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HOME   »   MLB  »  田中将大投手 ニューヨーク・ヤンキースと超大型契約
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 1月23日早朝、その去就が注目されていた東北楽天の田中将大投手の、MLBニューヨーク・ヤンキースNYY入りが報じられました。NYYと7年・1億5千5百万ドルの契約に合意したというのです。

 昨年から、ポスティングシステムを利用して田中投手がMLBに挑戦することが報じられていましたし、そもそものポスティングシステム自体の内容見直しと相俟って、随分と時間がかかっている印象がありました。
 ポスティングシステムについて日米が合意し、東北楽天球団が田中投手の挑戦を承認し、昨年末に公示され、1ヶ月の間様々な憶測が渦巻きました。

 交渉期限が迫ってきた段階では、ヤンキース、ドジャーズ、カブス、ホワイトソックス、ダイヤモンドバックスといった球団の争いと報じられ、契約金額は1億ドルを超えるであろうと予測されました。そして、この日の発表となったのです。

 それにしても、7年・1億5千5百万ドルというのは、破格の契約です。MLB全体を見回しても、MLBの歴史を紐解いても、投手の契約としてはベスト10の上位に入るのではないでしょうか。

 MLBにおいては伝統的に、「毎日プレーする野手」に比べて、「5日に1度しかプレーしない先発投手」の年棒(給料)は低いのです。いかにも、合理的な考え方だと思いますが、その低い筈の先発投手の契約として、1年平均22百万ドル(現在の為替レートで約23億円)の7年契約というのは、まだメジャープレーヤーとして1球も投げておらず、MLBで通用するかどうかも分からない投手に対するものとしては「空前絶後」のものでしょう。

 現在のMLB最高の投手と名高い、ドジャーズのクレイトン・カーショー投手が、先日契約更改し、7年・2億2千1百万ドルで締結したと報じられ、これが投手としてのMLB史上最高額と伝えられました。
 また、ヤンキースのエースCCサバシア投手が7年・1億6千1百万ドルで契約しているとも伝えられています。

 ヤンキースが田中投手獲得に費やす資金は、田中投手との7年契約155百万ドル+東北楽天への譲渡金20百万ドルの計175百万ドル(現在の為替レートで約182億円)と推定されます。この投資額は、サイ・ヤング勝を2度受賞しているカーショー投手や、これまで205勝を挙げサイ・ヤング賞も受賞しているサバシア投手への投資額と同等です。
 ルーキーとしては、考えられないレベルの投資といえますし、ひとりのプレーヤーに180億円もの投資が必要な案件に、複数の企業(球団)が参加し競い合っているところが、メジャーリーグベースボールの規模の大きさを如実に表しています。

 当然ながら、年棒が高額なプレーヤーとの複数年契約は、利潤創造を目指す事業体としての球団にとって大変リスクが高いものです。これまでも、日本プロ野球NPB出身のプレーヤーを複数年契約により獲得したものの、「様々な理由からメジャーでプレー出来なくなり、マイナーリーグで調整をするだけのプレーヤーに何年にも渡って高い年棒を支払い続けるという失敗」を経験してきたMLBの各球団、特にNYYにとっては、MLBルーキー投手に高額な7年契約を結ぶというのは、相当な決断が必要なことだったのでしょう。

 それでも、ドジャーズ他との争いの中で、敢然と指名・獲得したということは、「田中投手に対するNYYの評価がとても高かった」ことに他なりません。「田中投手への投資は必ず黒字になる、利益を生む」と判断したのでしょうし、現在25歳の田中投手に、長期間に渡っての活躍=ヤンキースを10年以上に渡って支える先発投手に育って欲しいという期待が込められているとも思います。

 ヤンキースの先発投手陣で固まっているのは、CCサバシアと黒田博樹の2人だけでしょう。ここに田中将大が加わるのです。田中投手は、「NPB出身の投手で現在のMLBを最も良く知っている」黒田投手から、様々なアドバイスを日本語で受けることが出来ます。この点は、田中投手側から見たNYY選択の最大のポイントでしょう。

 2013年シーズンのヤンキースは、正直に言って、とても寂しいチームでした。プレーヤーが次から次に代わり、「華が無かった」のです。

 「NYYは必ずしも優勝しなくても良いが、華やかさに溢れたチームであって欲しい」と私は思います。世界中の全てのプロスポーツを通じて、最も有名なクラブのひとつであるヤンキースの復活に向けて、田中将大投手の挑戦が始まりました。
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