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 2012年MLBのポストシーズンは佳境に入っています。アメリカンリーグはデトロイト・タイガースがニューヨーク・ヤンキースを4勝0敗のスイープで下し、リーグチャンピオンシップを制してワールドシリーズへの進出を決めました。ナショナルリーグのリーグチャンピオンシップは、サンフランシスコ・ジャイアンツとセントルイス・カージナルスが3勝3敗と互角の勝負を展開、最終戦はサンフランシスコが圧勝して4勝3敗でリーグ優勝を飾りました。さて、いよいよワールドシリーズ2012が始まります。

 こうした試合を観ていると、プレーオフが特別なゲームであることを表す、様々な飾り付けが眼につきます。例えば、一塁側と三塁側のベンチ前には「2012アメリカンリーグ・チャンピオンシップ」とかいう表示が芝の上に多色で綺麗に描かれています。両チームのベンチの壁にも、同様の表示があります。テレビ画面に映し出される様々なシーンに、このゲームが、いつ行われた何の試合かということを示す情報が盛り込まれている仕組みです。
 これが、地区シリーズの時は、同じ位置に「2012ディビジョナル・プレーオフ」と、やはり綺麗に描かれていました。
 
 プレーヤー・審判員他の服装も同様です。ユニフォームの袖の部分や、帽子・ヘルメットにも、キチンと当該ゲームが何であるかが判るように、ワッペンやシールで表示されています。もちろん球場のあちこちにも垂れ幕といった形で飾り付けが行われていますので、観客がいやが上にも盛り上がる雰囲気作りが、随所に施されているという感じです。

 加えて、使用球にも表記されているそうです。ディビジョナル・プレーオフゲーム用、チャンピオンシップゲーム用、もちろんワールドシリーズ・ゲーム用のボールも用意されているのです。
 これは、なかなかテレビには映りませんし、ボールパークの観客にも通常は見えないものだと思いますが、MLBではホームランボールはもちろん、ファウルボールも捕球・捕獲したお客様に進呈されますし、イニング毎の3アウト目のボールを守備選手がスタンドに投げ込んだりしますので、その際にボールを入手したお客様にとって、あのプレーオフゲームで使用されたボールということが明確に判りますので、「記念度合」が一層高まる効果があると思います。ここまで狙っているとしたら、凄い徹底ぶりですが、そのボールを入手したお客様が、その後もMLBのファンであり続ける確率は、相当高いのではないでしょうか。

 これはNFL・NBA・NHLでも同じで、フィールドやコートやリンクにホームチームを示すマークやチーム名が綺麗に表示されている上に、当然ながらポストシーズンゲームの表示もキッチリ施されていますし、スーパーボールやNBAファイナルやスタンレーカップ・ファイナルの舞台の飾りつけは見事というか、素晴らしいものです。

 MLBやNFLは、多くの場合、天然芝への表記ですので、こうした飾り付けにも相当のノウハウが蓄積されていると思います。以前、プレーオフゲームが終わった後のグランドを見る機会がありましたが、さすがにペイントを消した跡が残っていて、比較的消しやすい塗料を使い、消しやすい技法で、芝に描き込んでいるとはいえ、直ぐには消えないんだなと思いました。

 いずれにしても、お客様に対して、お客様が来ている試合は「特別なゲーム」であることを肌で感じてもらう各種の工夫は、アメリカ・プロスポーツのノウハウであり、人気の秘訣のひとつであろうと思います。

 ポストシーズンのゲームだけではなく、レギュラーシーズンのゲームでも時折、特別な意匠が展開されます。

 例えば、MLBのピンクリボン運動(乳がん撲滅運動)への協賛ゲームでは、徹底したピンク色の展開が見られます。プレーヤー・監督・コーチ・審判員他、グランド内に居る全ての関係者のユニフォームへのピンクリボンの装着はもちろんとして、帽子・ヘルメットへの表示も万全です。

 一塁ベースなどのベースの一部にもピンク色が配されます。プレーヤーのリストバンドもピンク色のものが用意されているのでしょうか、プレーヤーによっては着用しています。更に、バットがピンク色のプレーヤーも居ます。バットは、個々のプレーヤーにより異なるものを使用していると思いますので、おそらく自らのバットをあらかじめ手交して、事前に着色してもらっているのでしょう。

 やや、やり過ぎではないかと思うほど、ピンクリボンとピンク色に溢れたゲームになります。ちなみにイチロー選手や松井選手が、ピンク色のバットを使用しているのは見たことがありません。この二人の日本人プレーヤーは、いつものバットにピンク色の塗料を塗ることを良しとしないのであろうと思います。

 他にも、ジャッキーロビンソン・ディというゲームがあります。黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンを記念するゲームで、毎年行われますが、当該日にゲームのあるMLBチームのプレーヤー全員の背番号が42番になるのです。いつもは2番のデレク・ジータも、13番のアレックス・ロドリゲスも、24番のミゲル・カブレラも、32番のジョシュ・ハミルトンも、51番のイチローも(マリナーズ時代)、55番の松井秀樹も、ロースターの全てのプレーヤーの背番号が42番になるのです。
 これも、ひとつの試合だけではなく、その日に行われる全てのMLBゲームのプレーヤーの背番号全部ということですから、結構大変な対応です。

