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 [グループF アルゼンチン2-1ボスニア・ヘルツェゴビナ]

 6月16日に行われたグループFの初戦、アルゼンチン対ボスニア・ヘルツェゴビナの一戦は、アルゼンチンが2-1で勝ちました。

 このゲームは、全体としてほぼ互角の内容であり、ボスニア・ヘルツェゴビナチームにも十分に勝つチャンスがあったと感じます。

 特に気になったのは、アルゼンチンチームのゲーム運びでした。

 アルゼンチンサッカーといえば「パスを繋ぎに繋いでゴールまで運ぶスタイル」です。

① 自陣ゴール前から8~9本のパスを繋ぎゴールを挙げるサッカーなのです。「パスサッカー」といっても、スペインのものとはやや異なり、「パスが意思を持った一本の線のようにピッチに描かれ、糸を引くような連続プレーの後、ボールがゴールに吸い込まれる」ものですから、11人のプレーヤーが有機的な連動を魅せますので、決まった時の美しさは芸術的とさえ言えるレベルなのです。
 個人技中心のブラジルサッカーとは異なる独特のチームプレーが特徴なのです。

② また、敵ゴール前で十分にシュートを打てる体制になったプレーヤーが必ず「もう一本短いパスをする」というのも、アルゼンチンサッカーの特徴です。「相手チームを完全に崩してからゴールしたい」という意思というかサッカー文化の表れではないかと感じます。

 ところが、こうしたアルゼンチンサッカーが、このゲームでは殆ど見られませんでした。とても不思議な感じでした。

 そもそも、3-2-3-2のフォーメーションでスタートしたと放送されていたアルゼンチンチームでしたが、画面には「5バック」の姿が目立ち、5-3-2のフォーメーションのようでした。

 5バックは極めて守備的なフォーメーションです。5人で固く守り、攻撃は前方の3人のミッドフィールダーと2人のフォワードが担当するという戦術。5バックが攻撃に参加する機会は、とても少なかったように見えました。

 もちろん、もともと3バックが守備的な体制ですから、変化形として5バックが敷かれることは想定されることなのですが、アルゼンチンのような「華麗な攻撃サッカー」を標榜するチームとしては、珍しいフォーメーションでしょう。

 そして、極めて守備的な5バックを継続することは、攻撃と守備が分業されることとなり、頭書①のアルゼンチンらしいサッカーが観られないことに繋がります。得点力は半減するでしょう。
 実際、ゲームにおける決勝点となったメッシ選手の得点も、チームとしての連動というよりは、メッシの個人技による得点でした。

 私は、5バックはアルゼンチンチームに向いていないと考えます。
 何より、ゲーム終了5分前にボスニア・ヘルツェゴビナに得点を許したシーンが如実に示しています。守りに徹していても失点してしまうのですから。

 開催国枠のブラジルが居ない南米予選をトップで通過したアルゼンチンの本番でのプレーが、このゲームのような「堅守・速攻」であるとしたら、それは本来のアルゼンチンサッカーを封印しての戦いのように感じます。

 アルゼンチンは何とか初戦をものにしましたが、今後ボスニア・ヘルツェゴビナより攻撃力が強いチームと当たった時、こうしたサッカーで戦っていけるのか、とても心配です。

 そして、こういうサッカーはアルゼンチンに求められているものとは異なると思います。

 「攻撃が最大の防御」というのが、アルゼンチンサッカーのDNAでしょう。次戦からは、チーム全体がひとつのシュートに向かって連動・躍動する本来のプレーを、是非展開していただきたいと思うのです。

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