FC2ブログ
HOME   »   競馬  »  [日経新春杯2001] ステイゴールド号の貴重な国内重賞勝ち
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 いまや我が国を代表する種牡馬の1頭となったステイゴールドですが、現役時代は勝ち星に恵まれませんでした。

 ステイゴールドは国内で48戦を戦っていますが、重賞勝ちは僅かに2つ。その内のひとつが2001年の日経新春杯でした。シルバーコレクター・ブロンズコレクターなどと呼ばれたステイゴールドにとっては、貴重な勝ち鞍と言えるでしょう。

 ステイゴールドが2着になった重賞レースを挙げてみます。(馬名は勝ち馬)
・ 1998年G3ダイヤモンドS ユーセイトップラン
・ 1998年G1天皇賞(春) メジロブライト
・ 1998年G1宝塚記念 サイレンススズカ
・ 1998年G1天皇賞(秋) オフサイドトラップ
・ 1999年G1天皇賞(秋) スペシャルウィーク
・ 2000年G2AJC杯 マチカネキンノホシ
・ 2000年G2日経賞 レオリュウホウ

 天皇賞や宝塚記念といったG1レースで、メジロブライト、サイレンススズカ、スペシャルウィークといった強豪馬に対して勝ち切れないのは、止むを得ない感じがしますが、同じようにG2・G3のレースでも勝てない点が、ステイゴールドらしいところです。

 続いて、ステイゴールドが3着になった重賞レースを挙げてみます。
・ 1998年G2目黒記念 ゴーイングスズカ
・ 1998年G1有馬記念 グラスワンダー
・ 1999年G2日経賞 セイウンスカイ
・ 1999年G2金鯱賞 ミッドナイトベッド
・ 1999年G2鳴尾記念 スエヒロコマンダー
・ 1999年G1宝塚記念 グラスワンダー
・ 2000年G2京都記念 テイエムオペラオー

 1998年には2着が多く、1999年には3着が多い、という不思議な特徴がありますが、傾向は同じで、G1レースで最強の頃のグラスワンダーに敗れ、G2でも勝てないという形です。
 ステイゴールドのファンの皆さんには怒られてしまいそうですが、「一瞬の速い脚が使えないために、4角を回ったときの自身およびライバル馬の位置取りによって、成績が決まる」タイプの馬だったと思います。

 それにしても、スペシャルウィーク、グラスワンダー、テイエムオペラオーといった、20世紀末から21世紀初頭の中央競馬を彩った大豪馬達と戦い続けている点は、素晴らしいことですし、何より「故障も無く重賞レースに出走し続けたこと」はステイゴールドにとって最大の勲章でしょう。G1常連馬として、生涯50戦を走破した馬というのは、滅多に居ないと思います。

 なかなか勝てなかったステイゴールドにとって貴重な国内重賞勝ちは、2000年5月のG2目黒記念と頭書2001年1月のG2日経新春杯の2レースです。
 どちらも良く憶えていますが、目黒記念は4角を中段で回ってきて、直線に入りジリジリと前に出て、残り200m位で先頭に立ち、マチカネキンノホシとの競り合いを制して1馬身と少しの差で勝ちました。府中の長い直線を上手く使ったレース振りでした。
 日経新春杯は、4角を2番手で回り、直線に出て直ぐにサンエムエックスを交わして先頭、そのまま押し切って、こちらも1~2馬身の差で快勝しました。京都の4角での位置取りが良かったと思います。

 重賞2勝馬となったステイゴールドは、2001年3月にG2ドバイシーマクラシックに挑戦しました。日本で40戦以上走ってG2重賞を2勝というのですから人気薄でしたが、当時の世界最強馬の一頭ファンタスティックライトを、ゴール前ハナ差差し切り優勝しました。
 正直に言って、まさか優勝するとは思っていませんでしたし、これがサンデーサイレンス産駒の日本馬として、海外初重賞勝ちであったことも意外な感じがしました。

 しかし、ドバイシーマクラシックと言う世界一流のレースに優勝し帰国してから、ステイゴールドは精彩を欠きました。2001年の宝塚記念4着、京都大賞典失格、天皇賞(秋)7着、ジャパンカップ4着と、ジャパンカップこそ健闘しましたが、シルバーコレクター・ブロンズコレクターの面影もありませんでした。

 そして50戦目を迎えました。2001年の12月G1香港ヴァーズに挑んだのです。このレースでステイゴールドは1番人気でした。ジャパンカップを始めとする多くのG1レースでの安定した成績とドバイシーマクラシック優勝から、ステイゴールドは国際レーティングで120ポンドという出走馬中NO.1の評価を得ていたのです。
 従って、1番人気はある意味当然のことなのですが、日本のファンにとっては、こうした世界屈指のG1レースで1番人気に押されることは、少し意外だったのではないでしょうか。

 ステイコールドは1番人気に見事に応えて優勝しました。直線で前の馬との差が大きく、「届かないかな」という位置から、一気に差し切りました。速い脚が無いと言われたステイゴールドにとって、生涯最高の脚であったと思います。

 ステイゴールド号、父サンデーサイレンス、母ゴールデンサッシュ、母の父ディクタス。通算競走成績50戦7勝、内海外2戦2勝、重賞勝ち国内2勝・海外2勝。

 3歳時10戦、4歳時11戦、5歳時10戦、6歳時10戦という、4年間に渡って毎年10戦以上(しかもG1レースを主体とする重賞競走)を走ったという安定感と丈夫さが、ステイゴールドの良さです。これは、母方ディクタスの血であろうと私は考えていますが、この「故障が少なくて丈夫」という特質が、その産駒オルフェーヴルやゴールドシップに見事に受け継がれています。

 「サンデーサイレンス+ディクタス」、このアウトブリード配合(5代前まで共通の祖先が居ない=近親配合ではない)を考え実行した関係者の皆さんは、日本競馬を支えていく血統を生み出したことになります。

 競馬というスポーツの面白さが、ここにも有るのです。
 
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[大相撲1月場所] 優勝争いは白鵬と遠藤か
NEW Topics
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
Entry TAG
日経新春杯2001・ステイゴールドの貴重な国内重賞勝ち  
Comment
94
お礼
いつも暖かい拍手をいただき有難う御座います。これからもお気軽に、お立ち寄り頂ければと存じます。

Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930