 こうしたことを可能にしているのが、アメリカ4大プロスポーツに共通する「選手は身ひとつでロッカールームに来れば、道具は全てチームが準備する」という思想の存在です。この考え方のもとに、全ての衣装・舞台が準備されるのです。上質なエンターテイメントとしてのメジャー・プロスポーツにとって、衣装や舞台が大切な要素であることは、言うまでもありません。(→続きへ)


 
 マイケル・ジョーダンが現役の頃、NBAファイナルのゲーム前だったと思いますが、競技場の駐車場にフェラーリを運転しながら入って来ました。自動車のドアを開けて現れたジョーダンは、Tシャツ姿で手ぶらでした。

 MLBでも全てのプレーヤーにこうした制度が適用されています。これは、メジャーリーガーはもちろんとして、3Aや2Aといった傘下のマイナーリーグ所属プレーヤーも同様です。松井選手が故障からの復帰の過程でヤンキースの下部マイナーチームに所属していた時に、日本マスコミの取材を受けていましたが「ストッキングや靴下もここから自分に合うものを探して使います」と言いながら、大きなケースに山盛りに積まれている、洗濯済み(新品ではありません)の白い靴下のかたまりを指差しました。

 メジャーリーガーなら、球場の自らのロッカーに「その日に使用する」靴下・ストッキングからシャツ、ユニフォーム、グラブやバットまで全ての道具が用意されているわけですが、日本プロ野球の二軍にあたるアメリカのマイナーリーグのチームでも「思想」は同じです。用意される物の程度・水準・方式が異なるだけです。

 話が少し逸れますが、MLBでは食事も球団が用意するようです。メジャーリーガーは、様々な遠征先でも指定された高級レストランに行って、好きなものを食べると報道されています。指定されるレストランも複数あるのでしょう。
 先ほどの松井選手の下部チーム取材の時には、食事にも取材が及び、パン・ソーセージなどが山盛りになった大きなプレートやコーラ他の飲み物類などを松井選手が指差して「これを好きなだけ食べることが出来ます」と話していました。下部チームでは、ホットドッグやハンバーガーなどを好きなだけ食べることが出来るということになります。
 食事の費用は、メジャーもマイナーも球団持ちですから、やはり思想は同じで、提供されるサービスの水準が異なるだけということになります。

 3A以下のマイナーリーグ・プレーヤーがメジャーリーガーを必死に目指し、一度メジャーリーガーになったプレーヤーがそのポジションを維持しようと懸命に努力する理由が、良く判ります。

 さて、衣装と舞台の意匠についての話に戻ります。

 我が国のプロスポーツの衣装・舞台はどのようになっているのでしょう。こちらは、身近なハズなのですが情報が不足していて、実はよく分かりません。日本プロ野球NPBについていうと、各チームにより相当水準が異なるようです。巨人はよく準備されているという報道を見たことがあります。

 とはいえ、清原和博選手がユニフォームを間違えて球場に持ってきて、他の選手のものを借りた、といったニュースが流れることがありますので、少なくとも清原選手が巨人に居た頃は、プレーに必要な全てのものが球場のロッカーに用意されている体制ではなかったことが判ります。

 最近では、CSシリーズや日本シリーズの表示がヘルメットに為されていたりしますので、NPBも相応に対応しているようですが、シールに対応に見えるのはチープな感じを与えます。また、球場・グランド上への表記は、まだ観たことがありません。

 人工芝のグランドが多いので、それ程難しいことではないと思いますし、ビッグゲームを盛り上げる意匠としては効果的なものだと思いますので、是非NPBでも採用して欲しいものです。東京ドームや札幌ドームのベンチ前に「2012日本シリーズ」と綺麗で大きな飾り文字が表示されていたら、とても素敵でしょう。

 アメリカ4大プロスポーツの衣装・舞台の設定が、とても素晴らしい理由は「川上からのシステマティックな展開」にあると思います。例えばMLBなら、全てのプレーヤーの衣装を、球団がMLBからの指示により準備するのですから、細部にわたる対応が可能になります。選手個人に指示・依頼していたら、どうしてもバラバラになります。
 加えて、アメリカの人々は根本的に、こうしたシステマティックな対応が好きなのではないでしょうか。アメリカ人のDNAのような気がします。

 各競技における詳細・膨大なデータ保管・加工・表示にも、いつも驚かされるのですが、こうしたデータ重視の思想にも、そのDNAが表れていると思います。アメリカ人は、システマティックなことが大好きな民族なのでしょう。

 15年ほど前の12月、仕事でニューヨークに出張しました。1週間ほどの出張でしたので土日を挟みます。折角なので、プロスポーツを観たいと思い調べたら、丁度NFLのNFCニューヨーク・ジャイアンツとAFCニューヨーク・ジェッツのインターカンファレンス・ゲーム、ニューヨーク対決があることが分かり、早速手配しました。

