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 [ベスト16 アルゼンチン1-0スイス (延長)]

 アンヘル・ディマリア選手は、120分間ピッチの空気を掻き混ぜ続けました。

 攻撃に、守備に、中盤に、ディマリアの姿はどこにでも表れました。素晴らしい運動量であったと感じます。

 このゲームは、概ね互角の内容でした。30℃を超える暑さの中で行われたこともあるのでしょう、両チームの動きは決して良いとはいえず、特に0-0から延長戦となってからは、「PK戦を覚悟した」かのような戦い振りであったと思います。

 ゲーム全体がゆっくりと動く中、ゲーム開始直後から精力的な動きを続けていたディマリア選手だけは、相変わらず良く動き、アルゼンチンの攻撃の起点となり続けました。

 延長後半も13分、ここでメッシ選手がドリブルで中央を突破します。90分の後半から「延長を覚悟したかのようにスタミナを温存していた」メッシが、ここで残りのエネルギーを使って勝負に出たのです。一気にスピードが上がりました。
 スイス守備陣は一斉にメッシを囲みます。そこで右へのパス、これを受けたディマリアが角度の無いところからシュート、スイスゴール左のサイドネットを揺らしてゴール!ついに均衡が破れ、アルゼンチンがリードしました。

 メッシが突進した時、ディマリアはキッチリと付いて行き、パスを受けてシュートしたのですが、まず付いて行ったスピードと反応の良さが見事でしたし、この試合当たっていたスイスのゴールキーパーGKベナリオ選手がニアポスト側を締めたのを見て、左のサイドネットを狙い、正確に打ち抜いたプレーは、一段と素晴らしいものだと思います。118分動き続けた後で、狙った場所に強烈なシュートを打つというのは、決して易しいことではないでしょう。
 それが出来ずに大会を去って行ったチームが沢山あるのです。

 ディマリア選手の様に、澱んだピッチの空気を掻き回し続けることができるプレーヤーは、極めて貴重な存在です。アルゼンチンチームにとって、最も大切なプレーかもしれません。
 丁度、全盛時のスペインチームのイニエスタ選手を彷彿とさせます。

 さて、このゴールでゲームは終わったかに観えましたが、それは勘違いで、スイスチームは最後の反撃に出ます。「なんとしても同点にしてPK戦に持ち込む」という気迫溢れる攻撃でした。どこにこんな力が残っていたのだろうとも思いました。

 延長後半のアディショナルタイムは3分。その2分目・トータル126分目(後半の追加3分+延長前半の追加1分)にスイスはコーナーキックCKを得ます。GKのベナリオ選手も攻撃に参加してのパワープレー。CKのボールに、そのベナリオがオーバヘッドキック、これは外れましたが、クロスが上がってファビアン・シェア選手がヘディングでシュート、角度を付けた見事なヘッドでしたが、アルゼンチンゴール左側のポストを直撃、このボールが跳ね返ってシェア選手に当たり跳ね返りましたが、そのボールは惜しくもゴール左側に飛び、ノーゴール。

 絶好のチャンスでしたが、スイスは同点にすることが出来ませんでした。

 このプレーを目の当たりにして「神様は、このゲームではアルゼンチンに微笑んだ」と感じました。シェア選手のヘッドが左ポストを直撃したのは、シュートが外れているのですが、強く跳ね返りシェア選手に当たったボールがゴールインする可能性は、十分に有りました。
 もちろん、ポストに当たり跳ね返ったボールのスピード・威力が強かったので、これにシェア選手が反応するのは無理であったと思いますが、反応せずともシェア選手の体の一部に当たり、相当の威力でゴール方向に飛んだのですから、ゴールインしても不思議はなかったのです。そういうゴールは時々見られます。
 しかし、ゴールから外れました。これはもはや、神の領域の話でしょう。

 アルゼンチンチームは、かろうじてベスト16を突破しました。
 グループリーグでは南の涼しいエリアでゲームをしてきたアルゼンチンが、今大会初めて暑いピッチに立ち、120分を戦ったのです。
 僅か4日後の7月5日には、ベスト8・準々決勝を戦わなくてはなりません。

 しかし、相手のベルギーチームも同じスケジュールで、同じく延長戦で勝ち上がりましたから、その点は互角です。

 激戦が期待されます。

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