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HOME   »   NFL  »  [NFL] スーパーボールにおける「NFCの時代」
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 プロアメリカンフットボールの実質的な世界一決定戦であるスーパーボールは、ナショナルフットボールリーグNFLの2つのカンファレンス、アメリカンフットボールカンファレンスAFCとナショナルフットボールカンファレンスNFCのそれぞれの代表チーム(それぞれの当該シーズンの優勝チーム)が戦うゲームです。

 1967年に始まり昨2013年までに47回を数えますが、カンファレンス同士の成績はAFC22勝・NFC25勝とNFCが3勝リードしています。

 とはいえ概ね拮抗している2つのカンファレンスの成績ですが、1985年から1997年までの13年間は、NFCが13連勝しました。現在NFCがリードしているスーパーボールの成績も、この時期の連勝が大きくものを言っているのです。

 ドラフト制度等を考慮すると、一方のカンファレンスが13年間も連続してスーパーボールSBを制するというのは、とても不思議なことです。この時代のスーパーボールの勝利チームを列挙してみましょう。(カッコ内は敗戦チーム)

[NFCチームのSB13連勝]
・1985年 サンフランシスコ49ers(ドルフィンズ)
・1986年 シカゴ・ベアース(ペイトリオッツ)
・1987年 ニューヨーク・ジャイアンツ(ブロンコス)
・1988年 ワシントン・レッドスキンズ(ブロンコス)
・1989年 サンフランシスコ49ers(ベンガルス)
・1990年 サンフランシスコ49ers(ブロンコス)
・1991年 ニューヨーク・ジャイアンツ(ビルズ)
・1992年 ワシントン・レッドスキンズ(ビルズ)
・1993年 ダラス・カウボーイズ(ビルズ)
・1994年 ダラス・カウボーイズ(ビルズ)
・1995年 サンフランシスコ49ers(チャージャーズ)
・1996年 ダラス・カウボーイズ(スティーラーズ)
・1997年 グリーンベイ・パッカーズ(ペイトリオッツ)

となっています。

 この結果を見て、気が付くことがあります。

① 勝利チームが偏っていること。
 「13連勝」の内、49ersが優勝4回、カウボーイズが3回、レッドスキンズとジャイアンツが2回となっていて、この4チームで11勝しているのです。

 「13連勝」の前半に3回勝っている49ersは、クオーターバックQBジョー・モンタナやワイドレシーバーWRジェリー・ライスを擁する黄金時代でした。NFL史上最強チームとも呼ばれていた時代です。
 「13連勝」の後半を担当?したカウボーイズは、QBトロイ・エイクマンやランニングバックRBエミット・スミスを擁した、カウボーイズの第二期黄金時代のチームでした。

 こうした史上屈指の強力なチームがNFCに存在したことが「13連勝」の大きな要因でしょう。

② 敗戦チームも偏っていること。
 大変興味深いのは、むしろ敗れたAFCのチームの方です。「13連敗」の内、バッファロー・ビルズが4敗、デンバー・ブロンコスが3敗、ニューイングランド・ペイトリオッツが2敗しています。

 1990年から93年まで4年連続でAFCチャンピオンとなりSBに進出したビルズは、チームの歴史上最強の時代を迎えていました。ヘッドコーチHCマーブ・リービーの下、QBジム・ケリーやRBサーマン・トーマスを擁して「ノーハドルオフェンス」を展開し、AFCでは圧倒的に強かったのです。

 しかし、これが不思議とSBでは勝てない。特に惜しかったのは初年1990年のジャイアンツとの対戦でした。19-20とリードを許し、残り試合時間8秒で挑んだ47ヤードのフィールドゴールFGでしたが、大きく右に外れてしまいました。QBジム・ケリーが頭を抱えていたシーンが今でも思い出されます。47ヤードFGは確かに長めですが、NFLのキッカーなら3回に2回は成功しなければならないものです。
 このゴールが入っていれば、ビルズのSB4連覇があったかもしれないとさえ思うのですが、外れてしまったために、翌年以降は呪われたように勝ち目の無いSBが続きました。

 1991年はレッドスキンズに24-37で敗れ、1992年はカウボーイズに17-52と大敗、1993年はやはりカウボーイズに13-30で完敗しました。
 この4年間以降、ビルズはSBに進出さえしていません。1990年のスコット・ノーウッドのFG失敗は、ビルズに大きな影を落としたように感じます。

 デンバー・ブロンコスは「13連敗」の前半を請け負い?ました。この頃のブロンコスは、HCダン・リーブスの下、QBジョン・エルウェイを中心とした強力な攻撃陣を誇り、AFCでは敵無しでした。しかしSBとなると、全く力を発揮できず、また守備陣が相手の攻撃を全く防げないというゲームが続きました。
 1987年の対ジャイアンツは、ジャイアンツQBフィル・シムズにいい様にやられて20-39で完敗、1988年の対レッドスキンズは、レッドスキンズQBダグ・ウィリアムズの前に10-42と大敗、1990年の対49ersは、49ersQBジョー・モンタナのマジック?の前に、10-55というSB史上最多失点・最多得失点差という記録的惨敗を喫しました。

 ただし、デンバー・ブロンコスとジョン・エルウェイが凄いのは、これ程悲惨なSB3連敗を喫しながら、1998年と1999年に2年連続でSBに進出し、2連覇を達成したことです。ブロンコスは見事に雪辱したのです。史上最多通算5回SBに進出し、2度制したQBジョン・エルウェイは、現在ブロンコスの副社長であり、ペイトン・マニングのブロンコス入りに尽力したと伝えられています。

 ジョン・エルウェイ率いるデンバー・ブロンコスが、NFCのSB連勝を13で止めてから、2013年までのSBはAFCの10勝6敗と、AFCが押し気味です。

 2月2日のスーパーボール2014に向けて、AFCはデンバー・ブロンコス、NFCはシアトル・シーホークスが勝ち上がりました。今回は、どちらのカンファレンスがスーパーボールを手にするのでしょうか。

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