 直ぐに、チケットが入手できるという連絡が入りました。「さすがは、プロスポーツ先進国。速い。」と思いながら話しを聞くと、1枚1000ドルとのこと。現在でも8万円位ですが、当時は10数万円です。
滅多に観られないNFLのゲームですし、ましてやニューヨーク対決ですから、相当迷いましたが、結局断念しました。スポーツ観戦に1000ドルを使うという感覚が、当時は無かったのです。

 今思うと、試合の3日前に手配したにしては、大きなプレミアムが加算された価格ではありませんでしたので、惜しいことをしたという感じです。もちろんチケット1枚1000ドルというのは、当時も今も私にとっては大金で、おいそれとスポーツ観戦に出費できる金額ではありませんが、アメリカ・プロスポーツのチケットが相当に高価なことを、今は知っているからです。

 ヤンキースタジアムのネット裏のチケットは、レギュラーシーズンで1枚400ドル*です。ポストシーズンになれば、より高額でしょう。年間各チーム162試合という多くの試合を行うMLBにしてこの価格ですから、年間各チーム16試合しかないNFLのゲームで、ましてやニューヨーク対決のチケットを、試合直前にチケットショップで購入するのですから1000ドルは無理もない水準なのです。(*今年春、MLBの開幕ゲーム、シアトル・マリナーズ対オークランド・アスレチックス戦が東京ドームで行われましたが、ネット裏のチケットは1枚26000円でした。ヤンキースタジアムより安価ですが、NPBのペナントレース・ゲームよりは相当に高価です)

 アメリカ4大プロスポーツのチケットは、我が国に比べて相当に高いのです。しかし、競技場は満員で、人気のあるゲームのチケットはなかなか入手できないと言われます。

 本ブログの以前の稿にも書きましたが、MLBヤンキースのデレク・ジータの言葉が思い出されます。「我々は毎日ゲームに出ているが、お客さんは今日だけグランドに来ているかもしれない。ひょっとすると一生に一度のグランド観戦かもしれない。だから僕は、いつも全力でプレーするんだ。」と。

 この言葉は、プレーヤーの心がけとして素晴らしいものですが、本稿のテーマである「衣装と舞台」についても、全く同じことが言えると思います。高価なチケットを入手して、競技場に足を運んでいただいたお客様に、最高のエンターテイメントを提供する義務が主催者側に存在するのですから、衣装や舞台についても、最高品質のものを提供しようとする考え方、実行力がとても大切なのだろうと思います。
 お客様に喜んでもらうため、楽しんでもらうために、やれることは全てやるという姿勢が、大事なことなのでしょう。

 このチケット価格は、アメリカ人のお客様にとっても決して安価なものではないはずですが、スタンドはいつも満員です。チケットのプライスに見合ったバリューがお客様に提供されている、逆にいえば、バリューを高めることでチケット価格を上げてきたということでしょう。プロスポーツの本質がここにあります。

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文武両道
スポーツ一本で飯を食っていければ、それに越したことはない。しかし、プロの世界は厳しい世界である。

スポーツの世界は学歴社会という本を読んだ。
選手引退後のセカンドキャリアについて現実的な問題が書かれていた。

選手引退後の人生では学歴は重要だという論調だった。
文武両道でがんばることが大事ということですね。

文武両道といえば、慶応の理工4年福谷選手がドラフト1位で指名されましたね。文武両道ですごいですね。がんばってほしいです

サっカー界には文武両道で有名な東大卒Jリーガー久木田さんや他にも岡田武史さん、宮本恒靖さん、橋本英郎さんが文武両道で有名です。、ゴルフ界といえば、坂田信弘さんくらいしか思い浮かびません。


しかし、大学ゴルフ界に文武両道プロゴルファーになる卵がいます。
東大法学部4年の高野隆

彼は朝日杯争奪日本学生ゴルフ選手権には4回出場し、6位に入った。他にも、日本学生ゴルフ選手権3回出場、日本アマ出場、トップクラスで活躍するスーパースターです。

九州大2年の永井貴之

彼は九州ジュニアゴルフ選手権4位、国体選手にも選ばれた。日本学生ゴルフ選手権出場、文部科学大臣杯争奪全日本大学・高等学校ゴルフ対抗戦出場など、全国大会の常連です。

和歌山県立医科大学医学部医学科1年の辻田晴也

彼は関西高等学校ゴルフ選手権2位、全国高等学校ゴルフ選手権に3回出場など全国大会の常連で、関西学生秋季新人戦2位、西日本医科総合体育大会2位、関西学生秋季新人戦2位です。

他のスポーツ界に負けず、文武両道3羽ガラスが将来プロゴルフ界で活躍すればなぁーと思います

ただ、彼らにプロの世界で戦う気があるかどうかは存じない。

でも、期待している。

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コメントありがとうございます。
プロスポーツプレーヤーとして、活躍する、食べていくには、おっしゃる通り
様々な努力が必要なのでしょう。
学歴が必須なのかどうかは、私には判りませんけれども。

これからも、コメントよろしくお願いします。

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