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HOME   »   スキー  »  [ソチ・オリンピック19] バイアスロンの「キング」ビョルンダーレン選手のラストラン
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 バイアスロン競技は、クロスカントリーと射撃を組み合わせたもので、動と静のカップリングのバランスが良く、とても面白い競技です。ヨーロッパでは、大変人気が有る競技で、オリンピックでも1960年スコーバレー大会から行なわれていますから、歴史と伝統を誇る競技でもあります。

 このバイアスロン競技に、「キング」と呼ばれる史上最高の選手が存在します。ノルウェーのオーレ・アイナル・ビョルンダーレン選手(40歳)です。「ヨーロッパに彼を知らない人は居ない」と言われるほどの名選手です。
 ソチ大会では、「レジェンド」葛西紀明選手に「世界中の注目」が集まっていますが、この葛西選手と互角以上に注目されているのがビョルンダーレン選手なのです。

 ビョルンダーレン選手のオリンピックや世界選手権といった世界最高の国際大会での成績は、他を圧しています。というか、他の競技における超一流選手と比較しても、彼を凌ぐ実績を持つ選手はなかなか見つからないでしょう。

 オリンピックについて見てみましょう。
・ 1994年リレハンメル大会に20歳で初出場
・ 1998年長野大会で金メダル1個、銀メダル1個獲得
・ 2002年ソルトレイクシティ大会で金メダル4個獲得(バイアスロン競技全4種目制覇)
・ 2006年トリノ大会で銀メダル2個、銅メダル1個獲得
・ 2010年バンクーバー大会で金メダル1個、銀メダル1個獲得
・ 2014年ソチ大会で金メダル1個獲得(大会開催中)

 ソチ大会は開催中で、まだリレー種目が残っていますが、現時点まででも、通算「金」7個、「銀」4個、「銅」1個、計メダル12個という、素晴らしいというか驚異的な成績です。そもそも、6大会連続6回目のオリンピック出場というだけでも凄いことなのですが。
 「金」7個というのは、同じノルウェーのクロスカントリー選手ビョルン・ダーリ選手の8個に次ぐ、冬季オリンピック史上2番目となっています。

 世界選手権も見てみましょう。
 金メダル16個、銀メダル11個、銅メダル9個と、途方も無いメダル獲得状態です。

 ワールドカップなど他の大会の成績を見ていくと際限がありませんので記載しませんが、間違いなく史上最高のバイアスロン選手なのです。

 圧倒的なクロスカントリー走力を持って、少しくらい射撃で外しても、走りでカバーしてしまうのがビョルンダーレン選手のスタイルです。
 国際大会で、射撃全弾命中の選手を何発かミスしたビョルンダーレンが、走力で抑え切って勝利してしまう姿を、何度目にしたことでしょう。

 ソルトレイクシティ・オリンピックの20km種目の前、ドイツのコーチが「優勝するのは全弾命中の選手か、ビョルンダーレン」と予想し、全弾命中のフランク・ルック選手(ドイツ)を抑えて、20発中2発外したビョルンダーレン選手が優勝したのは、有名な話です。2発外し=2分のペナルティー加算など、全盛期のビョルンダーレンにとっては何でも無いことだったのでしょう。

 40歳になったビョルンダーレン選手は、ソチ・オリンピックを持って引退すると表明しています。さすがに全盛期ほどの活躍は見られないとはいえ、今大会でも10km種目で金メダルを獲得しました。そして、2月22日のリレー種目に臨みます。
 これが「キング」のラストランです。結果も興味深いのですが、何より、史上最高のバイアスロンプレーヤーの姿を、眼に焼き付けたいと思います。
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