FC2ブログ
HOME   »   アイスホッケー  »  [ソチ・オリンピック23] スマイルジャパン 課題は「得点力の強化」
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 「得点力の強化」と書きましたが、より正確には「得点を取る形の開発・習得」という意味です。

 昨年この時期に行なわれた予選を勝ち抜き、予選を勝ち抜くという形では初めてオリンピック出場を決めた日本女子アイスホッケー代表チーム「スマイルジャパン」のソチ・オリンピックが終わりました。

 残念ながら、5戦全敗でした。

 大会を通じて惜しまれるのは、初戦2月9日のスウェーデンとの試合でしょう。0-1で惜敗しました。
 実力・実績で大幅に上回るスウェーデンチームを相手に、スマイルジャパンは良く守り、時折反撃に出るという試合運びで、接戦を演じました。

 ソチ・オリンピックに出場している他のチームは、当然ながら全てスマイルジャパンより格上のチームばかりです。従って、スマイルとしては、守りを固め、相手の得点を許さず、何とか1点を捥ぎ取って、1-0あるいは2-1あるいは1-1からの延長戦に活路を見出して勝利するという構想で、ゲームに臨んでいたと思います。

 今大会もベスト4まで進出した女子アイスホッケーの強豪スウェーデンチームに対して、スマイルジャパンは、その作戦通りの試合を展開したのですが、1点が取れませんでした。集中力十分で、体を張ったスマイルジャパンの懸命の守備が印象的な好ゲームでした。
 
 続くロシア戦も同様の戦いを演じましたが、1-2で敗れました。

 これで、決勝トーナメント進出の望みを断たれてしまいましたから、第3戦のドイツ戦では集中力が切れてしまったのか0-4で完敗しました。
 予選リーグの3チームで最も実力が接近していると言われたドイツに、最も圧倒されて負けるのですから、やはり精神面は大きな影響があるのです。

 そして5~8位の順位決定戦の初戦でロシアに3-6、7~8位順位決定戦でドイツに2-3で敗れて、スマイルジャパンの8位が決まりました。8チーム出場しての8位は、残念なことでしょうが、8チームしか出場できない大会で5戦を戦ったという意義は、とても大きなものだったことでしょう。

 返す返すも、気力・体力十分であったスウェーデン戦で「勝ち点が取れなかったこと」が悔やまれますが、やはり「得点しなければ勝てない・勝ち点は取れない」ということでしょう。

 今大会の女子アイスホッケーでは、
① ロングシュートをゴール前に居る選手がコースを変える形
② シュートの跳ね返りを叩く形

 での得点が多かったと思います。この形は、通常でも得点を上げ易い形です。

 一方、前述①②の形は、十分な体格があり、守備側の選手に当たられてもバランスを崩さないフィットネスを保持している場合には可能ですが、スマイルジャパンのように相手チームの方が常にひとまわり・ふたまわり大きいという場合には、必ずしも有効な攻撃とはいえません。
 ゴール前に位置取る選手の動きが封じられてしまうからです。

 「得点しなければ勝てない」上に「通常の形では得点を上げることが難しい」ということになれば、「独自の得点奪取方法を創造する」しかありません。
 なでしこジャパンがパスサッカーで活路を見出したように、スマイルジャパンにも「ザ・スマイル」と呼ばれるプレーが必要なのでしょう。

 もちろん「新戦法・戦術の創造」は、容易なことではないのでしょうが、現状のままでは、オリンピックでの勝利は覚束ないでしょう。

 スウェーデン戦、ロシア戦は、7~8割のボール支配を許し、画面には日本ゴール周辺の絵ばかりが流れ、小柄なスマイル戦士たちが懸命にゴールを守るシーンの連続でした。たまにパックを奪っても、直ぐにターンオーバーされ、自陣ブルーラインを越えるのも容易ではない有様。とても胸が痛くなりました。
 「押し込まれ、守っているばかりでは勝てない」と痛感しましたし、何より、このアイスホッケーでは選手が参ってしまいます。精神的に持たないでしょう。アイスホッケー選手にとって一番面白い「攻撃」が殆ど出来ないのですから。

 例えば、ゴール前を相当のスピードで横切りながら滑る選手が、外からのロングシュートのコースを変えるプレーや、ゴールの左右のスミを角度のないところから狙って行くプレー、といった日本チームならではのプレーが欲しいところです。

 強いチームばかりなので難しいことはもちろんとして、初戦で大番狂わせを演じることが出来れば、メダルも有り得ると予想・期待していたソチ・オリンピックでしたが、今回は相手チームの方が上でした。

 しかし、あのスウェーデンチームをオリンピックの舞台で1点に押さえ込むことには成功したのです。これは大きな成果でしょう。
 あとは、高い確率で1試合に1点が取れるプレー、スマイルジャパン独自のプレーさえ創造できれば、もっと良い戦いが展開できます。パワープレーや通常の攻撃プレーに、「スマイルスペシャル」を加えるのです。

 体格・体力・持ち味が、欧米各国とは異なるスマイルジャパンだからこそ、その可能性が十分に有ると思います。

関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[ソチ・オリンピック24] 葛西紀明選手に寄せられた賛辞
NEW Topics
[温故知新2020-競泳3] 男子100m背泳ぎ 日本チームのメダル独占
[競馬(無観客)] 安田記念2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス3] 「アイス・ドール」 クリス・エバート選手
[温故知新2020-男子テニス4] 黒人プレーヤーの先駆者 アーサー・アッシュ選手
[ブンデスリーガ2019~20(無観客)] 鎌田大地選手 2試合連続ゴール
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
Entry TAG
スマイルジャパンには得点の形を創り出して欲しい  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930