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HOME   »   大相撲  »  [大相撲] 大関の優勝について
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 大相撲1月場所の注目点であった「大関・稀勢の里の綱取り」は、残念ながら上手く行きませんでした。

 稀勢の里が横綱に昇進するために「幕の内最高優勝」の達成が必要かどうかについて、場所前、場所が始まってからも、色々な意見が出されました。「優勝が最低条件」とか「13勝以上の優勝が必要」とか「優勝力士と同点であれば優勝しなくともOK」とか、それぞれの理屈が展開されました。

 今回は、大関の優勝について見てみましょう。

 あまり昔のことを出しても、と思いますので、最近の30年間・1984年以降の記録を対象としました。

 この間で、大関として最も多く優勝しているのは、貴乃花関、武蔵丸関で5回でした。

 貴乃花は、1992年1月場所・前頭2枚目で初優勝、西小結の時に2回目の優勝(以上、貴花田時代)、大関になってから5回の優勝を加え、優勝7回で横綱に昇進しました。横綱になる前に7回も優勝していたのです。改めて、凄いことだと思います。

 武蔵丸は、1994年7月場所で初優勝、大関に昇進してからの初優勝でした。以降、大関で5回の優勝を積み上げて横綱に昇進しました。

 続く、大関として4回の優勝を果たしているのは、若乃花関と魁皇関です。

 若乃花は、小結の時に初優勝し、大関時代に4回の優勝を果たしました。計5回の優勝を持って、横綱に昇進したのです。

 魁皇は、2000年5月場所・西小結で初優勝、以降大関として4回の優勝を重ね、計5回の優勝です。魁皇は、ご承知の通り、横綱にはなれませんでした。

 大関として3回の優勝となれば、小錦関と栃東関、そして白鵬関が挙げられます。

 小錦は、1989年11月場所で初優勝。大関となってからの初優勝でした。以降2回の優勝を果たしています。

 栃東は、2002年1月場所で初優勝。やはり、大関となってからの初優勝でした。以降2回の優勝を重ねています。ちなみに、栃東の最後の優勝、2006年1月場所が、日本出身力士が優勝した最後の場所になっています。(日本人力士最後の優勝は、2012年5月場所の旭天鵬関です)

 白鵬は、2006年5月場所で初優勝。こちらも大関となってからの初優勝でした。以降、大関として2回の優勝を重ねて、横綱に昇進しました。

 以上を、まとめます。

[大関としての優勝回数]
・ 5回 貴乃花、武蔵丸
・ 4回 若乃花、魁皇
・ 3回 小錦、栃東、白鵬

 貴乃花、武蔵丸、若乃花、白鵬の4力士は、横綱に昇進しましたから

[横綱になれなかった力士の大関としての優勝回数]
・ 4回 魁皇
・ 3回 小錦、栃東

 ということになります。

 魁皇は、小結時代も含めると5回の優勝を果たしていますから、「横綱に最も近付いた大関」といえます。
 小錦も栃東も3回の優勝を果たしているのですから、横綱になっても何の不思議も無い力士だったのです。
 この3力士は、「連続優勝、あるいはそれに順ずる成績」という規程を満たすことができなかったということで、横綱に推挙されませんでした。

 加えて、小錦は初優勝の頃には、大横綱千代の富士が現役であり、2度目の優勝の頃からは、貴乃花・曙・若乃花の時代と重なってしまったのです。

 魁皇は、3回目の優勝を果たした頃に、朝青龍関が登場しました。朝青龍は2002年11月場所に初優勝、2003年1月場所で連続優勝して、あっという間に横綱に昇進しました。史上最年少横綱の誕生でした。ちなみにこの2003年1月場所は、貴乃花が引退した場所でもあります。

 長い間、貴乃花という厚い壁と戦いながら3回優勝し、この大横綱に衰えが見えたと思ったら、朝青龍が登場するという形。
 有る意味で不運であったと思います。大横綱2人に挟まれた力士キャリアの中で、5回の優勝というのは、本当に素晴らしい成績です。こうした時期でなければ、魁皇は間違いなく早々に横綱になっていたことでしょう。

 栃東は、初優勝の時期が、朝青龍の初優勝時期と重なりますから、その大関生活の前半は、朝青龍が大きな壁となり、2006年には白鵬が初優勝しますから、大関生活の後半には朝青龍+白鵬が、大変厚い壁となりました。
 例えば、栃東が3回目の優勝を遂げた2006年1月場所の前後の優勝力士を並べてみます。

 朝青龍→朝青龍→朝青龍→朝青龍→朝青龍→朝青龍→朝青龍→栃東→朝青龍→白鵬→朝青龍→朝青龍→朝青龍→朝青龍 

 朝青龍の7連覇という偉業の後、8連覇を阻止したのが栃東だったのですが、阻止された朝青龍は、その後も優勝を重ね、これに白鵬が加わっています。
 ちなみに、朝青龍は前述の14の場所で12回優勝し「最強横綱」の名を欲しいままにしていた頃です。この超厚い壁に正面から挑んでいたのが栃東でした。

 先達の日本出身大関の活躍は、本当に素晴らしいものだったと思います。

 現在、日本出身力士に横綱になって欲しいという期待が大相撲ファンの間には大きいでしょうし、私も切望しています。
 
 また、「連続優勝、あるいはそれに順ずる成績」という、ある意味では「曖昧」な横綱昇進基準をどのように解釈・適用するかは、時代により違いが有るものなのかもしれません。興行としての大相撲の有り様を考慮すれば、ある程度の基準緩和解釈は、止むを得ないのかもしれません。

 しかし、貴乃花関が横綱になる前に7回優勝していたことや、魁皇関が5回の優勝を重ね、2004年9月場所優勝・同11月場所千秋楽で朝青龍を破り12勝3敗で次点の成績を収めても、横綱に推挙されなかった事実等々とのバランスを鑑みれば、

 横綱を目指す大関は「まず優勝し、次の場所で優勝あるいは同点準優勝」という成績は残していただかなくてはならないと考えるのです。
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