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HOME   »   日本プロ野球  »  [NPB2014] 再び「統一球が飛び過ぎる」問題
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 4月10日に発覚した、今シーズンの統一球の反発係数が基準を上回っていた問題ですが、メーカーであるミズノ社の社長以下がNPB(日本野球機構)を訪れて、原因等についての説明を行ったことが報道されました。

 昨シーズン「こっそりと飛ぶボールに換えていた」という愚挙があり、一応の決着を見ていた中で、プロ野球80周年で盛り上げていかなければならない状況下、再び起こった「統一球問題」。
 疑問点他を考えてみましょう。

1. 何故「必ず飛ぶ方に間違える」のか。

 昨年は、故意に飛ぶようにしたボールを、黙って使っていたという、詐欺師顔負けの行動が取られたわけですが、「何としても、飛ぶボールを使いたい」という強い要望が、球界内の一部に存在していることが、よく分かりました。

 そして今季は、基準レンジを超えるボールが使われていたことが、NPBによる3月29日の検査で判明したのです。

 ミズノ社の説明では、「ゴム芯を巻くウールの含水率が低下していた可能性」が指摘されていました。保存状態の違いから、検査した6球場の内5球場で基準を超える反発力が検出されたというわけです。

 この説明のような事象が発生するものかどうか、あるいは検査方法の問題については、専門家ではないので解りませんが、何故常に「より飛ぶ方向に間違えるのか」という疑問は残ります。

 「知らないうちに、飛ばないボールになっていた」という事象は発生しないのです。何らかの意思が働いていたのではないかという疑念は払拭できないでしょう。

2. 「世界のミズノ」の製造能力について

 ミズノ社は、世界屈指のスポーツ用品メーカーです。「ものづくり」大国・日本のスポーツ製品を担う我が国最大・最強の企業です。多くの競技において、用具や器具の製造能力の高さには定評があるところです。

 そのミズノ社が、反発係数基準0.4034~0.4234の内のボールを作ることができないというのは考えられないことです。また、「しばらく置いておくと、飛ぶようになる」という製品・ボールを作り納品するというのも考えられないことです。
 「多少の環境変化くらいでは性能に大きな影響が出ないこと」は、ボールに限らず、スポーツ製品に限らず、あらゆる分野の製品に求められる基本的な性能でしょう。

 少し寒くなったらスピードが落ちる自動車とか、少し暑くなったら画質が悪くなるカメラとか、少し湿度が上がったら捲れ上がってしまう床材とか、少し乾燥したら破れやすくなる洋服とか、こうしたものは製品とは言えないでしょう。

 「世界のミズノ」が、多少の環境変化に適応する製品を作ることができないとは思えませんので、故意に「乾燥すると飛ぶようになるボール」を作り納品したのではないかと、疑いたくなるのです。
 
 「ものづくり」については、世界一を自認し、徹底的にこだわる国柄といわれる我が国において、2年連続で「統一球」問題が発生したのは、決して偶然ではないでしょう。

 「ホームランが多い方がファンは喜ぶ」「打ち合いの方が面白いので、お客がたくさん入るし、視聴率も稼げる」「飛ぶボールについて一時期批判が集まっても、すぐに忘れられるから心配ない」といった考え方の人物が存在し、NPBに対して大きな影響力を保持し、統一球の反発係数を自由に操っている、などということは有ってはならないことですし、おそらく、無いのでしょう。

 しかし、無いとすると上記の2つの疑問は残ってしまいます。

 一方で4月8日、NPBが「2016年シーズンからの統一球の供給メーカーを決めるオープンコンペティション」を2015年初めに行う旨の報道がありました。
 そして、そのコンペに大リーグの公認球を製造しているローリングス社も初参加するというのです。

 現在のミズノ社との契約が2015年シーズン期限であることから、翌年からの使用球供給メーカーを決めるコンペティションが行われるということですが、「アンフェア」なことに対して極めて厳しいといわれているアメリカで鍛え上げられたローリングス社は、ミズノ社にとっても強敵となることでしょう。

 こうしたコンペが1年弱後に控えている状況下で、ミズノ社が「倉庫に保管しておくと、ウールの含水率が下がってしまい、飛ぶようになるボール」を作り納品していたことを、自ら発表したというのは、何か情けないし信じられない感じがします。

 また、頭書の「飛ぶボールの問題」が発表されたのが4月10日で、オープンコンペティションの開催が報道されたのが4月8日と、2日前であったというのも、偶然とは考えにくいところです。

 いろいろな意味で、想像より遥かに根が深い問題なのでしょう。
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