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HOME   »   NFL  »  [NFLプレーオフ] デンバー・ブロンコス スーパーボールへ
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 今季NFLのプレーオフ・チャンピオンシップゲームは、1月19日に行われ、AFCはデンバー・ブロンコスが26-16でニューイングランド・ペイトリオッツを破り、NFCはシアトル・シーホークスが23-17でサンフランシスコ・49ersを倒して、ともに2月2日のスーパーボールに駒を進めました。

 日本プロ野球でいえば、セ・リーグとパ・リーグの覇者を決めるゲームでしたから、2試合とも注目されましたが、結果的には両カンファレンスとも第1シード(レギュラーシーズンで勝率1位のチーム)が勝ち上がった形です。
 当然のようにも思えますが、このところワイルドカードを勝ちあがったチームがスーパーボールに進出することが多かったので、第1シード同士のスーパーボールは、かえって新鮮な感じがします。

 注目のチャンピオンシップゲームでしたが、特に注目度が高かったのがAFCのブロンコスとペイトリオッツの対戦でした。
 当代屈指のクオーターバックQB、ブロンコスのペイトン・マニングとペイトリオッツのトム・ブレイディの対決とあって、戦前の予想も喧しいものでした。
 これまで、7度のチャンピオンシップゲーム登場で5勝2敗のブレイディと、同3度の登場で2勝1敗のペイトンです。

 ともにNFLの歴史に名を刻む2人のQBですが、プレーオフゲームではブレイディがマニングを圧倒していましたので、第1シードがブロンコスとは言っても、第2シードのペイトリオッツに分が有るという論評も数多く見られました。
 実際、何度もプレーオフで戦っている2人のQBの成績を観ると、「ペイトン・マニングがブレイディをリードしていたのは、全部で10分とちょっと」という、いかにもアメリカらしい「データの裏打ち」がありましたので、今年のゲームでも「ペイトンは、ブレイディに睨まれたカエル」ではないかというのです。

 確かに、あれ程素晴らしいプレーを披露するペイトンが、ブレイディ相手では全く力を発揮できないゲームを多数見てきましたので、今季の戦力比較を無視した「形而上学的な見方?」が成立するようにも思えました。

 第1クオーターQは、ブロンコスが1フィールドゴールFGで3-0とリードしました。まだ小手調べの段階でしたが、この3点のリードが実は大きなものであったのではないかと感じました。
 何しろ、これまでの両者の対決は「常にブレイディが先行し、ペイトンが追いかける形」だったのです。プレーオフで唯一ペイトンが勝った2006年のAFCチャンピオンシップゲームでも、試合終了3分前までブレイディが34-31とリードしていました。
 ブレイディ=ペイトリオッツは、ペイトン・マニングに対して、常に先行することで焦りを誘い、試合を有利に進めたのです。

 しかし、今年のゲームは違いました。第1Qは3点とはいえペイトンがリードしたのです。第2Qに入り、ペイトンはタッチダウンTDパスを決めて、10-0とリードを広げます。これは、これまでプレーオフゲームでペイトンがブレイディに付けた最大得失点差でしょう。ブロンコスはこの10点差を守ったまま、13-3で第2Q=前半を終えました。

 そして第3Q、ペイトンはワイドレシーバーWRデメアリアス・トーマスにTDパスを通して、20-3とリードを広げます。これは、いつもブレイディがペイトンに対して行っているゲーム運びそのものでした。

 第4Qに入り、ブレイディはWRジュリアン・エデルマンへのTDパスと自らのTDランにより追い上げますが、時既に遅く、ブロンコスが押し切りました。
 ロースコアゲームの中で、ペイトン・マニングのゲームメイクが機能したゲームでした。

 戦術面では、ディビジョナルプレーオフで全6TDを叩き出したペイトリオッツの2人のランニングバックRBブラントとリドリーを、デンバーディフェンスDF陣が完全に止めたことが大きかったように思います。
 ディビジョナルプレーオフで160ヤード以上を走ったブラントを6ヤードに、70ヤード以上走ったリドリーを17ヤードに押さえ込んだDF陣は、この試合最大の功労者でしょう。

 一方のブロンコスオフェンスOF陣は、いつものような攻撃を展開し、ペイトン・マニングのパスが400ヤード、モレノとボールの2人のRBがトータル100ヤードを超えるランを見せました。獲得ヤードがトータル500ヤードを超えていますから、これで26点に押さえたということは、ペイトリオッツのDFも相当に機能したということではないでしょうか。

 ゲームにおける最大のホットラインは「QBペイトン・マニング→WRデメアリアス・トーマス」でした。7度のレシーブで134ヤードの獲得、1TD。特に自陣ゴール前など苦しい時のロングゲインが目立ちました。

 試合終了後、ブレイディがペイトンに駆け寄り握手をするシーンが映し出されました。素晴らしいショットでしたが、握手後引き上げて行くブレイディの背中には、悔しさが溢れていたように見えました。
 いつも冷静なブレイディですが、やはり「超負けず嫌い」なのでしょう。そうでなければ、NFL史上屈指のQBになど、成れる筈がありません。

 38歳のペイトン・マニングと37歳のトム・ブレイディには、現役として残されている時間はそう多くは有りませんが、今後も何回かは、この2人のプレーオフでの対決=NFL史上を飾る「宿命の対決」を観ることが出来そうです。
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