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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム117] サセックスS2014、上がり1ハロン9秒97!
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 ヨーロッパ競馬シーズン上半期のマイル王決定戦であるサセックスステークス2014は、7月31日に例年通りイギリスのグッドウッド競馬場芝1マイル(約1609m)コースで行われ、一番人気だったキングマン号が優勝しました。

 1841年創設という歴史と伝統を誇り、ジャイアンツコーズウェイ(2000年優勝)、ロックオブジブラルタル(同2002年)、フランケル(2011年・2012年連覇)といった錚々たる勝ち馬が並ぶこのレースに、4歳牡馬で昨年のこのレースの優勝馬トロナードと、3歳牡馬最強のマイラーと謳われるキングマンが出走してきましたから、とても敵わぬと見て他の有力馬達は回避、僅か4頭立てとなりました。

 4頭立てとはいえ、当然ながら欧州NO.1マイラーを決めるレースですから、そのレベルは最上級。
 逃げ馬不在のため、最初の1ハロン(約200m)が15秒台という超スローペース、1000mも1分9秒台と日本の安田記念などと比較すると10秒前後遅いペースでレースは進みました。

 これだけ遅いと上がりの競馬になるのは当然ですが、「その上がりが半端では無い」ものでした。
 直線に入り、逃げていたダーウィンをトロナードが捕まえに行きますが、何しろ上がりの競馬。ダーウィンも余力十分ですから、トロナードも中々抜き去ることが出来ずに並走が続きます。

 そこに外からキングマンが襲い掛かり、2頭を並ぶ間も無く交わしてゴール。
 上がり1ハロン(最後の約200m)の走破タイムは、9秒97であったと報じられました。

 「上がり1ハロンが10秒を切る競馬」というのは記憶にありません。そもそも、そんな速いタイムでサラブレッドが走れるのでしょうか。

 キングマンの勝ち時計は1分41秒75でした。例年のサセックスSの勝ちタイム・1分36秒~37秒と比較しても5秒前後遅いタイムでしたから、いかに凄まじい「上がりの競馬」であったかが分かりますが、お陰様?で「見たことも無いような絶対スピード」を魅せていただきました。

 キングマンとトロナードの比較では、絶対スピードにおいてはキングマンが勝ることが分かりました。これでキングマンは7戦6勝(G1・3勝)。現時点の欧州最強マイラーに名乗りを上げたのです。
 この両雄は今後のスケジュールとして、欧州競馬後半戦のマイル王を決めるレース・クイーンエリザベス2世ステークスを選択しているそうですので、再び激突が見られるかもしれません。トロナードとしては、緩みの無いペースのレースを目指すことでしょう。

 それにしても、日本の馬場より芝が深く重いといわれるイギリスのコースでハロン10秒を切るのです。
 サラブレッドの可能性の高さを感じるとともに、欧州競馬の奥深さをも目の当たりさせていただいたサセックスS2014でした。

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