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HOME   »   サッカー  »  [ブラジルWC-28] 欧州の強豪チームが敗退したグループリーグ
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 ワールドカップのグループリーグで、大会前に評判が高かったチームのいくつかが敗退することは、珍しいことではありません。

 例えば、2010年南アフリカ大会では、イタリアとフランスが決勝トーナメントに進めませんでしたし、2002年の日韓大会では、ウルグアイ、アルゼンチン、フランス、ポルトガルがグループリーグで敗退しました。

 従って、今大会でスペイン、イングランド、イタリア、ポルトガルの各チームが敗退したことは、敗退チーム数から見れば、通例の範囲内ということになるかもしれません。

 ただし、この4チームがいずれもヨーロッパのチームであることは「いかにも南米・ブラジル開催の大会」という性格を示していると思います。

 この強豪4チームのグループリーグの戦い振りを見て行きましょう。

① スペインチーム

 前回大会優勝チームの敗退ということになりますが、これも珍しいことではなく、21世紀に入ってからは、2002年大会では1998年大会優勝のフランスがグループリーグで敗退、2010年大会では同じくイタリアが敗退、2014年はスペインが敗退ということで、2006年のブラジルチームのみがグループリーグを突破している形です。

 21世紀になってからは「前回優勝チームはグループリーグを突破できない」というジンクスが生まれつつあるのかもしれません

 さて、本題に戻ります。

 スペインチームの現状を良く表しているのが、第3戦オーストラリア戦でしょう。3-0で快勝したのですが、この3点はビジャ選手、フェルナンドトーレス選手、ファン・マタ選手の得点です。

 シャビ選手とイニエスタ選手を中心としたパスプレーには馴染みにくいトーレス選手やマタ選手が得点を挙げるチームになってきたことが、スペインサッカーの変質を表しているように感じます。「少ない得点を堅守で守るチーム」から「得点の取り合いを挑むチーム」に変わったのでしょう。

 そのスペインの心臓とも言うべきシャビ選手が、第2戦から出場していません。シャビ選手とデルボスケ監督との間に、何らかの確執があったのかもしれません。いずれにしても「シャビ選手がプレーしたいと思わないチーム」は、いわゆる「世界最強のパスサッカーのチーム」ではないことは、明らかです。

② イングランド・イタリア・ポルトガルの各チーム

 3つのチームをまとめて記述するのは失礼なことかもしれませんが、姿が似ているのでまとめることとしました。

 イングランドはルーニー選手、イタリアはバロテッリ選手、ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウド選手という「絶対エース」の実力を引き出すことなく、敗退したことが共通しています。

 ルーニー選手は、もともとワールドカップとは相性が悪く、長くイングランド代表チームの中心的ストライカーとして活躍してきたのですが、ワールドカップの得点は今大会が初めてでした。しかし、そのルーニーの得点も僅かに1に留まりましたから、イングランドが勝ち抜くのは難しいことでした。

 バロテッリ選手も同様です。雌雄を決するゲームであった第3戦のウルグアイ戦の後半開始時点から、バロテッリはベンチに下げられてしまいました。チームは「バロテッリで得点を狙うより、0-0の引き分けを狙った」のです。
 イタリアチームの敗因は「得点力不足」に尽きます。日本チームと同様、3ゲームで2得点しかしていないのです。現在のワールドカップのグループリーグのルールの下では、これでは勝ち抜けません。バロテッリ選手も1得点に終わりました。

 ポルトガルチームも、エースのクリスティアーノ・ロナウド選手は3試合で1点しか取れませんでした。それも第3戦になってから。
 帰趨を決める第1・2戦で、クリロナ選手が無得点ではポルトガルは苦しいでしょう。その第3戦の得点も、コール前でじっと待ち受けていたクリロナの前にボールが転げ出て、それを蹴り込んだものでした。

 50m以上を素晴らしいスピードでドリブルしながら、目が覚めるようなシュートを叩き込むプレーを身上としているクリロナ選手にとっては、全く持って不完全燃焼の大会となったことでしょう。

 ここまでは「南米で行われるワールドカップでは南米のチームが強いという大原則」に則って、大会が続いているように見えます。
 南米地区のチームは、グループAでチリがスペインを押し退け、D組でウルグアイがイングランド・イタリアを退けました。
 そして、6代表チーム中5チームが決勝トーナメントに進んだのです。

 さて6月28日から決勝トーナメント1回戦(ベスト16)が始まります。このまま南米優位の空気が漂う大会が続くのか、ヨーロッパの各チームが盛り返すのか、とても興味深く楽しい大会が続くのです。

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