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HOME   »   MLB  »  [MLB2014] チャレンジ制度の導入は順調
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 MLB2014年シーズンから導入された「チャレンジ制度」ですが、レギュラーシーズン開始約1か月半を経て、その導入状況はとても順調に見えます。

 そして「さすがはMLB」と感心させられる事実も多々明らかになってきました。

① プレーの検証はニューヨークにあるセンターで行われていること。

 全米で同時にたくさんのゲームが行われているMLBですが、チャレンジ制度に関するプレーの検証、そして審判への助言を行っているのはニューヨークにあるセンターです。
 全ての球場における全てのプレーが、一箇所で管理されているのです。

 これは、とても素晴らしいことだと思います。
 第一に「判定・判断が公平」でしょう。同じセンターのメンバーが判定に関与するのですから、球場・ゲームによる差異が生ずる可能性は低いと思います。
 第二に「作業機器のクオリティが一定」でしょう。第一の理由の一部かもしれませんが、球場による機器のクオリティの差異を制御できると思います。

② プレーの検証に使用されている映像が、球場の大画面にも映し出されていること。

 チャレンジ制度の導入に際して懸念されていたことの一つに「試合の流れを阻害する怖れ」がありましたが、その怖れへの対応にもなっています。

 「試合の流れを阻害する」ことで、試合の面白さが損なわれることが最大の問題点=お客様が楽しめなくなることが最大の問題点と考えられていたのです。「お客様第一」のプロスポーツとしては当然の心配でしょう。

 しかし、「プレー検証映像をボールパークの大画面に映し出すこと」で、審判団とニューヨークのセンターが交信している間、観客はプレーの詳細を観ることが出来ます。実際のゲームでも、審判団の絵の背景からは、映像を観ている観客の大歓声が聴こえてきます。「観客は十分に楽しんでいる」のです。
 見事な取組だと思います。

③ どのプレーにも3方向からの映像が用意されていること。

 チャレンジの対象となったプレーがテレビで放送される際にも、少なくとも「3つの方向からの映像」が流されています。考えてみると、これは凄いことです。

 一塁ベース上であろうが、本塁ベース上であろうが、外野フェンス際であろうが、全ての地点のプレーを「複数の映像で再生できる」ということは、相当の台数のカメラが使われていることに他ならず、その相当数のカメラの映像がオンラインでニューヨークのセンターに流れていることに他なりません。

 どのような方式を使用しているのかは分かりませんけれども、いずれにせよ「相当の費用が必要」であることは間違いないでしょう。よく検討され実行されている形であり、中途半端なものではありません。「投資対象」をよく理解しているのです。

 「導入する以上は徹底してやる」という、「エンターティンメントとしてのプロスポーツ」を熟知し、観客に喜んでもらうことに注力するという「アメリカプロスポーツの精神」が、如実に表れている仕組みだと思いますし、システマティックな仕組み造りを得意とするアメリカならではのクオリティの高さも感じます。

 加えて、「チャレンジ」という新制度を導入する以上は、「導入以前より観客にとってゲームを面白いものにしなければならない」という意思が表れていますし、そのためのノウハウも十分というところです。

 前述の②は、日本の大相撲にも応用できそうです。「物言い」の時、勝負審判が土俵上で協議している時に、場内の大画面で「当該取組の映像を様々な角度から流す」のです。国技館や他の会場に足を運んでくださっている観客にとっては、とても嬉しいサービスとなるでしょう。
 何しろ「物言い」を始めとする「きわどい勝負」を何度も再生して楽しむのであれば、場内の桟敷や椅子席に居るよりもテレビ観戦の方が良い、のが現状だからです。

 「ファンに喜んでいただく」→「売上・利益の上昇」ということを、骨身に沁みて理解しているアメリカプロスポーツ界ならではの、チャレンジ制度導入初年の様子だと思います。
 MLB協会は、導入後の様々な反省点について、シーズン中でもどんどん手直ししていくことでしょう。素晴らしいことだと感じますし、この制度の定着が「レフェリングのレベルアップ」に結び付くようであれば、一石二鳥にも三鳥にもなりそうです。

 さすがに「ベースボール イズ アメリカ」なのです。
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