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HOME   »   大相撲  »  [大相撲7月場所] 栃ノ心関、見事なカムバック
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 2014年の大相撲7月場所は7月27日に千秋楽を迎えて、十両では栃ノ心が優勝しました。自身2度目の十両優勝ですが、今回の優勝は一段と嬉しいものであったのではないでしょうか。

 ちょうど昨2013年の7月場所で栃ノ心は右膝に大怪我を負ってしまいました。靱帯断裂であったと思いますが、怪我の後しばらくしてから手術(靱帯断裂等の手術は患部の炎症が落ち着いてからになりますので、通常1ヶ月位後になります)、休養、リハビリと期間が過ぎて、栃ノ心は幕下まで番付を下げてしまいました。

 完治まで待っていては、どこまで下がるか分からないということでしょうか、栃ノ心は今年の3月場所から土俵に復帰し、3月場所・5月場所を幕下で連続優勝して十両に上がってきたのが7月場所だったのです。

 もともと幕の内上位・三役の力があった力士ですから、幕下で優勝するのは当然という見方もあるかと思いますが、私は全くそのようには考えません。ご存知の方も多いとは思いますが、幕下には元幕の内力士が相当数居ますし(幕下と言えども強い力士が沢山居るのです)、何より自身の膝が回復途上なのですから、栃ノ心にとっては「慎重な」取組が続いたと考えます。

 そうした中で十両に復帰した7月場所は14日目を終わって12勝2敗の好成績、千秋楽は13勝1敗の逸ノ城関との一番となりました。
 逸ノ城は、2014年1月の角界デビューから僅か4場所目で十両西3枚目に上がるという、日の出の勢いの力士です。身長190cm体重183kgという堂々たる体躯とアマチュア相撲の経験を活かした取り口で、十両に上がったばかりの5月場所も11勝4敗で優勝するなど、今後の角界を支えて行く力士として期待されている大物なのです。

 私は、この逸ノ城と栃ノ心の取組が組まれた時に、十両優勝を決めるには避けては通れない一番だと思う一方、「栃ノ心関は怪我をしないと良いが」と感じました。
 大怪我から一生懸命復帰してきた力士が、再び怪我をしてしまうというのは、残念ながら時折目にするのです。今場所の豊真将関もそうです。

 膝の大怪我は完治に時間がかかりますから、まだまだ栃ノ心関は回復途上でしょう。一方、とても真面目な性格ですからこういうチャンスが到来した以上「勝ちに行く」タイプなのです。

 案の定、取組前のインタビューで「本割・決定戦の連勝を狙う」とのコメントが伝えられました。ますます心配になりました。

 さて本割の一番。立ち合いからがっぷり四つとなって、力比べの感。引き付け合いや寄りの応酬の後、栃ノ心が寄り切りました。栃ノ心の体は何とも無いようです。

 続いて優勝決定戦。これも立ち合いからがっぷり四つとなって、力比べから、栃ノ心が逸ノ城の重心を少しずつ上げることに成功して寄り切りました。

 公言通り「2つ勝った」のです。素晴らしい優勝でした。

 優勝インタビューで「膝はだいぶ良くなってきた。速く幕内に戻りたい。」とコメントしていました。

 この2番を観る限り、栃ノ心は「怪我をする以前より、安定感が増した」ように感じられました。その大きな要因として、左腕上腕部のサポーターが取れていることがあるように思います。
 その腕力・怪力を武器として、一気に幕内上位に進出した栃ノ心は、怪力ゆえの故障「両腕の上腕部の筋肉断裂」に悩まされていると聞きました。2013年の春頃には、かつての怪力が見られなくなっていたのです。

 それが、今回の右膝の大怪我の治療の過程で、腕の怪我も快方に向かっているとしたら、膝の大怪我にも僅かに良いことがあったということかもしれません。まだ右腕の上腕にはサポーターがありましたが、もし両腕とも回復が進んでいるようなら、「膝の大怪我以前より強い栃ノ心」になっている可能性が十分あります。

 栃ノ心関は、まだ26歳。来9月場所に十両の上位で好成績を残していただき、11月場所には幕内に戻って来て欲しいものです。

 そして、2015年は栃ノ心関にとって「失われた1年の倍返しの年」にしていただきたいと思うのです。

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