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HOME   »   MLB  »  [MLBプレーオフ] ラウル・イバニェスの奇跡 再び?
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 2012年MLBアメリカンリーグ・チャンピオンシップゲームの第一戦は、9回表を終わって4-0でデトロイト・タイガースがニューヨーク・ヤンキースをリード。このままデトロイトが押し切るように見えました。

 9回裏デトロイトのマウンドは、クローザーのバルベルデ。ポストシーズンに入って調子は上がっていませんが、デトロイト絶対の守護神です。

 1死ランナー1塁で、打席にはイチロー。ここは繋いでクリーンアップに期待したいところです。イチローは、前の打席でレフト前にクリーンヒットを放っていて、上り調子。イチローの特徴は固め打ちですので、この試合既に2本のヒットを打っていましたから、期待できます。
 高めのボールを綺麗に打ち返した打球は、切れずにライトポール際に入ってホームラン。強く引っ張ればファウルになるところを上手く運んだ技ありの一打でした。これで4-2。静かだったヤンキースタジアムが、ようやく湧いてきました。

 そして再び2死でランナーを一人置いて、ラウル・イバニェスに打順が回りました。先日のディビジョナル・プレーオフで、同点ホームラン・サヨナラホームランの連発という奇跡を演じたイバニェスですから、この打席でも期待が高まり、スタジアムは騒然としてきました。
常識的に考えれば、いつもいつもイバニェスが劇的なホームランを打つとことは、有り得ないのですが、何故かそんな雰囲気になってしまうのが、スポーツの怖いところです。

 ここで、イバニェスが2ランホームラン!信じられないことが起こりました。ヤンキースを救ったのは、シアトル・マリナーズ出身の2人のプレーヤーでした。
観客はお祭り騒ぎです。4-4の同点。試合は、延長戦に入りました。

 この3年間、ヤンキースは新陳代謝が上手く行かず、主力選手の高齢化に伴って個々のプレーヤーのパフォーマンスが徐々に低下し、それに伴ってチーム力も低下しました。

 打線も投手陣も、他のプレーオフ進出チームに比べて見劣りすると、以前の本ブログでも書きました。おそらくヤンキースのファンでさえ、それを感じていたのでしょう。今日のヤンキースタジアムは47122人の入場と発表されましたが、空席が目立ちました。

 そうした劣勢の状況下でも、ポストシーズンの勝ち方を知っているプレーヤーの巧みな試合運びと、奇跡的なプレーの連発でレギュラーシーズンを勝ち抜き、ディビジョナル・プレーオフも勝ち上がってきたのです。

 とはいえ、さすがにデトロイトとの力の差は埋めようがないと考えていましたが、この9回裏の同点劇!ヤンキースの伝統の力は、驚くべきものだと感じました。

 例えば、伝統は形にもなっています。旧ヤンキースタジアムは「ベーブルースの庭」と言われましたが、左打者のベーブルースのために、ライトフェンスまでの距離が、レフトスタンドに比べて短く造られていました。この伝統?は、新スタジアム建設にも受け継がれ、現在でも、ヤンキースタジアムのライトスタンドはホームランが入りやすいのです。   
 ヤンキースのプレーヤーの本塁打数はホームゲームがアウェイゲームの1.5倍に達することから、時々MLBの中でも問題視され、協議が行われることもあります。
 常にヤンキースの打線には左打者が多く、今日のイチロー、イバニェスのホームランもライトスタンドの前列でした。

 ゲームは4-4の同点となり、延長戦に入りました。延長12回表デトロイトは2点を勝ち越し、6-4でこのゲームを勝ち切りました。ヤンキースが勝つには、イバニェスの奇跡が、もう一度必要な感じでした。

 また、この12回のデトロイトの攻撃中に、ヤンキースのショートストップ、デレク・ジータがグラウンドに倒れて立てませんでした。アメリカのプロスポーツの権化のようなジータが立てない以上、大きな故障です。極端な言い方をすれば、骨折くらいなら少し痛そうな表情で立ち上がるプレーヤーだと思います。余程のことがない限り、今後のゲームにデレク・ジータは出てこられないと思います。

 この12回のヤンキースのライトフィールダー、スウィッシャーの守備もやや不自然な動きでした。気温10度を大きく下回る寒いフィールドで、5時間近いゲーム。地区シリーズゲームを5試合戦って、内2試合が延長戦。休みなくチャンピオンシップゲームに入るという過酷なスケジュールも、それぞれのベテランプレーヤーには堪えたのではないでしょうか。

 ヤンキースは、ホームスタジアムでの大切な初戦を、良くない形で落としました。今後の反撃は相当難しいと思いますが、デトロイトと互角に戦うためにはロビンソン・カノーの復活が必要です。カノーが、現在のように1割を切る打率のままでは、歯が立ちません。

 明日は、黒田が投げてカノーが打つことでヤンキースに勝ってほしいものです。


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