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HOME   »   MLB  »  [MLB2014] 田中将大投手 完璧なピッチング
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 9イニング・114球、被安打4、奪三振8、四死球0、失点0というのは、現代のMLBにおいて、先発投手に求められる全ての要素をクリアした、完璧なものだと思います。
 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が、5月14日のインターリーグ、対ニューヨーク・メッツ戦で魅せた投球です。

① 初球ストライクが多かったこと

 この日の田中投手は、相手打者に対して「初球ストライク」がとても目立ちました。球種はツーシームが多かったと思いますが、カーブやカットボールも使っていました。球数を少なくして、少しでも長くマウンドに立っていようという狙いに沿ったものでしょう。ジラルディ監督からも、ブルペンを休ませたいという強い意向を聞いていたとも伝えられました。

 「初球にストライクを投げる」投球をすれば、一定の比率でヒットを打たれます。メジャーリーグの打者が、ストライクのボールをいつも打ち損ねる筈がないのですから。球数を少なくするために、初球・2球目から打ってもらうためには「ストライク→ストライク」の球を投じなければなりません。「ストライク→ボール」では、待たれてしまうからです。
 「打たせない」というピッチングではなく、「どうぞ打ってください」というピッチングを展開しながら、得点を許さないという、見事な投球でした。

 こうした投球戦略でありながら、僅か4被安打に抑え込んだというのは、田中投手のツーシーム、カッター、カーブのキレが素晴らしかったことを示しています。

② 重要な場面で三振が取れたこと

 「球数を少なく」という目標を堅持しつつ、ピンチの際には三振が取れるのが、MLBの先発投手として最も素晴らしい投球だと思いますが、この日の田中投手は実行していました。

 その三振も、2ストライクと追い込んでから「ストライク→ボール」になる変化球で攻め続けるというより、早めの勝負が目立ちました。ファウル、ファウルで粘られるというケースは、1度しかなかったと思います。「粘られるくらいならヒットを打ってもらい、次の打者を1球で打ち取った方が、少ない球数で済む」という考え方だと思いますが、この日の役割期待(なるべく長いイニングを投げ切る)を勘案すれば、合理的な選択でしょう。


 結果として、田中将大投手は「完投シャットアウト勝ち」を成し遂げました。MLBデビュー僅か8戦目にしての快挙です。

 その投球の様子は、ジャスティン・バーランダー投手(デトロイト・タイガース)やフェリックス・ヘルナンデス投手(シアトル・マリナーズ)といった、現在のMLBを代表する大物ピッチャーを観るようでした。

 前述①の内容が、MLBの先発投手に期待されている投球に他ならないと思います。
 「スプリット(フォーク)で三振を取る投球」をプレシーズンゲームから披露して、MLBデビューを果たした田中投手ですが、「ツーシームやカットボールでストライクを取り、打者に打ってもらう」という、MLBの王道を行く投球を、早くも身に付けました。

 この日の投球を絶賛したジラルディ監督が、「彼(田中投手)は特別だ」と試合後コメントしたと報じられました。
 プロ中のプロから「特別だ」と評される田中将大投手の凄さを感じるとともに、こうした投球を何度でも観てみたいと思います。

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