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HOME   »   大相撲  »  [大相撲] 2014年1月場所を振り返って
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 1月場所は、横綱白鵬の28回目の優勝で幕を閉じました。

 白鵬関は、鋭い立会いからの四つ相撲で磐石の取り口という取組こそ少なかったものの、相手の力を正面から受けない工夫と「内無双」に見られるような多彩な技で、負け難い相撲を展開しました。

 力を付けてきた関脇・小結・幕の内上位の力士に対しての対策も十分でした。一番一番しっかりと考え・戦術を実行するのですから、安定感抜群なのも頷けます。今後も、第一人者としての場所が続くことでしょう。

 大関陣では、鶴竜関の相撲が目立ちました。大関昇進後の鶴竜は、駆け上がってきた頃に比べて「受身の相撲」が多く、持ち味が活きませんでした。1月場所の前半も受身の相撲が続いていましたが、10日目を過ぎた頃から、「前に出て、一瞬の勝機を逃さない」本来の取り口が戻ってきました。

 もともと、その相撲の上手さとスピードは高く評価され、次の横綱の第一候補と、多くの相撲関係者が語っていた力士ですから、これ位の活躍は当然ともいえます。
 1月場所は初日に敗れ、横綱に先行を許した点が残念でした。さすがに、二番続けて白鵬を破るというのは至難の業です。来場所以降は、白鵬に付いて行って、直接対決で勝負するという形を取りたいものです。来場所は「綱取り」との報道もなされていますが、まずは1回優勝することが大事でしょう。綱の話は、その後だと思います。

 稀勢の里関は、「綱取り」に失敗しました。やはり初日の豊ノ島戦の敗戦が響きました。精神的にも肉体的にも落ち着いていなかった時点での黒星は後々まで尾を引きました。1月場所は、ついに落ち着くことが無く、最後まで自分の相撲が取れなかったのではないでしょうか。
 加えて、11日目に足の指を痛め、千秋楽には初土俵以来初めての休場と、「天国から地獄」といった状況でした。

 しかし、心配は無用だと思います。1月場所前に、白鵬が出稽古で稀勢の里と10番勝負を行なったと報道されました。白鵬9勝1敗という一方的な10番稽古の後「足に力が入っていない。四股踏んでるのか。」といった指摘が、白鵬から稀勢の里に浴びせられていました。その指摘どおりの調子だったのでしょう。稀勢の里は不調のまま、1月場所に臨んだのです。
 稀勢の里の地力の高さは、誰もが認めるところです。基本に戻って、自分の相撲を思い出して、稽古を積めば、直ぐに次の綱取りのチャンスがやってくると思います。

 関脇・小結では、期待通り栃煌山関が活躍しました。初日から3連敗の後11勝1敗という、極端な成績でしたが、地力の高さを証明しました。初日からの3連敗と、かつての優勝決定戦で一敗地に塗れた旭天鵬に対する苦手意識からの4敗ですから、普通に取れば1敗や2敗でも不思議が無い感じです。
 関脇が2人とも勝ち越しましたので、来場所も小結なのかもしれませんが、2場所連続で勝ち越し、2場所目が11勝で上がらないのもおかしな感じですので、「張出関脇」でも設けてみてはと思います。
 いずれにしても、大関取りへの足がかりとなる場所でした。来場所以降の活躍に期待しています。7月場所を大関で迎える可能性は十分有ると思います。

 琴欧州関は、大関返り咲きが出来ませんでした。まだ故障が癒えていないという感じです。ここは体調を整えて、魁傑関以来史上2人目の「間をおいての大関返り咲き」を実現して欲しいものです。その力は、十分にあると思います。

 平幕では、これも期待通り遠藤関が活躍しました。「柔らかい密着相撲」が次第に威力を発揮しつつある感じです。とはいえ「前に出る力」は、まだまだ不足していますから、豪快な相撲に弱いところがあります。一方的に押されたり、振り回されたりして、密着できない場合には、力が発揮できないのです。
 「スピードとパワーを付けること」に尽きるように思います。皆さんがおっしゃるように稽古を重ねていただきたいと思います。

 尚、遠藤の人気は、数年前の魁皇関や高見盛関に匹敵するものになっています。登場した時の歓声は、全力士でNO.1でしょう。入幕6場所で「大相撲の宝」になった遠藤には、少し過大な期待が掛かりがちですが、意気に感じて頑張って欲しいものです。

 嘉風関、千代鳳関の10勝も見事でした。特にベテランの嘉風にはスピードが戻ってきました。ようやく体調が整ったのではないでしょうか。あの連続技は嘉風の持ち味です。相手毎に、よく考えて、取り口を変えるところが、プロフェッショナルという感じで素敵なところです。

 高安関は9勝6敗と、地力と東9枚目の比較からは、物足りない成績でしたが、12日目からの4連勝は見所がありました。「ようやく相撲を思い出した」というところでしょうか。前に出る高安は、強いと思います。

 相撲を思い出したといえば、豊ノ島関も同様なのではないでしょうか。千秋楽の松鳳山戦は「よく我慢した相撲」でした。もともと、相撲の上手さは絶品です。大関に向かっての再スタートの場所だったのかもしれません。

 関脇・小結・平幕上位が、充実した相撲を展開した1月場所でした。来場所は、遠藤もここに加わってくるでしょう。
 3月場所は、そろそろ、横綱・大関以外から優勝者が出る可能性もあると思います。
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