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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム101] 毎日杯とNHKマイルカップ
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 1954年・昭和29年、3歳馬限定重賞として創設されたのが毎日杯です。昭和20年代に開始されたレースですから、長い歴史と伝統を誇っています。
 その後、距離や斤量・コースが見直され、2000mの時期が長かったのですが、2007年の阪神競馬場改修に伴って外回り1800mコースに落ち着きました。

 この時期の3歳馬限定G3ですから、当然ながらクラシック競走を睨んだレースとなります。現在のように多様なレース構成が確立されていなかった時期には、皐月賞に向けての「最期の東上切符」と呼ばれていました。1999年、2勝馬で重賞勝ちも無かったテイエムオペラオーが、このレースを勝ち、そのまま皐月賞も優勝したのが典型的なケースでしょう。

 21世紀に入ってからも、クラシックレースを目指す関西馬にとって重要なレースであることは変わりませんが、「毎日杯→皐月賞」という関連性は薄くなっています。皐月賞とのレース間隔が短いこと、というか、中2週で重賞レースを使うというローテーションが、近時は敬遠されていることが、大きな要因なのでしょう。

 「毎日杯→皐月賞」ルートを取る馬が減っていくのに対して、「毎日杯G3→NHKマイルカップG1→日本ダービーG1」というルートが注目されるようになったと感じます。

 まず、2001年にクロフネがこのルートで世代の主役に躍り出ました。クロフネは毎日杯を5馬身差で圧勝し、NHKマイルカップに挑戦・快勝しました。続く日本ダービーは、ジャングルポケットの5着と破れましたが、アグネスタキオン、ジャングルポケットといったこの世代の主役の1頭となったことは、間違いありません。

 2004年にキングカメハメハが続きます。4戦3勝なるも重賞勝ちが無かったキングカメハメハは、毎日杯で2着シェルゲームに2・1/2馬身差をつけて快勝し、その勢いでNHKマイルCを5馬身差で圧勝、日本ダービーも2着のハーツクライに1・1/2差のレコード勝ち。一気に世代最強馬となりました。

 続いて2008年はディープスカイ。アグネスタキオンの仔ディープスカイは、7戦目の3歳未勝利レースでようやく初勝利を挙げましたが、その後2戦を勝ち切れず、9戦1勝で臨んだのが毎日杯でした。6番人気のこのレースで、スカイは1番人気アドマイアコマンドに2・1/2馬身差をつけて快勝。ようやく、世代の主役の仲間入りを果たしました。
 今思えば、この頃のディープスカイの成長振りは著しかったのでしょう。続くNHKマイルCを快勝し、返す刀で日本ダービーも勝ち切りました。いずれのG1レースも、後方からの見事な追い込みでした。

 そして2010年はダノンシャンティ。フジキセキの仔ダノンシャンティは、新馬戦1勝の後重賞レースで勝ち切れず、毎日杯に挑みました。このレースを2着ミッキードリームに1・1/4差で快勝すると、続くNHKマイルCも2着ダイワバーバリアンに1・1/2差で快勝したのです。このNHKマイルCの直線は歴史に残る豪脚でした。
 返す刀の日本ダービーはしかし、直前に故障が見つかり回避したのが惜しまれます。

 こうして見ると、毎日杯から皐月賞というルートは細くなったとはいえ、やはり毎日杯が「遅れてきた馬」にとって重要なレースであることには変わりがありません。
 2006年のアドマイヤメインは、毎日杯優勝→青葉賞優勝→日本ダービー2着でしたし、昨2013年のキズナも、毎日杯→京都新聞杯→日本ダービーと3連勝しました。

 過去10年で、毎日杯を勝って日本ダービーを制した馬が3頭も居ることを考え合わせれば、毎日杯とNHKマイルCはもちろんとして、毎日杯と日本ダービーの関係にも注目する必要があるのかもしれません。
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