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HOME   »   NFL  »  [NFLプレーオフ] ペイトリオッツ 見事な試合運び
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 今季NFLのプレーオフも、ワイルドカードを終えてディビジョナル・プレーオフゲームが、1月11日と12日に行われました。
 AFC・NFCともに2チームが勝ち上がり、1月19日のチャンピオンシップゲームに進出しました。このゲームで、各カンファレンスのチャンピオンが決まり、チャンピオン2チームにより、世界一を決めるスーパーボールが行われます。

 ディビジョナル・プレーオフの結果は以下の通りです。(左側が勝ったチーム)

NFC(ナショナルフットボール・カンファレンス)
・ シーホークス23-15セインツ
・ 49res23-10パンサーズ
AFC(アメリカンフットボール・カンファレンス)
・ ペイトリオッツ43-22コルツ
・ ブロンコス24-17チャージャーズ

 シーホークスとプロンコスは、各カンファレンスの第1シードですし、49ersは昨季のNFCチャンピオンチームですから、この3チームの勝ち上がりは順当なところでしょう。
 また、ペイトリオッツは21世紀最強のチームとも呼ばれていますから、これも「意外」な勝ち上がりではありません。

 しかし、ペイトリオッツの試合内容は、とても「意外」なものでした。

 そもそも、絶対に負けられないゲームであるプレーオフゲームは、インターセプト等のターンオーバーを警戒して「守備的なゲーム」になることが多く、少ない得点になることが多いのです。
 事実、他3ゲームの勝利チームの得点は、ブロンコス24、49ers23、シーホークス23とレギュラーシーズンに比べると少なくなっています。プロンコスなどは、レギュラーシーズンで1試合平均37.8点を取っていますから、得点が激減しているのです。

 一方で、ペイトリオッツは43点という高得点です。6つのタッチダウンTDを挙げました。この高得点は、相当意外でした。
 加えて、ペイトリオッツの43点中TDパスによる得点が0なのです。この点が、最も意外です。

 ニューイングランド・ペイトリオッツと言えば、ペイトン・マニングと並び称される、当代最高のQBトム・ブレイディを擁するチームですから、強力なパスプレーを中心とした攻撃力に定評が有るところです。
 特に「ここぞという場面」での、ブレイディのパスは、何度もチームに勝利を齎してきました。

 そのペイトリオッツのプレーオフゲームにおいて、TDパスが0というのは驚かされるのです。

 本ブログでも、今季のプレーオフにおいてペイトリオッツは苦戦すると予想しました。ブレイディのパスの受け手が次々と故障し、切り札のタイトエンドTEグロンコウスキーも出場できないとあっては、さすがのブレイディもパスを投げ難いであろうと考えたのです。

 ところが、ブレイディとヘッドコーチHCビル・ベリチックは「ランで勝つ」戦略を立て、実行しました。見事という他はない戦略でした。

 このゲームで、ペイトリオッツのランニングバックRBルギャレット・ブラントは24度のランで166ヤードを走り4つのTD。素晴らしい活躍です。
 そして、2番手のRBとして、スティーバン・リドリーは14度のランで52ヤードを走り2TDを奪いました。この2人で6TDを挙げたのです。

 ブラントは183cm114㎏、リドリーは180cm100㎏という体格を活かしての走りでした。NFL4年目のブラントは、2010年にバッカニアーズでシーズン1007ヤードを走ってはいますが、1000ヤードラッシングは1回だけでしたし、3年目のリドリーも1000ヤードは1回しか走っていません。NFLでは中堅どころのRBということになります。
 パス中心であったオフェンスを急遽、この2人のRBを中軸に据えたオフェンスに再構築するというのは、通常なら考えにくいところでしょうが、ペイトリオッツのベンチはさすがということでしょう。

 実は、レギュラーシーズン最終戦、2013年12月29日のゲームでペイトリオッツは試運転を行っていたのです。対ビルズのこのゲームで、ブラントは189ヤードを走り2TD、リドリーもTDこそありませんでしたが74ヤードを走っています。
 
 ブラントのレギュラーシーズン第15戦までのランによる獲得ヤードは計583ヤード・1試合平均38.8ヤードでした。そのRBの第16戦の獲得ヤードが189、ディビジョナル・プレーオフ緒戦で166ヤードというのですから、「完全に攻撃方法を変更した」ことは間違いありません。
 容易なことではない筈のプレー変更を、短期間で実現してしまうところがベリチックとブレイディのコンビなのです。改めて、その凄さに感じ入りました。

 さて、これでAFCのチャンピオンシップゲームは、デンバー・ブロンコスとニューイングランド・ペイトリオッツの対戦となりました。ペイトン・マニングとトム・ブレイディの「宿命のQB対決」となったのです。

 ご存知の通り、これまでプレーオフゲームにおいては、ブレイディがマニングを圧倒しています。
 コルツ時代、4度のシーズンMVPに輝き、史上最高のQBという名を欲しい儘にしていたマニングは、AFCプレーオフゲームとなると、ブレイディ率いるペイトリオッツに苦杯を舐めてきました。そしてマニングは「プレーオフでの勝負強さに欠ける」と言われ続けてきたのです。

 これまでのスーパーボールSB制覇回数も、ブレイディ3回、マニング1回とブレイディが上回っていますし、何よりブレイディはSBに5回も進出しているのです。このプレーオフにおける勝負強さは、驚異的なものですし、常にブレイディはマニングのSB進出の障害になってきたことを示しています。

 今季マニング率いるブロンコスは、圧倒的な攻撃力・得点力を背景として勝ち上がりました。一方のペイトリオッツは「ランプレーのチームに変貌」して、勝ち上がってきたのです。
 「宿命の対決2014」が、どのようなゲームとなるのでしょうか。最高のQB同士の対決です。本当に楽しみです。
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