヤーがボールを持ち前進を始めると、富一のプレーヤーは2人でこれを奪いにかかり、奪ってしまうシーンが再三観られました。

全体として、富山第一のプレーヤーの動きが良く、星稜のプレーヤーは体が重そうでした。コンディショニングの問題があったかもしれません。

 こうして、ゲームの流れは終始富山第一に在ったにもかかわらず、ゲーム展開は正反対でした。後半40分を過ぎるまで、星稜が2-0とリードし続けました。星稜は、最初のチャンスでPKを獲得し、これを決め、2点目も数少ないチャンスをキッチリと物にしました。そして、ゴールキーパーGK近藤選手中心とした固い守りで、85分間・試合時間残り5分まで2点リードを堅持し続けたのです。

 星稜としては狙い通りのゲーム展開であったと思いますし、観客も「星稜の勝ち」と感じ始めていました。

 攻めに攻めても中々得点が奪えず、後半も40分を過ぎてしまえば、普通なら富山第一には攻め疲れ・諦めの雰囲気が漂いそうなものでしたが、これが全く逆で、試合開始直後からのスピード溢れる攻撃が継続されていました。

 「勝てそうだ」と思ったのか、やや動きが悪くなったのは星稜の方でした。富山第一は、後半42分に1点を返し、ロスタイムに入ってからPKを得、これを主将の近藤選手がキッチリと決めて同点。延長戦に入りました。

 延長に入っても、富山第一イレブンの動きは衰えを見せず、延長後半9分過ぎに決勝点を挙げて、逆転勝ちを収めたのです。

 何か、スポーツ小説・漫画にしても「それは無いだろう」と言われそうな、劇的な試合展開でした。こうしたことが現実に起きるというのも、スポーツの怖いところです。

 富山第一高校の勝因は「攻め続けたこと」にあると思います。中々得点できず、相手にリードを許しても、決して諦めることなく攻撃を続けたのです。口で言うのは易しいが、実践するのは難しい話の典型でしょう。
 この精神面・肉体面の継続力の高さは、どのように身に付いたものなのか、とても興味深いところです。

 現在の国立競技場で開催される最後の「選手権決勝戦」でした。スタンドは、48,000人を超える大観衆で立錐の余地も無い満員。立見客が沢山居る選手権決勝戦を久しぶりに見ました。

 そして、対戦するのは星稜高校と富山第一高校という北陸勢の2校。そもそも、北陸勢が決勝に駒を進めること自体が初めてというのに、一気に2校がこの壁を破り、優勝したのは1回戦から勝ち上がってきた富山第一でした。「走りまくり、攻めまくった」見事な優勝であったと思います。

 試合当日、両校の地元は大雪に見舞われていました。毎年4ヶ月位の期間グランド状態が良くないという環境の下で、全国制覇を成し遂げる、準優勝を獲得するというのは、素晴らしいことだと思います。
 富山第一高校と星稜高校の選手・スタッフの皆さん、本当におめでとうございました。そして、見事な決勝戦を魅せていただき、ありがとうございました。

 高校サッカー競技における全国各地の競技レベルの均等化を、強く感じさせる大会でした。
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