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HOME   »   サッカー  »  [ブラジルWC-32] オランダチーム、ついに「オチョアの壁」を粉砕!
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 [ベスト16 オランダ2-1メキシコ]

 メキシコは大魚を逸しました。

 メキシコチームのディフェンダーDF陣とゴールキーパーGKオチョア選手は、88分までオランダの猛攻を抑え込みました。あと数分凌げば、ベスト8の切符が手に入るところだったのです。

 前半を0-0で終えた後半3分、メキシコのエース・ドスサントス選手の左足一閃、メキシコが先制しました。この大会ここまで鳴りを潜めていた感じでしたが、さすがに背番号10を背負うエースです。欲しい時に得点を取ったのです。決して易しいシュートではなく、ペナルティエリア外からオランダーゴール右隅に叩き込んだものです。ドスサントス選手にとっても「自身の代表的ゴール」なのではないでしょうか。

 また、前半からここまでのメキシコチームの攻撃も見事なものでした。サイドアタック戦術が功を奏し、チャンスの数ではオランダを上回りました。この攻撃が、オランダチームの攻撃を抑え込んでいた点も見逃せません。

 先行されたオランダは、猛然と攻めます。これを懸命にメキシコが耐えて時折カウンターというシーンが続きましたが、さすがに後半25分を過ぎるとオランダのボール支配率が上がり、一方的なゲームになってきました。

 こうした状況下でもメキシコDF陣とGKオチョア選手は良く守ります。オチョア選手は好捕・好セーブを連発しました。「グループAでブラジルと引分けたのは決してフロックではなかった」ことがよく分かるゲーム運び。
 しかし、次第にメキシコDF最終ラインが下がって行きました。専守状態が長く続くと、観られる状況です。

 一方、中々ゴールを割ることが出来ないオランダチームのイライラが募ってきたのでしょうか、後半35分には、スナイデル選手とメキシコのエレーラ監督がライン際で言い合いなどしています。

 後半も40分を過ぎ、オランダチームの左からのコーナーキック。蹴るのはロッベン選手。ファンペルシー選手に代わって入ったフンテラール選手がヘッドで折り返し、そこにスナイデル選手が走り込んで渾身のシュート。これはもの凄いシュートでした。メキシコゴール左隅に突き刺さって同点!

 メキシコの最終ラインがゴールに近づき過ぎたために「ゴール真ん前10m周辺のエリアが無人の野」になってしまっていたのです。

 それにしても、スナイデル選手のシュートは強烈でした。「オチョアの厚い壁を突き破るという強い意志」があのシュートに込められていたのかもしれません。
 また、決定的なチャンスとはいっても、ゴール前の敵味方が居ないスペースに蹴り込まなくてはならないのですから、コントロールも見事でした。

 さすがに「オランダの心臓」と呼ばれる背番号10スナイデル選手です。チームが苦しい時ほど頼りになることを如実に示しました。
そういえば、2010年南アフリカ大会の日本戦でも、スナイデル選手のミドルシュートにより1-0で日本チームは敗れたのです。

 同点となった後も、オランダは攻め続けました。体力の限界に近づいているはずなのに攻め続けられること自体が凄いことです。
 ロッベン選手が倒されてPK、これをフンテラール選手が慎重に決めてオランダが初めてリードしたのが、アディショナルタイム4分のことでした。

 1-1の状態で、後半のアディショナルタイムに突入した後、PKの判定を下すのは、主審にとっては大変勇気がいることでしょう。反則を取られた方のチームやファンから、ゲーム終了後非難されることは眼に見えているからです。

 そして実際に試合後、ポルトガルのプロエンサ主審は、メキシコの監督他からの大非難に晒されています。

 あの時のロッベン選手に対するDFのプレーがPKに相当するものであったかどうかには、色々な見方があるのでしょう。つまり「明らかな誤審ではない」のです。であれば、このゲームを任されていたのはプロエンサ主審なのですから、主審の判断に従うべきでしょう。

 このゲームに限らず、世界最高の舞台であるワールドカップのゲームは、どのチームも何としても勝ちたいのです。不利な判定を下された側は、必ず不満を持ち抗議してくるのでしょう。

 FIFAはこうした非難に対して、審判を守る義務があるでしょう。今大会開幕戦の笛を吹いた日本の西村主審のPK判定に対して、クロアチアチーム関係者はもとより、審判OBなどから「ワールドカップの審判のレベルに非ず」といった非難が繰り返し行われたのは記憶に新しいところですが、その後西村審判は第4審判をやらされたりしていて「懲罰人事」だという報道すらあります。

 こうしたことで、FIFAが世論や風評に流されるべきでないことは当然のことです。「世界のサッカーの秩序を守ること」はFIFA最重要課題のひとつでしょう。
 一時期何を言われようと「サッカー競技の将来のためには、これが必要だ」という事柄については一歩も引くことなく、毅然たる姿勢を貫くべきです。

 話を戻します。

 オランダチームは九死に一生を得ました。ラッキーであったとの見方もあるかもしれませんが、オランダが掛け続けた圧力がメキシコのスタミナを消耗させ、DFラインの後退を生み、残り数分の大逆転に結び付いたのでしょう。

 苦戦したチームは、チーム力が一段上がるとも言われます。オランダチームのこれからの戦い振りが注目されます。
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