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HOME   »   スキー  »  [ソチ・オリンピック 8] やはり、ソチのジャンプ台は高梨選手には合っていなかったか。
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 2月11日に行われたスキージャンプ・女子ノーマルヒル種目は、ドイツのカリーナ・フォクト選手が優勝しました。日本期待の高梨沙羅選手は、残念ながら4位でした。

 ワールドカップW杯における圧倒的な実績から、高梨選手には金メダルの期待がかかっていました。今大会日本選手団では、今大会最も金メダルに近いと見られていた高梨選手の、敗因を考えてみましょう。

① ソチのジャンプ台が、高梨選手には合っていなかったこと

 ソチのジャンプ台は、スロープ・ランディングバーンの角度が緩く、横に長い台です。
 よく有るタイプの急斜面「落下型」の台と異なり、飛距離が伸ばし難く、高い技術が必要なタイプと言われています。

 もともと高梨選手は得意ではないタイプの台です。1年と少し前・2012年12月に行われたW杯ソチ大会の2試合でも、高梨選手は準優勝と3位となり、優勝できませんでした。
 今季は、同型の台と言われる札幌・宮の森シャンツェでも好成績を残していましたから、相当に対応出来るようになっていたのでしょうが、やはり本番では小さなミスがあったのでしょう。

② 緊張していたためにテレマーク姿勢が取れなかったこと

 1本目で飛距離を稼ぎ、トップに立っていれば、いつものような試合運びが出来ていたと思いますが、ここでいまひとつ飛距離が出ず3位に位置してしまい、2本目は堅くなってしまった感じです。日本国中の期待の大きさを意識してしまったのでしょう。

 もともと、飛形や着地のフォームで得点を稼ぐタイプではなく、圧倒的な飛距離で戦うタイプのジャンパーです。テレマーク姿勢も、当初は出来ず、今季に入って身に付けたものです。一方で、テレマーク姿勢の成否は、現在のジャンプ競技においてはとても重要なポイントに成っています。

 今大会、高梨選手は2本とも、着地の際にテレマーク姿勢が取れませんでした。思ったように飛距離が出ないために、少しでも長く飛んでいたいという意識が働いたことと、もともと身に付いていたものではないために、極度の緊張の中では実施することができなかったのが、原因ではないかと思います。

 優勝したフォクト選手の2回合計の飛距離が200.5m、高梨選手が199.5mと、飛距離では僅か1mの差しかないのに、得点は247.4と243.0と4.4点の開きがあります。テレマーク姿勢が取れなかったことによる減点分の影響の大きさが分かります。
 とはいえ、ここまで高梨選手は、そんな減点や風に関する得点をものともしない、圧倒的な飛距離で勝って来たのですから、いまさら「着地に注意」といっても仕方が無いとも思います。

 それにしても、7位に入った伊藤有希選手の飛距離も198.5mですから、高梨選手と1m差、優勝したフォクト選手とも2m差と僅差です。2m前後の飛距離の間に7人のジャンパーが犇く大接戦であったわけで、伊藤選手も含めて、だれが優勝してもおかしくなかった大会とも言えます。

 国内の期待半分の贔屓目ではなく、国際的にも大本命と目されていた選手がオリンピックで優勝できない例は、数多くあります。
 例えば、ノルディック複合競技で圧倒的な強さを誇った荻原健司選手も、オリンピックの個人種目では好成績を残せませんでした。

 また、女子ノーマルヒルの直前に行なわれた、スノーボード・男子ハーフパイプでも、アメリカのショーン・ホワイト選手がよもやの4位となりました。
 
 17歳の高梨沙羅選手の大いなる巻き返しに期待しましょう。
 
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高梨沙羅選手惜しくも4位  
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